掃き出し窓とは?特徴、メリット、デメリットを解説!

掃き出し窓とは、特徴やメリット、デメリット

家のなかに光を入れたり、風を通したりするところは「窓」です。

やはり住宅では採光、通風といった自然の恵みを得るところは大切ですし、また防犯性能も求められます。

今回はその窓のなかでも、必ず注文住宅で使われるといっても過言ではない「掃き出し窓(はきだしまど)」について解説していきます

掃き出し窓とは

掃き出し窓が2つ
掃き出し窓とは、窓の最下部が床と同じ高さの窓です。

元々は室内のゴミを外へ掃き出すためのもので、掃き出し窓といえば小窓であることがほとんどでした。しかし掃除機の普及で本来の役割は失われ、現代ではもっぱら、リビングとバルコニーや中庭などを繋ぐ出入り口として取り付けられています。

よって現代の掃き出し窓は、人が出入りできるほど大型であることが多いです。

日本でオーソドックスなのは引き戸式ですが、ヨーロッパでは外開き式の掃き出し窓がメジャーです。

家のデザインや生活スタイルによっては、日本でも外開き式の方が適していることもあります。

掃き出し窓の読み方は「はきだしまど」

掃き出し窓というのは専門用語で読み方は「はきだしまど」です。

上述の通り、元もが室内からゴミやほこりを外に掃き出す役割を持っていた窓ですから、掃き出し窓と呼ばれます。テラス窓と呼ばれることもあります。

2階の掃き出し窓

2階の掃き出し窓
掃き出し窓は多くの場合1階に取り付けられるものですが、2階の部屋とバルコニーを繋ぐことも可能です。

ただし、その場合は窓の下に、120ミリ以上の「立ち上がり」を設置けることが法律で定められています。

バルコニーから室内への浸水を防ぐためです。

よって、窓の最下部と床を同じ高さにすることはできません。出入りの際はこの立ち上がりをまたぐ必要があるため、人によっては不便さを感じることがあるでしょう。

この問題は、踏み台の設置や床の底上げなどで解消されることが多いです。

掃き出し窓と腰窓の違い

掃き出し窓と腰窓の違いは「窓の高さ」が大きな違いです。

具体的にお話すると、掃き出し窓は「ゴミを外に掃き出す」という意味合いから「掃き出し窓」になっています。一方で、腰窓は「腰高窓」という意味合い、つまり、人間の腰くらいの位置にある窓のことです。

ですから、掃き出し窓は床面から上までの大きな窓のイメージですし、腰窓は人間の腰くらいの位置にある窓というイメージで異なります

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掃き出し窓の種類

掃き出し窓の種類としては、大きく2種類あります。

  1. 引き違い窓
  2. 片引き窓

掃き出し窓はその特性上、サイズの大きな窓であることが多いので、種類としてはかぎられます。

具体的にはスリット窓縦すべり出し窓横すべり窓(横すべり出し窓)といった形状の窓はサイズ的にそこまで大きな窓を製作することが難しいので、掃き出し窓の種類としてはあまり見受けられません。

引き違い窓

掃き出し窓・引き違い窓
掃き出し窓の種類で、最も一般的な窓の種類が「引き違い窓」です。

引き違い窓は日本独自の開閉方式で、2枚のガラス戸(障子)を引き違うかたちの窓になります。戸建て住宅だと、よく見かけるのでご存じかなと思います。

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片引き窓


もうひとつの掃き出し窓の種類が「片引き窓」です。

片引き窓は片方の1枚のガラス戸(障子)を引く窓になりまして、大きなガラス戸を引いて仕舞うかたちで掃き出し窓になっています。開放感があります。

掃き出し窓のメリット

天井まである大型のタイプの掃き出し窓

ここでは掃き出し窓のメリットを解説します。

採光をばっちり採れる

掃き出し窓は、室内へ日光を取り入れるのにぴったりな窓です。

特に天井まである大型のタイプでは、遮るものが無いため日光がダイレクトに差し込みます。通気性も良くなるため、まるで自然の中にいるかのように爽やかな空間が手に入ります。

太陽光を浴びることは健康にもプラスの効果がありますし、寝覚めもよくなって、快適・健康な生活に貢献します。

風がよく通る(窓が大きいので)

風がよく吹き込むため、湿気によるジメジメした空気やカビを防ぐ効果が期待できるのもメリットです。

カビはアレルギーの原因ですし、純粋に健康に悪い要因なので、風通しをよくすることで抑止できます。

また、湿気だけでなく、料理や生ごみといった生活臭などのにおいも、風を通して換気することですっきり、消臭されます。

また見た目にも開放感を生み、小さめの部屋でも実際の面積以上に広く見せてくれます。

開放感、広がりが感じられる

開放感、広がりが感じられる
1階であれば立ち上がりを設ける必要がないため、部屋を外と地続きのように見せて広さを演出することも可能です。

バルコニーや中庭を子どもの遊び場にすれば、掃き出し窓からはその様子がよく見えます。これなら子どもだけで遊ばせていても安心です。

掃き出し窓から出入りができる

掃き出し窓から出入りができる
また室内外の出入りがしやすいため、何かあればすぐに駆けつけられます。この出入りのしやすさは、外でバーベキューなどをしたり、マットレスや布団といった大きな洗濯物を干したりするときにも便利でしょう。

