- 「どんなキッチンメーカーがあるのかなー?」
- 「人気のシステムキッチンって、どんな感じ?」
- 「自分らしいキッチンがほしいのですが、どんなものが選べるのですか?」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
具体的には「システムキッチンとは何か?」「自分らしいキッチンを見つける方法」「国内で人気のシステムキッチンメーカーリスト」をご紹介します!
目次
システムキッチンとは?
システムキッチンとはサイズやカラー・色に統一感があって、構成部材として収納(引出しなど)、加熱機器(IHヒーター、ガスコンロ)、食洗機、シンク、作業台といったものが一体として組み合わされたものを指します。
そもそも「システムキッチン」とは和製英語でして「system + kitchen」ということです。各要素・各構成部材をシステム的に並列配置して作られるキッチンということで、システムキッチンと呼ばれています。
欧米ではビルトインキッチン(built-in kitchen)と呼ぶのが一般的なので、システムキッチンでは通じません。
ワークトップと呼ばれる天板1枚で各部材が繋がっているため、段差がなく見た目にも統一感があります。新築・リフォーム問わず、さまざまな住居に用いられており、豊富なデザインから好みのキッチンを選ぶことができます。
日本で初めて「システムキッチン」という呼称を使ったのはクリナップだそうです。
1970年代に海外のビルトインキッチンが日本に持ち込まれ始め、一般家庭に広まりました。日本の文化や生活様式に合わせて改良が加えられ、時代のニーズにも応じて進化しています。
日本のシステムキッチンでは最も一般的なサイズとして、幅が2,550mm(2m50cm)というものが多いです。2,400mm(2m44cm)といった少し小さいもの、2,700mm(2m70cm)といった少し大きいものもよく見かけます。
日本の注文住宅業界では、大体85%くらいがこの記事で挙げられたシステムキッチンメーカーの製品が入ったお家ということとなります。
それ以外の選択肢としては「完全オリジナルのオーダーキッチン」「小規模の超高級オーダーキッチンメーカー」「輸入の高級キッチン」というものとなります。なかなか一般的ではないですね。
システムキッチンのメリット
使いやすくて掃除もしやすい、これがシステムキッチンの最大のメリットです。各部材が1枚のワークトップ(天板)で繋がっており、段差や継ぎ目がないため、汚れてもさっと拭き取ることができます。
そして、家事動線にも配慮して、調理に必要な機能が集約されています。調理をしながら食器を洗ったり、必要な食器・調理器具を出し入れしたりなど、作業がしやすい設計になっているのです。
また、システムキッチンは、ある程度自由に部材を組み合わせることができます。もちろん、メーカーごとに決められた規格はありますが、デザインやサイズの異なる複数の部材が用意されています。その中から選択して、自分好みにカスタマイズできるというわけです。
自分らしいキッチンを見つける方法
家づくりのなかで、大きなこだわりポイントが「キッチン」という方も多いです。
ただ、ひとくくりに「キッチン」と言っても、ナチュラルな感じのキッチンが得意なメーカーもあれば、ヨーロピアンなキッチンが得意なメーカーもあります。ステンレスが得意なところもあれば、人工大理石が得意なメーカーもあります。
ここでは、自分らしいキッチンを見つける方法についてご紹介します。
自分の趣味・センスにマッチしたメーカーに絞る
キッチンは家事する人にとって、自分の時間を長く過ごすスペースです。
ですから、一番大切なのは「趣味・センスにマッチしているかどうか」です。
