注文住宅業界では「ミーレ(Miele)」といえば、高級キッチンに入る高級なミーレ食洗機というイメージがあります。
それ以外にも高級家電として、掃除機を聞いたこともあります。
また、洗濯機を聞いたこともあります。
では、今回はミーレ社とその製品について、詳しく掘り下げていきたいと思います。
目次
ミーレ・ジャパン株式会社に聞いてみた
『ミーレの製品はどのような特徴、強みがあるのか?』というテーマで、ミーレ社100%出資の日本法人・ミーレ・ジャパン株式会社に聞いてきました。
聞いてきましたのは、ミーレ・ジャパン株式会社 マーケティング部マーケティングコミュニケーションチーム 統括マネージャーである浅沼智明様。
ミーレ(Miele)とはどんな会社ですか?
-まず、ミーレ社はどのような会社でしょうか?
少しお話いただけますと、助かります。
浅沼智明様(以下、浅沼様):
ミーレは1899年、カール・ミーレとラインハルト・ツィンカンの二人によって創業されました。
「Immer besser(常により良いものを)」という企業理念をもってドイツで誕生した会社です。
それ以降、ミーレ家とツィンカン家の両家のファミリーカンパニーとして発展を続けまして、現在20,100名のグループ社員、約100カ国の販売拠点を有しています。
家庭用製品の製造工場はドイツ国内の主要8箇所をふくめて12箇所です。
会社の特徴としては、非常に高い自製率、内製化率だということです。
厳格な耐久テストを行っており、高い品質の製品を提供しています。
ミーレの展開する製品グループとは?
-主に製造販売されていらっしゃるのは、食洗機を代表とする家電製品になるのでしょうか?
浅沼様:そうなります。
食器洗い機だけではなく、洗濯機、掃除機などの家電製品、そして、キッチンまわりでは加熱機器などのビルトイン調理機器も多く取りそろえております。
ミーレは全世界で展開しております。
ご採用いただいた実績としましては、ドバイの「ブルジュ・ハリファ」のプレミアムレジデンスのキッチン機器はミーレをご採用いただいております。
また、テニスの聖地、イギリスのウィンブルドンのバックヤードに業務用のランドリー機器をご採用いただいております。
ミーレ製品の3つの特徴
-それでは、ミーレの製品の特徴をお教えいただけますでしょうか?
浅沼様:ミーレの製品には大きく3つの特徴があります。
それは「1.デザイン性」「2.機能性」「3.耐久性」の3つです。
ミーレ製品の特徴1.デザイン性
浅沼様:たとえば、キッチンまわりの機器でお話させていただきますと、色々なタイプのキッチンがございます。
イタリア製のキッチンもあれば、ドイツ製のキッチンもあります。
日本製のキッチンでも、モダンなキッチンもあれば、クラシカルなキッチンもあります。
様々なタイプ、形状、デザインのキッチンが存在します。
それらの違いがありますから、それぞれにマッチさせるのは大変難しいことです。
そのようななかで、ミーレでは長く使っていただくことを前提と考えていますから、時代を感じさせないデザインをしなければなりません。
どのような空間にも調和する、時代を感じさせないタイムレスなデザイン。
長い時間に耐えうるデザイン性を特徴としています。
ミーレ製品の特徴2.機能性
-なるほど。時代を感じさせないデザイン性ですね。
これは弊社、でんホームでも同じことを考えています。
住宅は35年の住宅ローンで買われる方が多いので、35年後も時代を感じさせない、色あせることのない普遍的なデザイン。そういうものを意識して、設計・建築をしています。共感するところですね。
それでは、次の特徴「機能性」についてお話を聞かせていただけますでしょうか?
浅沼様:まず、長く使っていただくことを前提とした場合、直面しますのは「家族構成の変化」です。
たとえば、住宅を建てられたときは家族4人で子供さんが小さい場合。
10年後には子供さんが成長されて、たくさんお食事されることが予想されます。
そうしますと、食器量が多くなります。
それから時がたち、20年もたちますと、子供さんが成人され、家から出られることが予想されます。
すると、今度は家族が減りますので、食器量が減ります。
このような、たとえば、食器量が変化することが想定されますから、それらの変化に応じたかたちで対応できないといけないわけです。
たとえば、これらの変化に対して、ミーレの食洗機はどう対応しているのかと申しますと、プログラムで対応しています。
ミーレの食洗機の場合、グレードによって異なりますが、10前後の種類のプログラムで、その食器量に応じて洗浄プログラムを変化させています。
ミーレの洗濯機の場合は10-20前後の種類のプログラムで、その洗濯量に応じて洗浄・乾燥プログラムを変化させています。
ミーレ製品の特徴3.耐久性
-なるほど。高い機能性が特徴のひとつですね。
それでは、最後の特徴「耐久性」についてお聞かせいただけますか?
