引き違い窓にはどんなメリットやデメリットがある?適した場所は?

引き違い窓のメリット、デメリット

目次

引き違い窓は日本の住宅に一番使われている窓

引き違い窓とは、2枚以上のガラス戸をレールにはめて、左右に滑らせるように開閉する窓です。

日本の住宅で採用されることが多く、最もポピュラーな窓と言えるでしょう。

互い違いになったレールに窓をはめ込むだけの単純な構造で、左右どちらからでも開けられるという特徴があります。

一戸建てはもちろん、マンションなどの集合住宅でもよく使われています。窓のサッシには、アルミやスチール、木、樹脂などが主に用いられます。

引き違い窓のメリットは?

引き違い窓
多くの住宅やマンションで引き違い窓が採用されているのには理由があります。それは、多くのメリットがあるからです。

開け閉めがしやすい

引き違い窓の一番のメリットと言えるのが、開け閉めのしやすさでしょう。

左右にスライドさせるだけで開閉ができるので、子供や老人でも簡単に開け閉めができます。

出入りがしやすい

これと合わせて、出入りがしやすいのも大きなメリットです。

庭へ繋がる窓を引き違い窓にしておけば、簡単に開閉ができてすぐに外へ出ることができます。引き違い窓は前後に開閉するわけではないので、出入りの邪魔になることがありません。開け閉めした時に場所を取らないので、車椅子の方でもスムーズに出入りができ、ユニバーサルデザインの1つにもなります。

窓の周辺にぬいぐるみや写真を置いて、お洒落に飾りたいと考えている方もいるでしょう。そういう人にも、引き違い窓はぴったりです。窓辺に物を置いても、開け閉めする際に窓が当たることがないので、自分が好きなように飾ることができます。

好きな開き幅に調整しやすい

自分が好きな開き幅に調整しやすいのも、引き違い窓の大きなメリットです。

風の強さに合わせて、窓の開きを調整したいこともあるでしょう。引き違い窓は開き幅を無段階で調整できますし、風によって窓が開いたり閉じたりすることもありません。窓の開き具合で、風通しを調整したい時にも便利です。

引き違い窓にはデメリットもある?

多くのメリットがある引き違い窓ですが、少なからずデメリットもあります。

防犯面で出入りしやすいことがデメリット

出入りのしやすさが引き違い窓のメリットですが、これが防犯面ではデメリットになることもあるのです。

出入りがしやすいということは、外からの侵入者を防ぎにくいということにもなります。そのため、通りに面した窓などは、防犯ガラスを取り入れるなどしっかりと防犯対策をしておく必要があるでしょう。

ロックのし忘れによる空き巣被害も多いので、自分自身が防犯意識を強く持っておくことも大切です。

正面以外の風を受け入れにくい

正面以外の風を受け入れにくいのもデメリットになります。

引き違い窓は構造上正面からの風を受け入れやすいのですが、脇を通る風を室内に取り込むのは難しいです。家の構造を見て、正面からの風を受けやすい場所に引き違い窓を設置するなどの工夫が必要でしょう。

人からの視線を感じやすい

生活していて一番デメリットに感じるのは、人からの視線を感じやすいことかもしれません。

引き違い窓は大きなガラス戸になっていることも多く、人通りの多い場所に面した窓を引き違い窓にすると、外からの視線を感じやすくなります。ガラス面に目隠し用のフィルムを張ったり、視線を遮るカーテンをつけたりするとよいです。

引き違い窓はどんな部屋に適している?

引き違い窓のメリットを活かすためには、どこに設置するかも重要になります。

引き違い窓は出入りのしやすさが大きなメリットなので、庭に繋がるリビングなどに設置するとよいでしょう。庭への出入口を引き違い窓にすれば、ストレス無く庭に出ることができます。

大きなガラス戸を使えば、外からの光を取り込みやすくなるメリットもあります。和室も縁側に繋がっていることが多いので、引き違い窓がおすすめです。

寝室や子供部屋で、窓際を可愛くお洒落に飾りたい場合に引き違い窓がおすすめです。

子供部屋は窓際にぬいぐるみや写真を置くことも多いでしょう。

引き違い窓なら何か置いても邪魔にならないので、色々なインテリアを楽しむことができます。子供が自分で窓の開け閉めができるように、子供部屋に引き違い窓を設置するのもよいでしょう。適した場所に引き違い窓を設置すれば、メリットを最大限活かすことができます。

引き違い窓のメリット、デメリット