パッと見の第一印象で「いいな!」と思えるキッチンかどうか。
具体的にはこの記事にある各社システムキッチンメーカーのシステムキッチン写真を見て感じるのがひとつ。
もうひとつは、各社システムキッチンメーカーのショールームに実際に訪問してみて、肌で感じてみるのがひとつです。
自分のライフスタイルにマッチしたキッチンレイアウトを選ぶ
システムキッチンメーカーが決まったら、次に決めるべきは自分のライフスタイルにマッチしたキッチンレイアウトです。
大別すると、対面キッチン(オープンキッチンにするかどうか)か、個別のキッチンスペースをつくるか、です。
まず、低価格帯で根強い人気のあるI型です。流し台・調理台・コンロが一列に配置されており、狭いスペースにも設置しやすいという特徴を持ちます。壁付けタイプが多く、賃貸マンションにもよく使われています。
流し台とコンロをL字に配置したものがL型です。作業スペースを広く確保できることが利点にあげられます。
コの字の配置のU型は、作業スペースだけでなく、収納スペースも広くとれるレイアウトです。キッチンが独立しているため、リビングやダイニングから丸見えにならずに済みます。
ただし、L型とU型のレイアウトは、角の部分がデッドスペースになりやすい点には注意してください。
また、壁付けキッチンは、壁にぴったり接するようにキッチンを配置する一般的なタイプです。キッチンスペースの面積を抑えることができるため、狭い部屋にも配置しやすいのが特徴です。
アイランドキッチンは、文字通り「島」のように独立したキッチンになります。リビングやダイニングと一体化した開放感のあるつくりで、家族や訪問客とのコミュニケーションもとりやすいです。キッチンの周りを自由に移動できるので、複数人での調理にも適しています。
ペニンシュラキッチンは、左右の片方が壁に接する配置です。アイランドキッチンの左右どちらかが壁に接している様子をイメージするとわかりやすいでしょう。ただし、壁に接している側からは、当然ながら出入りはできません。アイランドと同じく開放感があり、リビングやダイニングとの一体感も演出できます。
対面キッチンやオープンキッチンについて検討される際は下記の記事も参考にされてください。
自分好みの設備、素材、オプションを選ぶ
次は「自分好みの設備、素材、オプションを選ぶ」です。
システムキッチンメーカーが決まり、キッチンレイアウトが決まったあと、より詳細の話に入ってきます。
詳細は設備、素材、オプションを選ぶことになります。
設備やオプションは各システムキッチンメーカーによって異なりますので、一概には言えませんが、水栓金具(蛇口)、加熱機器(IHヒーター、ガスコンロ)、食洗機といったところが大きな選択肢になります。
素材はキッチンのワークトップ(天板)や扉材(面材)などです。
キッチンのワークトップ(天板)の素材
ワークトップには、さまざまな素材が使用されています。大きく下記のような種類の素材になります。
- ステンレス
- 人工大理石(人造大理石)
- セラミック
- クォーツストーン
ステンレスは耐熱性や耐久性に優れ、掃除もしやすい素材です。業務用キッチンにも多く選ばれています。
人工大理石は、樹脂から造られる人工素材です。色や柄が豊富なので、インテリアや部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
人気のシステムキッチンメーカー13選
システムキッチンメーカーと言っても、普段、関係することってなかなかないので「正直、どんなシステムキッチンメーカーがあるのかなー?」と思われていると思います。
ここでは、国内で人気のシステムキッチンメーカーを各社ご紹介します!