浅沼様:家電製品と言いますと「5年や10年でダメになってしまう」というイメージはありませんか?
一般的には家電製品にはそのようなイメージがつきまといます。
ですが、ミーレの場合、耐久性を非常に重要視しています。
すべて20年使用されることを前提に、設計され、素材選びされ、テストされます。
たとえば、一般的に出荷前の検査と言いますと、ランダムにピックアップされたものを検査して、それで合格かどうかを判断するというようなものです。
ミーレの場合ですと、出荷前の検査は全数検査になります。
ほとんどの商品を試運転し、検査します。
また、一般的に廃盤品になった場合、家電製品の部品というのは入手できなくなってしまうものです。
ミーレの場合、20年使用されることを前提としておりますので、廃盤後も15年も部品を確保しております。
このような施策によって、耐久性という特徴を実現できていると考えています。
ミーレの魅力。どんなきっかけでミーレに魅了されるのか?
-ここまで、特徴についてお伺いしてきました。
それでは、一般の方は何がきっかけでミーレを知り、ミーレに興味を持ち、ミーレに魅了されるのでしょうか?
浅沼様:入り口としては「デザイン」という方が多いですね。
ミーレの特徴のひとつでもある、デザイン性に魅力を感じて、興味を持っていただくというケースが多いです。
そのあと、ミーレのことを深く知って行くにつれて、他の特徴に魅力を感じられるケースが多いです。
たとえば、お知り合いの方にミーレのエンドユーザーの方がいらっしゃって「壊れないよ」と聞いたり、「長持ちで耐久性が高い」と聞いたり、「品質が高い」と聞いたり、「製品として優れている」といった口コミでも評価されまして、魅力を感じられることが多いです。
-評判が良いので、口コミでも評価され、紹介が起きているということですね?
浅沼様:そうですね。
特に耐久性や品質の高さを評価いただき、高い評判につながっていることが多いです。
善循環ですね。
ミーレ・ジャパン株式会社はミーレ100%出資の現地法人として設立されて、26年になります。
この長い年月のなかで、サービス体制としてお客様の窓口をつくり、アフターフォローを提供してきました。
全国30箇所(2017年5月現在)にあるサービス店が迅速にアフターサービスに対応できる体制を確立しています。
自社エンジニアおよびサービス店のエンジニアは定期的にミーレのサービスセンターでのトレーニングを受けており、常に技術・サービスの向上につとめています。
「ミーレカー」と呼ばれる車で、サービスエンジニアがアフターサービスに伺いまして、システムからデータを読みとり、エラーを探します。
「ミーレカー」に部品も乗っていますから、その場で対処できるものは対処してしまいます。
ミーレといえば食洗機。どのくらいの市場シェアなのか?
-住宅建築業界、注文住宅業界にいますので、ミーレといえば、食器洗い機のイメージがあるのですが、実際のところどのくらいの市場シェアなのでしょうか?
浅沼様:食器洗い機の市場は多くは国産メーカーのものが高いシェアを占めています。
そのなかでも、輸入品、海外製のビルトイン食器洗い機の市場で言いますと、市場シェアは6割くらいだと思います。
現状、海外製食洗機の市場ではトップシェアになります。
ミーレがあなたに伝えたいこと
-ミーレとして、一般のお客様、当ウェブサイトは注文住宅を建築しようという方向けのメディアですから、注文住宅を建築しようと考えている方に向けて、お伝えしたいことはございますでしょうか?
浅沼様:
ミーレをご利用いただくことで「夢のある暮らし」をぜひ、実現いただきたいとお伝えしたいです。
理想のライフスタイルを実現するタイミングは人生ではなかなかありません。
そのなかでも、お家を建築するというタイミングはその理想のライフスタイルを実現するタイミングとしては、大変限られた貴重な機会です。
ミーレをご利用いただくことで「夢のある暮らし」を実現することができます。
たとえば、ミーレの食器洗い機をご利用いただくことで、無駄なく素早くキッチンを後かたづけできます。
あとは食器洗い機が洗ってくれますから、生活にゆとりをもたらしてくれます。
また、たとえば、日本は電子レンジ文化ですが、ドイツでは一家に一台、電気オーブンが置いてあります。
電気オーブンを活用することで、お料理の省力化になるだけではなく、より豊かなライフスタイルを送ることができるとご提案しています。
ミーレの電気オーブンは様々な料理に対応した豊富な自動プログラムが備わっています。
ですから、ケーキ、パン、肉などのオーブン料理を誰でも簡単に調理できます。
何をどう採り入れたら、どのように生活が変わるのかも含めて、ご体験いただき、お考えいただきたいですね。
ミーレを検討したいと思ったときにすべき第一歩とは?
