- 「高級なキッチンに興味があります。詳しく知りたい」
- 「どんなキッチンが高級キッチンって言うの?」
- 「日本で手に入る高級キッチンメーカーを知りたい」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
今回は「高級キッチンまとめ!なぜ、高級か?を研究【3つのポイント】」というテーマでお伝えしていきます。
目次
高級キッチンとはどんなキッチンですか?
高級キッチンとは、どんなキッチンかと申しますと「純粋に価格が高いキッチン」でしょうか。
私(編集長・竹内)は個人的な趣味もありまして、日本のキッチン業界・キッチンに異常に詳しいほうだと思います。実際、自分で海外製食洗機を2台ほど保有しておりますし(AEGの食洗機とガゲナウの食洗機)、クライアントのためにキッチンメーカーと打ち合わせなどは仕事ですから多いですし、また、でんホーム株式会社名義でも、高級キッチンを複数台、在庫として買ったという経験もありますので、高級キッチンについて一言、二言、三言くらいは語れるのではないかと思っております。
高級キッチンとは価格でいくらぐらいなのか?一般的なシステムキッチンと比較
それでは高級キッチンとは価格でいくらぐらいなのでしょうか?
一般的なシステムキッチンの価格と比較していきましょう。
ここでの価格はあくまでキッチン本体の価格になります。バックセット(カップボード)の金額は含まれませんのでご注意ください。バックセット(カップボード)の価格も含めると、普通に高くなりますので。
100万円前後くらいまではボリュームゾーンの価格帯
それでざっくりとした価格帯からお伝えしますと、一般的なシステムキッチンのボリュームゾーンの価格帯は40-80万円程度かな、という感覚です(勝手な個人的意見)。もちろん、ここに運搬費・施工費がかかりますから、ざっくり100万円前後くらいかな、と。
大体のシステムキッチンメーカーの標準的な仕様でオプションをあまり選ばなければ、この価格帯かな、と思います。
100万円を超えると、ちょっとプレミアムなキッチン
運搬費・施工費込みで100万円を超えてきますと、ちょっとプレミアムなシステムキッチンかな、と思います。
この価格帯のキッチンは本体サイズを大きくするか、設備機器にちょっといいやつを入れると、その価格帯に入ってきます。100-150万円というところでしょうか。
150万円くらいまでは、キッチン本体のサイズを大きくしたり、設備機器をいいグレードのものにすると、そういう価格帯になりますね。
180万円を超えてくると、高級キッチン
キッチン本体で180万円を超えてくると、高級キッチンになります。
それは単純なオプションを選んでいっても、なかなか180万円を超えることはないからです。
つまり、「キッチン本体で180万円を超えてくる=なんらかの特別なことをしている」という意味になるからです。
特別な素材、部材、設備、サイズ、デザイン。
そういう指示があるからこそ、お値段が高くなるのです。
私がオススメしている海外製食洗機ですが、一番シェアの高いミーレの食洗機の場合、設備機器本体だけで、ざっくり40-50万円になります。それに施工費、ビルトイン代などを加味すると、70万円くらいでしょうか。
200万円を超える高級キッチンの例
となると、普通のキッチン80万円にミーレの食洗機(70万円)で150万円。
これに以下のオプションを加えていくと、200万円を簡単に超えてきます。
- レンジフードはアリアフィーナに変更(+15万円くらい)
- ガスコンロは高級なやつに変更(+15万円くらい)
- 水栓金具はグローエに変更(+15万円くらい)
- 扉材のグレードをいいやつに変更(+20万円くらい)
これで合計215万円の高級キッチンになります。
まだまだ、いろいろとスペックアップはできますので、価格が上がる要望は簡単です。
300万円を超えると、上限はないが、ざっくり1500万円くらいまで高級キッチン
ここまで、215万円くらいの高級キッチンの具体的な仕様についてお伝えしました。
それで、ここから先の高級なキッチンの内容についてお話しできればと思います。
高級キッチンの分野では300万円を超えてくると、基本的に「選択肢は無限」みたいな話になりますから、金額の上限は無くなってきます。つまり、いくらでも金をかけようと思えばかけられる、という話です。
例えば、一般的なシステムキッチンは2.5mの幅ですが、これを10m幅のキッチンを作るというのも可能なわけです。そうなると、もちろん金額も上がります。
自分でそのキッチンを使うわけではなく、ケータリングやパーティ、シェフに使わせる用のキッチンとしてディスプレイとしても用途になるような高級キッチンを作るのもあります。
なぜ、高級キッチンは高級なのかのポイントについては後述しますが、端的にお話しすると、サイズが大きく、素材・部材が高級で、デザインが良ければ高いわけです。
ざっくり1500万円くらいが最高級キッチンの価格帯かな、と感じます。
ただ、あくまで目安ですね。
かけようと思えば、数千万円の高級キッチンを買うこともできるわけですので。
普通車が120万円くらい。
フェラーリが2500万円くらい。
普通のキッチンが80万円くらい。
最高級キッチンで1500万円くらい。
そういう意味では、キッチンも自動車も価格帯が似ているような気もします。
なぜ、高級なキッチンか?3つのポイント
ここまで、高級キッチンについての実態と価格帯などについてお話してきました。
それでは、なぜ、高級キッチンは高級なのか?という疑問についてお答えしていきます。
高級キッチンが高級になってしまう理由は大きく3つあります。
- 素材・部材が高級
- サイズが大きい
- デザイン・設計料も含まれる
それぞれ見ていきましょう。
素材・部材が高級
高級キッチンが高い理由の一番は「素材・部材が高級」というポイントです。