- クリナップ
- タカラスタンダード
- トクラス
- ハウステック
- パナソニック
- リクシル(LIXIL)
- TOTO
- ウッドワン
- サンワカンパニー
- キッチンハウス
- グラフテクト
- クチーナ
- トーヨーキッチン
- 造作キッチン
クリナップ
日本で初めて「システムキッチン」という呼称を使ったのがクリナップ。
そういうわけで、日本のシステムキッチン市場では歴史があります。
クリナップの特徴は「ステンレス」というところでしょう。
他のシステムキッチンメーカーでもステンレスキッチンを取り扱っていますが、クリナップは独自の技術で加工して、より高品質に仕上げていたり、見えないところまでステンレスといった特徴があります。
もちろん水回り(洗面化粧台、ユニットバス)も製品をつくっているのですが、キッチン専業メーカーといわれるような感じのポジションですね。
タカラスタンダード
タカラスタンダードのシステムキッチンの売りは「ホーロー」というところにつきます。
タカラスタンダードの高品位ホーローは頑丈な鉄をベースにガラス質の釉薬を850度の熱で焼き付けて密着させたもの。
そのため、清潔・丈夫・熱に強いという優れた特徴を持ちます。
システムキッチンをある意味、道具として強く作られたメーカーと言えます。
また、イメージとしてはかなり独自路線を進むキッチンメーカーさんかな、という印象を受けまして、特徴としてショールームが全国で170か所くらいありまして、非常に多いです。リクシル(LIXIL)とかTOTOとかの巨大資本メーカーであれば、それなりのショールーム店舗数があってもおかしくはないのですが、タカラスタンダードがそうされているのがすごいな、という印象ですね。
タカラスタンダードのシステムキッチンについては下記の記事で詳しく取材しています。
トクラス
トクラスは以前は「ヤマハリビングテック」という社名で、その名前からもわかる通り、ピアノで有名な世界最大手の楽器メーカーYAMAHA(ヤマハ)の子会社で住宅設備(水まわり商品)を製造販売する会社でした。その後、社名をトクラス株式会社へと変更したかたちです。
トクラスのシステムキッチンの特徴は「人造大理石」です。
人造大理石を使ったワークトップ(天板)、シンクとカウンターが一体化されたシームレス(継ぎ目がない)なつくりをしたシステムキッチンがウリです。
トクラスが人造大理石に強い理由
トクラスが人造大理石に強い理由なのですが、元々、ヤマハのピアノの鍵盤が「象牙」でした。それで象牙はワシントン条約とかで禁止されていって、象牙で鍵盤が作れないということになり、模索したところで鍵盤をプラスチック製にするという話になります。
それで、そのプラスチック(樹脂)製にするというところで、ヤマハ自体がヨットを作っていたのでプラスチック成形・加工技術が高く、人造大理石を実現・製造する技術があったというところで、スタートしたかたちです。
そのため、トクラスは人造大理石の開発・製造を独自技術としてありますから、強いですよね。
人造大理石にも色々な種類がありますが、トクラスの人造大理石の場合、丈夫で傷つきにくい、熱に強いという特徴があります。
ハウステック
ハウステックとは日立製作所から化学製品部門を分離独立して誕生した日立化成工業株式会社がその前身。ヤマダ電機と資本合併で株式会社ハウステックとなりました。
そのため、ハウステックのショールームはヤマダ電機の店舗内にあります。反対に言えば、ショールームに行きやすく、ショールームの数が多く、夜遅くまでショールームが開いているというメリットも大きいです。意外に夜遅くまでショールームが開いているというメリットが大きいですよ。
ハウステックの最大の特徴は「高コストパフォーマンスなキッチン」。
安くて、圧倒的なコストパフォーマンス。
パナソニック
パナソニックといえば、言わずもがなで「電化製品」です。
そういう強みを活かして、システムキッチンというジャンルながらも、電化製品的なパーツをオリジナルで開発することで差別化しています。
コンロが3口横並びになっている「トリプルワイドガス/トリプルワイドIH」といった電化製品的なパーツですね。
他にも食洗機がパナソニックだったり、水栓金具も自動で出てくるものなど、そういう機械的なところが強みです。