-それでは、いざ「ミーレを検討したい」と思った方がいらっしゃった場合、最初にすべき第一歩とはどのようなものでしょうか?
浅沼様:
ミーレをご検討されたい方に第一歩としておすすめしますのは「実際に、触れてみて、体験されること」です。
そのために、私どもは各ショールームにて、製品体験会を定期的に開催しております。
ミーレのある生活を体験いただくことができます。
-でんホームは福岡エリアで活動していますが、そういった福岡のような東京以外のエリアのお客様の場合、どのようにしたらいいでしょうか?
浅沼様:
各エリアの販売代理店が開催している体験会に参加されるのが一点。
他には、イベント自体をデジタルでライブ配信しています。
具体的にはYouTubeで動画配信しています。
1,500人以上の方にご覧いただいたイベントもございます。
ただ、ベストだと思うのは「東京のミーレ・センターにお越しいただき、実機を見て、触れて、体験いただくこと」です。
実際、東京で開催されるイベントのご参加者様は想像以上に東京エリア外の方も多くいらっしゃっています。
昨今は移動費も安くなっておりますので、福岡のお客様でも、福岡空港から東京・羽田空港、成田空港へと飛行機でお越しいただき、実際にミーレの製品を見て、触れていただくことを強くおすすめいたします。
ミーレ・センターの詳細情報
以下がミーレ・センターの詳細情報となります。
ミーレ・センター 表参道
住所:〒107-0062 東京都港区南青山 4-23-8 (根津美術館向かい)
電話番号:0120-310-724 (通話料無料)
営業時間:11:00 ~ 18:00
定休日:水曜日 (休祝日にあたる場合は営業し、翌日休業)
ミーレ・センター 目黒
住所:〒153-0063 東京都目黒区目黒 2-10-11 目黒山手プレイス 1F
電話番号:0120-310-793 (通話料無料)
営業時間:11:00 ~ 18:00
定休日:水曜日 (休祝日にあたる場合は営業し、翌日休業)
取材を終えて:竹内の感想
100年以上もの歴史を持つ、ミーレ。
高級ブランドとして、高級キッチンの食洗機メーカーとして、第一に出てくるメーカーです。
高いデザイン性、高い機能性、高い耐久性。
これらの特徴から、また、ミーレをこれまで使用してきた口コミから、ミーレの製品は売れているのだと実感しました。
一貫した姿勢はやはり企業理念「Immer besser(常により良いものを)」が企業として浸透しているからだと思います。
会社として、製品として、しっかりしていることを強く感じさせる取材でした。
取材協力:ミーレ・ジャパン株式会社様
https://www.miele.co.jp/
ミーレ(Miele)についてもっと詳しい情報はこちら
ミーレ(Miele)については本サイトで色々と詳しく記事にしています。
ミーレの食洗機は他の食洗機とどう違う?サイズは45cm?60cm?価格は?洗剤は?デメリットはないの?【海外製食洗機で国内トップシェア】
ミーレの食洗機は他の食洗機とどう違うのでしょうか?
サイズは45cmと60cmあります。価格は?洗剤はどうすれば?デメリットはないの?という疑問にお答えします。
「ミーレの製品って、どう良いんですか?」とミーレ・ジャパンに聞いてみた
ミーレ・ジャパンの方に「ミーレの製品って、どう良いんですか?」と聞いてみました。
日本では食洗機(食器洗浄機)が有名ですが、他にも調理機器や洗濯機などがあります。その特徴、強み、価格などなど・・・
ミーレ(Miele)って、どんな会社ですか?
ミーレ(Miele)というブランドについて、また、会社について、その創業の成り立ちや歴史、特徴などについて取材してきました。
ミーレ食洗機(食器洗い機)の歴史
ミーレ食洗機の歴史はヨーロッパの食洗機の歴史。
ミーレの食洗機はどのような歴史を経て、進化していったのかをまとめています。
ミーレ洗濯機の歴史
ミーレ洗濯機はバター分離機から洗濯機へと転換したのがスタート。
ミーレの洗濯機の歴史をまとめています。
世界各地のミーレ・ショールーム
- ミーレセンター表参道・日本にて取材しました
- ミーレ 本社ショールーム(ドイツ)
- ミーレミュージアム(博物館)(ドイツ)
- ミーレ 上海ショールーム(中国)
- ミーレ 香港ショールーム(香港)
- ミーレ ベルリンショールーム(ドイツ)
- ミーレ デンマークショールーム(デンマーク)