掃き出し窓を取り付けると、開口部が広いことで人やモノが楽に出入りできるようになるためです。

いざというとき、掃き出し窓が非常口に

そして、掃き出し窓には災害が多い日本ならではのメリットがあります。
いざというとき、窓を開けておけば非常口として機能することです。

大人数の家庭であってもスムーズに外へ出られますし、部屋によっては玄関へ向かうよりも早く脱出できると思われます。緊急時の非常口としてコンパクトな掃き出し窓を設置し、普段は勝手口として利用するのも有効でしょう。

掃き出し窓のデメリット

ここでは掃き出し窓のデメリットについて解説します。

プライバシー確保に問題

掃き出し窓には、第一にプライバシー確保の点で問題があります。大きな窓からは外がよく見える反面、逆に外からも室内がよく見えてしまうためです。

家の周りが塀で囲まれていなければ、プライバシーのためにはカーテンやブラインドで窓を覆うことになるでしょう。しかし、それでは日光や風が入らず、掃き出し窓を取り付けた意味があまりありません。

防犯面でのリスク

また外から室内が見えるということは、防犯上のリスクもあるということです。不在であることが分かれば空き巣に狙われやすくなりますし、のぞきや盗撮の不安もあります。鍵が開いていれば侵入も容易です。

掃き出し窓を設置するなら、外から室内が見えない場所にするなど、プライバシーや防犯への対策も必要になります。

窓のグレードで断熱性能が変わる(冷暖房効率が悪くなる)

掃き出し窓のグレードによって断熱性能が変わります。

具体的には窓サッシの種類によりますが、樹脂サッシ木製サッシ、少なくともアルミ樹脂複合サッシでしたら、断熱性能が高いものが多く、たしかに冷暖房効率は悪くなるのですが、そこまで悪影響はありません。

ただ、アルミサッシであれば結露しますし、断熱性能が低いので、熱を通します。

掃き出し窓によって日光がよく差し込むことが、メリットであると同時にデメリットにもなるというわけです。

部屋が温まりすぎて、夏には室内が非常に暑くなります。子どもやお年寄り、ペットがいる家では、熱中症対策に冷房が欠かせません。その分のエアコン消費で、電気代もかさむことも予想されます。

一方冬が近づけば、今度は冷たい風が大量に吹き込むことになります。よって、掃き出し窓がある家は「夏熱く、冬寒い家」になってしまいかねません。

そのため、掃き出し窓を使用する際には、窓のグレード(樹脂サッシ、木製サッシといったものが優先で、アルミ樹脂複合サッシ)を高めることをおすすめします。

掃き出し窓にリフォームする際の注意点

従来の窓を掃き出し窓にリフォームする際は、大変な注意と本当にするかどうかの検討が必要です。

なぜならば、すでに建築されている戸建住宅の窓サッシをリフォームすることは大変に大掛かりな工事になるからです。

掃き出し窓へのリフォーム工事はとってもお金がかかる。大変な工事

まず、「既存の窓が何か?」によって工事の大変さは異なります

比較的大きな窓でしたら、サイズアップなので、そこそこの大変さですみますが、小さな窓を掃き出し窓に大きくサイズアップされたい場合は難しいです。

まず、既存の窓を取り外し、さらに窓まわりの周辺も解体して、掃き出し窓にするための解体も必要です。その部分には、外壁も解体しないといけないことになりますし、しかも、その範囲は窓周辺にとどまらないです。

窓周辺だけだと、その周りの防水性が落ちますから、そこを補強しないといけないので、かなり広範囲に解体・再構築しないといけないです。

それで、一旦、窓まわりの広範囲を解体します。

その後、解体後に、周辺の下地部分を再構築・再建築しまして、ようやく掃き出し窓を取り付けます。その後、防水処理もきちんとしまして、そうやって初めて下地工事が終わります。

最後に、外壁材をきちんと施工して、外壁を再構築します。そうやって、既存の窓を掃き出し窓にリフォームできることになります。

以上の内容が掃き出し窓にリフォームする工事内容となるのですが、イメージできる方であれば、かなり大掛かりで大変な工事であることが伝わるかと思います。

そういうわけで、掃き出し窓へのリフォーム工事はとってもお金がかかる、大変な工事なわけです。

【動画で解説】家づくりのサッシ・窓の種類と選び方をアドバイスします

掃き出し窓とは、特徴やメリット、デメリット