イメージとしては、家電的なキッチンですね。棚が電動で動いたり、蛇口がタッチで水が出るとか(リクシル・LIXILでも販売されてますが)、ちょっとした利便性が高いのが特徴です。
ただ、パナソニック・キッチンのデメリットとしては、パナソニック限定の仕様が多いので取り換えがパナソニック限定になってしまうことですね。たとえば、3口IHの横一列のコンロとかはパナソニック限定ですね。
その反面、メリットとしては同一性が高いので、一体感があるというか、「パナソニックキッチン」というインパクトがあるというところです。
リクシル(LIXIL)
リクシル(LIXIL)はトイレ、ユニットバスといったメジャーな水まわり商品も有名ですが、システムキッチン業界でも大手です。
大手メーカーですから、汎用的な安価な価格設定のシステムキッチンもありますし、反対に高級路線の高額なシステムキッチンも提供しています。
具体的には「セラミックトップ(天板)」を推してますね。プレミアムな天板なので、高い価格ゾーンですね。
価格帯の幅が広いというのが印象的です。さすが大手。
イメージは全方位でフルカバーな価格帯・キッチンラインナップという感じです。
TOTO
水まわりで超有名企業TOTO。
システムキッチンでも知られています。
TOTOはトイレ、ユニットバス、水栓金具などから優れた製品を活用しているところが特徴です。
具体的には「きれい除菌水」といった除菌できる水を使った水栓をつけることができます。これはトイレにも活用されていまして、実際にトイレでも汚れにくいようになりましたから、効果のある技術をキッチンに転用ということで好ましいですね。
また、オリジナル製品が多いです。具体的には「水ほうき水栓」や「シンクの形状」などです。
そもそもが水回り製品メーカーというところで、蛇口・水栓をオリジナルで開発・製造できるというところが強いです。レンジフードのような排煙システムも自社で独自開発されていたりとか、開発力の高いメーカーです。
ウッドワン
ウッドワンのシステムキッチンの特徴は「無垢の木を使っている」ところです。
ウッドワンのシステムキッチン「スイージー」ではニュージーパイン、オーク、メープル、ウォールナットの4種類の樹種の無垢の木を選ぶことができます。
システムキッチンの扉材に本物の無垢の木を使ったデザインで、ナチュラル感あふれるデザインです。
基本的にキッチンで無垢の木といっても、表面の素材が本物の木というだけで、実際の中のコア(芯材)はMDFとか、合板のような接着剤で固めたものが多いのですが、ウッドワンのキッチンの扉材は全部が本物の無垢の木です。これはすごいです。
ちなみに油や調味料、コーヒー、しょうゆといったものを扉にこぼしてしまったとしても、乾拭き・水拭きで拭けばとれるコーティングがされています。
ウッドワンが無垢の木を大量に使用できる理由
ウッドワンは、ものすごい面積のニュージーランドの森の管理権を持っているので、ニュージーパインという名称で大量のニュージーランド産のパイン材を利用することができます。
建材メーカーでこのような森林管理権を持っているメーカーさんはないのではないかな、と思います。なかなかできない独自性という印象を受けます。
サンワカンパニー
サンワカンパニーのシステムキッチンの特徴は「ミニマル×ステンレス」です。
サンワカンパニーのシステムキッチンには取手があまり見受けられませんし、また、ステンレスを使ったスタイリッシュなデザインを特徴としています。
サンワカンパニーのシステムキッチンについては下記の記事で詳しくご紹介しています。
キッチンハウス
システムキッチンメーカーのなかでも、高級ポジションなのがキッチンハウスです。
キッチンハウスのシステムキッチンの特徴としては素材「エバルト」と品質、そして、デザインになります。
「エバルト」は広い意味ではメラミンという素材の一種ですが、キズ、摩耗、汚れ、水、衝撃に強い高機能素材です。たとえば、陶器のお皿や重たいお鍋を引きずってもキズが付きにくい素材です。
キッチンハウスについては下記の記事で詳しく取材しています。
グラフテクト(GRAFTEKT)
グラフテクト(GRAFTEKT)は高級キッチンメーカー・キッチンハウスのセカンドラインになります。
高級キッチンメーカーがその品質・デザインを踏襲して、比較的安価にご提案するというセカンドライン的な流れのブランドになります。
グラフテクトの特徴は「高品質かつ選択肢の多さ、そして価格競争力」です。
