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壁付けキッチンとは壁面に沿って備え付けられているキッチン
マイホームを建築する際、特に奥様にとって住居の快適さを大きく左右することになるのがキッチンです。
キッチンは近年、対面型キッチンを導入する住宅が増えてきてはいるものの、壁付けタイプのキッチンも根強い人気です。
壁付けキッチンとはその名称の通り、壁面に沿って備え付けられているキッチンのことです。したがって調理をする場合は必然的に壁に向かって作業をすることになります。
壁付けキッチンは戦後の復興住宅に多く取り入れられていたデザインで、皆さんの実家でも壁面式のキッチンだったという人も多いのではないでしょうか。
壁付けキッチンは近年減少傾向にはあるものの、壁付けキッチンならではのメリットも多く存在します。
壁付けキッチンのメリット
ここからは壁付けキッチンのメリットについてお伝えします。
部屋のスペースを広く取ることができる
壁付けキッチン最大のメリットが部屋のスペースを広くとることができるという点です。
壁付けキッチンの場合、壁面に直接備え付けられているのでキッチン後方のスペースはフル活用できます。
ですからキッチンの後ろにダイニングテーブルを置くことも可能です。
キッチンが設置してある部屋が広く取られているのであればキッチン単独のスペースとしてだけではなく、少人数であればダイニングとしても利用できたりします。するとダイニング用の部屋を確保しておく必要がなくなり、その部屋は別の目的で利用することができます。
ワンルームマンションやアパート、賃貸マンションで壁付けキッチンを採用しているところが多いのもこの部屋のスペースを最大限に利用できるという理由のためです。
そして壁際にキッチンがあるため視界が途中で遮られることが無く、室内が広く見えるというメリットもあります。
調理に集中できるという人も
これは人によるので全員が当てはまるというわけではありませんが、目の前が壁の方が調理に集中できるという人も少なからずいて、実は壁付けキッチンを最終的に選択した人たちの中にはこのような意見を持っている人が多かったりするものなのです。
対面型のキッチンだと、どうしてもダイニングで過ごしている人たちが気になったり、テレビが付いているとついつい見てしまったりして集中できない、という人は壁付けキッチンのほうが向いているでしょう。
また、実家や現在住んでいるキッチンがもともと壁付けキッチンで、使い勝手に関しては特に困っていなかったという人も壁付けキッチンを選択するケースが多いです。
窓から外が見えたり、機能面でもメリットがあります
また壁付けキッチンは調理をするという際に機能面でも優れている部分がたくさんあります。
まず壁に直接設置するため、壁の部分に窓をつけることができます。窓の外が緑豊かな公園だったり、2階以上の部屋で目の前が開けていたりすると料理しているときにも気分よく調理できたりするものです。
また揚げ物などニオイが強い料理をする場合は換気扇を回すことになりますが、それと同時に窓を開けておくことで室内のニオイをより早く換気することができます。
そして先ほど少し触れたように壁付けキッチンのすぐ後ろにはダイニングテーブルを設置することが多いです。そのため調理した料理を最短距離で配膳することが可能になります。
さらにダイニングテーブルを一時的に調理した材料を置くスペースとしても有効活用できるというのも壁付けキッチンならではの大きなメリットです。
壁付けキッチンのデメリット
ここからは壁付けキッチンのデメリットについてお伝えします。
食器棚や家電の置き場所が難しい
これまで壁付けキッチンのメリットをいろいろと解説してきましたが、もちろんメリットばかりではなくデメリットもいくつかあります。
壁付けキッチンの最大のデメリットが家電や食器棚をどこに設置するかをよく考えなければいけないという点です。
壁付けキッチンの場合、キッチンのすぐ後ろはダイニングテーブルを設置することになるでしょう。
冷蔵庫や食器棚は壁付けキッチンの横に設置することが多いですが、あまりに横幅が広いキッチンにすると端まで移動する手間が増えることになるのが難点です。
調理中の動線を考慮すると対面キッチンよりも難易度が高くなる傾向にあります。
キッチンの中が丸見えになってしまう
対面型キッチンの場合は工夫すれば多少置いているものを隠せますが、壁付けキッチンの場合はキッチン全体が丸見えなのでキッチン周辺を散らかすわけにはいかないというのもデメリットの1つと言えるでしょう。
壁付けキッチンを選択した場合、キッチン周りは常に綺麗に片づけておく必要があります。
家族とのコミュニケーションは取りづらい
対面型キッチンと比較すると壁付けキッチンは壁に向かって調理をすることになるので、部屋に居る人の顔を見ることができません。
ですからどうしても会話などは対面型キッチンと比べるとしにくい傾向にあります。
しかしコミュニケーションは室内の家具などの設置を工夫することによって壁付けキッチンでも問題なくできます。
例えば、キッチンのすぐ後ろにダイニングテーブルを設置した場合、そこで子供が宿題をしている時に対面キッチンよりもむしろ宿題を見てあげやすいです。
対面キッチンにも壁付けキッチンにもそれぞれメリットデメリットがあります。
より自分が調理しやすいキッチンはどちらかを考えながら選ぶようにしましょう。
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