木製サッシ・プロファイルウインドー中国工場 特集【木製サッシ・窓/工場見学】

「木製サッシ」って聞いたことありますか?

木の窓枠の窓のことです。

一般的にはアルミサッシ(アルミが窓枠)
注文住宅とかになると樹脂サッシ(樹脂・プラスチックが窓枠)

それで珍しいのですが、
木の窓枠の窓があります。

それが木製サッシです。

木製サッシはヨーロッパではかなりポピュラーです。

日本の普及率がものすごく低いです。

木製サッシを標準採用している大手ハウスメーカーはスウェーデンハウスです。

スウェーデンハウスのホームページをご覧いただくと、
木製サッシって、どんなにすごいかがわかるかと思います。

ただ、普及していない最大の理由は「コスト」です。

価格が高いんです

性能は、

木製サッシ>樹脂サッシ>アルミサッシ

です。

価格も、

木製サッシ>樹脂サッシ>アルミサッシ

です。

まあ、当然と言えば、当然なんですが、、、

その木製サッシメーカーで、
でんホームが採用しておりますのが、

「アイランドプロファイル」社の

「プロファイルウインドー」

です。

▼プロファイルウインドー(木製サッシ)については下記の記事をご覧ください

木製サッシ・プロファイルウインドーはこんな窓【どんなメーカー?価格は?メンテナンスは?防火窓は?】

2020年8月2日

工務店向けに品質を下げずにコストを下げるため、
生産地を中国に置いた工場に取材に行ってきました。

目次

木製サッシ・プロファイルウインドー中国工場

アルミサッシ、樹脂サッシは
本当に工場で機械がプレスしたり、引き抜いたりでマシンな感じです。

一方で、木製サッシはそういう精密部品、金物を
ドイツ・デンマークなどから輸入していますので、
主な業務内容は木材の加工と組み立てになります

ドイツ・デンマークでマシンな工場でできたものを、
この中国の工場では木材加工して、取付、組立しています。

日本では、この木材加工にも、
木材加工マシンを使用して加工させていたりします。

それは色々な理由があるのですが、
現状で一般的な木製サッシ製造工程としては、
このような感じです。

工場の外観


プロファイルウインドー中国工場は、
ゆったりとした広さがある、
大きな建物にあります。


場所は工場団地にあります。

とは言っても、
近くには高層マンションがたくさん建設中。
地価も上がってそう。

それまでは工場団地で、
工場ばかりでしたが、一般の居住者も増えてきているそうで、
多くなってくると、工場団地としては厳しいかもしれませんね。

勢いのある中国だからこそ、かもしれません。

工場の内側

木枠の塗装をする下準備。
塗装がきれいになるように手間かけてます。

ひとつひとつの木製サッシを丁寧に仕事してます

でんホームでも、戸建て注文住宅にて、
この工場で作られた木製サッシをいくつも採用しています。

何気なく、そこにある木製サッシですが、

ひとつひとつ、このおばちゃんたちに
丁寧に塗装とか、仕上げてもらっていたのだな、、、と
考えますと、感動しますね。

木製サッシの素材


プロファイルウインドーの木製サッシは、
米松を素材にしています。

米松と言っても、
単純なものではなくて、
写真をご覧いただければ、伝わるかと思います。

・・・きれいな木目でしょう?


木目一本一本が年輪です。
というわけで、樹齢数百年から、千年もののすごい木を使っています

なので、

今後10年とかで、同じようにこの米松を素材にはできない可能性が高いみたいです。

要は育つのに数百年かかるのに、伐採はすぐだからです。

時間が経つと、別の樹種とかになる可能性が高いです。

玄関ドアの組み立て作業

工場見学をしているときに、
玄関ドアの組み立て作業をしているシーンがありました。


枠の部材を差し込んで組み立てる工程です。


力が必要になるので、やはり機械でプレスという感じですね。

受け取って、その木製サッシを使うだけの立場でしたが、
実際に製造している現場に行くと、
色々と考えること、気づくこと、感じることがありますね。

▼プロファイルウインドー(木製サッシ)については下記の記事をご覧ください

木製サッシ・プロファイルウインドーはこんな窓【どんなメーカー?価格は?メンテナンスは?防火窓は?】

2020年8月2日

ABOUTこの記事をかいた人

でんホーム株式会社 取締役・編集長。設計に口出し、現場を管理し、記事にも口出しする何でも屋さん。油山幼稚園→堤小→長尾中→福岡中央高→九州大学経済学部卒。2人の娘を持つ。【趣味】読書