高級システムキッチンを製造する工場と同じ国内工場で製造し、かつ、アイランドキッチンや二列型のキッチンも価格差がほとんどなく提供されているという価格競争力がすごいです。
グラフテクト(GRAFTEKT)については下記の記事で詳しく取材しています。
クチーナ
クチーナ(CUCINA)は実はシステムキッチン業界のパイオニアです。
元々、輸入キッチンを日本で取付施工していくうちに「自分たちでも、デザインキッチンをつくろう」ということでスタートしたのがそもそものはじまり。
クチーナのこだわりは日本品質、手仕事へのこだわりです。クチーナのキッチンは静岡県浜松市の工場で製造されます。
クチーナのキッチンも基本形としての上質さ、機能性を持った上で、カラー、サイズ、素材、レイアウトなど、すべてお好みにカスタマイズ可能になっています。
クチーナ(CUCINA)のキッチンについては下記の記事で詳しくご紹介しています。
トーヨーキッチン
トーヨーキッチンと言えば、やはりその尖ったデザインが特徴です。
大手システムキッチンメーカー含めて、多くのキッチンがありますが、ここまで尖ったデザインを打ち出しているキッチンメーカーもいません。
他にはトーヨーキッチンオリジナルのシンク「3Dシンク」やエアフローというキッチン下部・足元が脚で立っているものがあったりします。
ただ、最大の特徴はデザインです。
他のキッチンメーカーではなかなか実現しないようなスタイリッシュなデザインのキッチンが多いです。
「このキッチン、絶対ほしい!」「このキッチンはトーヨーキッチンですね。いいですね!」という反応もあれば、「こういうデザインはちょっとね」という反応のように、好き嫌いがかなり激しいキッチンメーカーさんだと思います。
ただ、「このキッチンのデザインが絶対いい」「こういうのがいいんだ!」というファンであれば、トーヨーキッチン一択になるかと思います。
トーヨーキッチンの強みは実は「ステンレス加工技術」
トーヨーキッチンはそもそもはステンレス加工技術をウリにしていたステンレス加工業をされていました。
なので、ステンレス加工技術はそもそもが強いのです。一見、デザイン性の高いキッチンメーカーという印象を受けるのですが、実は地味に強いところはステンレス加工技術なのです。
ですから、3Dシンク、パラレロ、シンクまわりのステンレス加工、ステンレス成形技術というのが、再現性が難しく、ほかのキッチンメーカーでは同じようなキッチンをつくることが非常に難しいのです。
そういう細かな使い勝手とか、ディテールとか、難しいステンレス加工技術とか、そういう技術力を背景に持っている、見えない使い勝手みたいなところを実はこだわっているキッチンメーカーです。
トーヨーキッチンのキッチンについては下記の記事で詳しくご紹介しています。
造作キッチン
造作キッチンはシステムキッチンメーカーが製造するのではなく、工務店が製作するキッチンです。
自由度が高く、好きな設備を導入したりすることができるので、こだわりを大切にできますし、間取りやライフスタイルに合わせた創意工夫ができます。たとえば、ミーレ、ガゲナウといった海外製食洗器のような設備ですね。
その一方で、価格・費用が結果としてオーダーキッチンメーカーに依頼するよりも、高額になる場合があります。また、不具合の可能性が高いです。
メリットは完全に一品もののオリジナルキッチンを作ることができるという点です。
デメリットとしては、そこまで安くはすまない場合が多いです。引き出しとかがなければ、コスト的には安価につくることも可能なのですが、使い勝手を優先すれば、トータルすると高価になります。
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おすすめシステムキッチンメーカー一覧と各メーカーの海外のキッチンメーカーのシェアとか
個人的に「どこかおすすめのシステムキッチンメーカーがありますか?」と聞かれましたら、「買う方が、どういう希望があるかによります」とお答えします。
結局のところ、キッチンは趣味性が非常に高く、デザイン性もそうですし、機能性もそうです。
キッチンを手に入れる側のニーズ・ウォンツ次第で、おすすめすべきシステムキッチンメーカーは異なります。
システムキッチンメーカーのシェアで見れば、次項に記載していますが、販売台数も実績も大きいところは強いですね。