素材というのは、キッチンの天板(ワークトップ)や扉材、水栓金具、設備機器、細かいところで言えば引き出しのレールなどです。
キッチンの天板(ワークトップ)にはいくつもの種類があります。
とりわけ高級なキッチンの天板(ワークトップ)は「クオーツストーンの天板」「セラミックトップ(天板)」です。人工大理石やステンレスのワークトップも高級なものは高級ですね。
扉材も、鏡面塗装の面材や高級な突板を使った面材などにすると高いです。
サイズが大きい
次のポイントは「サイズが大きい」です。
このポイントは単純な話です。
具体的には2,550mm幅が一般的なキッチンなわけです。
これで例えば、80万円だとします。
幅を2倍の5,100mm幅のキッチンにします。
すると、単純計算で160万円になります。
実際には140万円くらいかもしれませんが、どちらにせよ価格は高くなるわけです。
つまり、キッチンのサイズが大きくなればなるほど、価格は上がるわけです。
素材も部材も高級で、かつ幅が4mのキッチンを選ぶ方もいるわけですから、サイズが大きいというのは価格が高くなる要因です。
また、サイズの話と近いのですが、キッチンのレイアウトを変更するとお金がかかります。
一般的なI型キッチンではなく、L型キッチン、ii型キッチン(二列型キッチン)などは高いですね。
もちろん、アイランドキッチンもお高いですし、片方が壁付けのペニンシュラキッチンもなかなかにお高め。
デザイン・設計料も含まれる
最後のポイントは「デザイン・設計料」です。
高級なキッチンは見た目にも、「お高そう」なイメージがあります。
これはやはりデザインに手間をかけているからです。
デザインに手間をかけ、きちんと設計されたキッチンは高級に見えます。それは同時にデザイン・設計料という人件費が価格に乗るので、名実ともに高級キッチンになります。
国内の高級キッチンメーカーをご紹介
「じゃあ、日本ではどんな高級キッチンの選択肢があるの?」
そんな疑問にお答えします。
ここでは日本で入手可能な高級キッチンメーカーのメジャーどころをご紹介します。
ちなみに高級キッチンメーカーはオーダーキッチンメーカーとも呼ばれることが多いですね。オーダーキッチン=高級キッチンみたいなところもありますので。
キッチンハウス(kitchenhouse)
日本全国にショールーム網を持つ、高級キッチンメーカー大手が「キッチンハウス」です。
著名人や有名人、芸能人を多数顧客に持ち、高い耐久性と機能性、デザイン性を持ちます。
キッチンハウスについては詳しくは別記事でまとめています。
CUCINA(クッチーナ)
同じく日本全国にショールーム網を持つ、高級キッチンメーカーが「CUCINA(クチーナ)」です。
本社は大阪にありまして、元々は家具メーカーからスタートした会社です。
強みは突板を用いた扉材(面材)です。
CUCINA(クチーナ)について、詳しくは別記事でまとめています。
アムスタイル(amstyle)
東京・代官山と福岡にショールームを持つ、高級キッチンメーカー「アムスタイル(amstyle)」。
ピアノ塗装と同じ品質での鏡面塗装の扉材(面材)が特徴です。
スタイリッシュなデザインが持ち味。
アムスタイル(amstyle)についての記事は下記に。
トーヨーキッチンスタイル
日本全国にショールーム網を持ち、尖ったデザインセンスが売りのキッチンメーカーが「トーヨーキッチンスタイル」です。
トーヨーキッチンは豊富な選択肢やオーダーに沿ってというイメージよりも、その尖ったデザインセンスにマッチした顧客にプラスでオプションしていくというスタイル。
標準的な価格帯のキッチンも取り扱っていますが、高いキッチンは高級キッチンのゾーン。海外製食洗機も多数導入されるということです。
トーヨーキッチンスタイルについても別記事にまとめています。
造作キッチン(工務店製作)
造作キッチン(工務店製作)は素材や仕様次第では一般的なキッチンよりも安価に作ることができたりします。
ただ、反対にきちんとデザイン・設計して、使う素材や部材を高級にして、、、としていけば、高級キッチンの価格帯にすぐに到達します。ですから、高級キッチンの一角でもあります。
正直、ピンからキリまで、というのが正確な表現になりますが、お高い造作キッチンも多いです。
造作キッチン(工務店製作)については別記事でまとめています。
海外の高級キッチンメーカーをご紹介
高級キッチンのメーカーさんには先ほどお伝えした日本国内の国産メーカーがある一方で、輸入キッチンというか、海外の高級キッチンメーカーもあります。
ここでは海外にある高級キッチンメーカーをご紹介します。
ジーマティック(SieMatic)
ドイツの高級キッチンメーカー「ジーマティック(SieMatic)」。
世界的にもブランド物の高級キッチンとして有名です。
※ちなみに写真のジーマティックのショールームは中国・上海にあります。
ポーゲンポール(Poggenpohl)
ドイツの高級キッチンメーカー「ポーゲンポール(Poggenpohl)」。
ポーゲンポールも世界的なブランドキッチンです。
1892年にフレデミール・ポーゲンポールによって設立。
数多くのキッチンメーカーの間で「Poggenpohl」=「品質の指標」と言われています。
ブルトハウプ(bulthaup)
ドイツの高級キッチンの中でメジャーどころが「ブルトハウプ(bulthaup)」。
クラフツマンシップと人間工学に裏づけられた優れた機能性を基盤としたデザインが特徴。
個人的には「b2」がデザイン的に好きですね。
高級キッチンの全体像
ここまで高級キッチンについて詳しくお話してきました。
- ざっくり180万円以上が高級キッチン(主観で)
- 高級なのは「素材・部材が高級」「サイズが大きい」「デザイン・設計料」がポイント
高級キッチンについて知りたい時の参考になりましたら、幸いです。
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