キッチンメーカーのシェアデータなど
基本的にキッチンメーカーのシェアとして、最大のシェアはLIXIL(リクシル)になります。
サンウェーブ、INAX、TOSTEMの三社が合併したのでキッチン市場のシェアも高いことになっています。
キッチン市場でのメーカーのシェアは下記の通りとなっています。
- LIXIL(リクシル)が約30%程度のシェア
- タカラスタンダードが約20%程度のシェア
- クリナップが約20%程度のシェア
- パナソニックが約10%程度のシェア
- 残りはその他
1位がLIXIL(リクシル)グループでシェア3割程度です。
2位がタカラスタンダード。3位がシステムキッチンという言葉を作った老舗でもあるクリナップ。4位がパナソニックになります。
海外キッチンメーカーのシェア
海外キッチンメーカーのシェアは日本のシステムキッチン市場においては数%です。
そもそも海外のキッチンメーカー自体がそこまで日本に進出しきれていないのと、ショールームが基本は東京に限られるということから、シェアは限定的ですね。
ブルトハウプ(bulthaup):世界トップブランドのキッチン。超ハイエンドキッチン
ドイツのシステムキッチンメーカーが「ブルトハウプ(bulthaup)」です。
本国ドイツでは憧れのブランドということで知名度は高いです。日本においては、業界人や感度の高い方の知名度は高いですが、一般的な知名度はかなり低いです。
キッチンメーカーとしては売り上げの80%が海外への輸出ということで、グローバルなキッチンメーカーです。
ポーゲンポール(poggenpohl): 世界最古のシステムキッチンブランド
同じくドイツの高級な海外キッチンメーカーが「ポーゲンポール(poggenpohl)」です。
ポーゲンポールもグローバルなキッチンメーカーです。イメージはキッチンのメルセデスベンツですね。
1892年に設立された会社になりまして、世界最古のシステムキッチンメーカー・ブランドになります。本国ドイツにおいても、最高級キッチンメーカーとして認知されています。
価格が安いシステムキッチンメーカーと高級システムキッチンメーカーの特徴の違いは?
システムキッチンメーカーには価格が安いシステムキッチンメーカーと価格が高いシステムキッチンメーカー(高級なところ)に分かれます。
では、価格が安いシステムキッチンメーカーと価格が高いシステムキッチンメーカーの違いはどのようなことでしょうか?
大きく3つあります。
- キッチンの素材・部品のグレードの違い
- キッチンの自由度の違い
- キッチンのブランドの違い
それぞれ解説していきます。
キッチンの素材・部品のグレードの違い
まず、価格の差の一番は「原価」ということで、そもそも使っている素材や部品のグレードが異なるということがあります。
キッチンの素材として金額が大きいところとしては「天板」があります。
また、キャビネット(キッチン本体)の「面材」もコスト要因としては大きいです。
キッチンの自由度の違い
次はキッチンの自由度の違いが価格差につながりますね。
キッチンの天板の選択肢、キャビネット(キッチン本体)の面材の選択肢、レールの選択肢、棚関係の選択肢、ハンドルの選択肢、設備機器の選択肢。こういう選択肢が多ければ多いほど、自由度が高く、価格は高くなる傾向にあります。
自由度が高く、選べるものが多ければ多いほど、キッチンメーカー側に対応力が求められますから、価格に反映されます。
キッチンのブランドの違い
最後はキッチンメーカーのブランドの違いです。
キッチンメーカーのブランドには広告費や広報にもお金をかけてのブランド力ですし、高級なショールームを一等地に展開していますから、その分のコストも反映されます。
キッチン自体の価格も高いことにはなるのですが、ブランドを買っているとすれば、それは妥当な価格になります。
まとめ
このようにシステムキッチンメーカーは数多くあります。
そのなかでも、あなた自身やあなたのご家族にぴったりのキッチンは少ないでしょう。
まずは趣味・センスがマッチするシステムキッチンメーカーを選ぶこと。
そこから、色々と細かいところを詰めていくことで、上手にキッチンを選ぶことができます。
多少なりとも、お役に立てば幸いです。
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