- 「ホシザキの家庭用食洗機って、どういうもの?」
- 「ホシザキがかつて製造していた家庭用食洗機の情報が知りたい」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
目次
ホシザキの家庭用食洗機とは?
ホシザキは業務用の厨房機器を製造・販売していますが、以前は家庭用の厨房機器も開発していました。
ホシザキの家庭用食洗機とは、2005年12月まで受注を受け付けていた家庭向けの食器洗浄機です。ホシザキの家庭用食洗機の中でも人気が高かったのが卓上タイプのJW-10C3とJW-12Aでしたが、他にもビルトインタイプとフリースタンディングタイプが製造されていました。
現在ではホシザキの家庭用食洗機は製造中止となっており、業務用のフリースタンディングタイプを中心とした食器洗浄機の製造・開発と販売に特化しています。
現在の業務用食器洗浄機はJWEシリーズとなっていて、家庭用食洗機が開発されていた頃とは異なる技術が導入され、さらに機能が向上しています。
洗浄力と省エネ性能の両方を追求した仕上がりになっているのが特徴で、多くのレストランなどの飲食店で活用されている食洗機です。種類も多いことから色々な現場に合ったタイプを選びやすいという点でも注目されています。
実際に愛用していた方の話・評判
実は私(編集長・竹内)のお客様で実際にホシザキの家庭用食洗機を愛用されていた方がいます。
その方はホシザキの家庭用食洗機が「洗い上がるスピードがものすごく早い」「しっかり洗えて、しかも早い」という高い洗浄力と、洗浄スピードの速さを絶賛されていました。
その方のお宅を建て替えさせていただいたのですが、そのときにホシザキの家庭用食洗機を探し求めて、ホシザキにも連絡して、いろいろと模索したのですが、結果として製造中止になっておりまして、業務用も要求される内容や家庭用の使用用途にそぐわず、、、結局、一応、国産の食洗機を入れたのですが、使用せず、、、という感じでした。難しいですね。
その際、洗い落ちのよさ、つまり、洗浄力の高さがポイントになったので、海外製食洗機をおすすめしました。具体的にはミーレの食洗機かガゲナウの食洗機をお選びいただいたら、と思いました。
ただ、海外製食洗機は洗浄スピードが速いわけではなく、2時間くらいかかりますから、スピードの点で断念しました。
ホシザキの家庭用食洗機のメリット
ホシザキの家庭用食洗機として人気が高かった卓上タイプにはJW-10C3とJW-12Aの2種類がありますが、どちらもボックス型の形状をしていて前開き式の食器洗浄機です。
どちらもホシザキがこだわる高い洗浄力の技術を導入して開発されたもので、2機種の大きな違いはサイズです。JW-10C3の方がやや小型で幅x高さx奥行きが400x500x450mmなのに対し、JW-12Aでは400x550x490mmになっています。
洗浄時に用いる水量はどちらも15リットルですが、ややJW-12Aの方が庫内が広いので大量の食器の洗浄が可能です。
サイズ的にはJW-10C3が3人~4人向け、JW-12Aが4人~5人向けになっていて、家庭用としてはどちらもちょうど良いと言えるでしょう。
操作性がシンプル
ホシザキの家庭用食洗器は非常にシンプルな操作性になっているのがポイントです。
タイマーなどの色々な機能がついていることから、操作の仕方が複雑でよくわからないということは家電製品を使うときによくある問題でしょう。しかし、ホシザキの家庭用食洗器はたった3つのボタンしかありません。
洗浄のボタンとして「標準」と「強力」があり、さらにすすぎのボタンがあるだけです。
そして、ボタンの横に「洗浄できます」「電源」のランプがあるので、両方のランプが点灯していることを確認したらワンタッチで食器洗いを始められる仕組みになっています。誰もが直感的に操作できるように仕上げられている優秀な食器洗浄機です。
洗浄スピードが速い。時短
また、多くの人からホシザキの家庭用食洗器が注目されていたのは時短に向いているからです。
ホシザキの家庭用食洗器の最大のメリットはスピードと言われるほど、スピーディーな洗浄を実現しています。
標準の洗浄ならスイッチを入れてからわずか6分程度で終わる仕組みになっています。一般的な家庭用の食器洗浄機では60分前後の時間がかかることを考えると、大きな時短になるのは明らかでしょう。
放っておくだけだから時間が長くても構わないという人もいるかもしれませんが、食洗機を稼働させている間は水の流れる音などの騒音が発生することは否めません。そのストレスがわずかな時間で済み、すぐに食器を乾かし始められるのがホシザキの家庭用食洗機の魅力です。
容量が大きく、食器を取り出しやすい
ホシザキの家庭用食洗機のメリットとして、もう一つ挙げられるのが収容力が高くて食器も取り出しやすいことです。
大きさの割に庫内が広く作られていて、食器を入れるラックも取り出し式で2つ同時に入れられるようになっています。小さな食器なら2段に分けて入れればまとめて洗うことができ、大きな食器もラックを1つにすれば入れることが可能です。
さらに、ラックを取り外した内部もシンプルな構造になっていて狭いところがあまりないため、汚れがたまってきたときに掃除をするのも大変ではありません。メンテナンス性も重視して作り上げられているのは、長く使っていきたい人にとって大きなメリットでしょう。
このように、操作性の良さやスピード、メンテナンス性などが優れているのは業務用の厨房機器を製造・開発しているノウハウが継ぎ込まれているからです。ホシザキならではのメリットとして注目され、卓上タイプを中心として人気が高い食洗機となっていました。
ホシザキの家庭用食洗機の注意点
ホシザキの家庭用食洗機は洗浄力とスピードが優れていて、シンプルで使いやすい設計になっているというメリットがあるのは確かですが、利用する上では注意しなければならない点もありました。
近年、他社で家庭用に開発されてきた食器洗浄機では機能を重視しているものが多く、例えば乾燥機としても使えるものが増えてきます。しかし、ホシザキの家庭用食洗機は洗浄とすすぎの2つに特化しているため、他の機能はありません。
1台でたくさんの機能を発揮して欲しいという場合には物足りない可能性があるため、本当に食器を洗うだけのために使うときに向いている食器洗浄機と言えます。
ホシザキの家庭用食洗器は買えるのか?
ホシザキの家庭用食洗機は製造中止になっているため、洗浄スピードの速さに魅力を感じて手に入れたいと思っても買えないのではないかと思う人もいるでしょう。
確かに、メーカーでの受注生産は終了してしまいました。ただ、人気のある食器洗浄機だったため、多くの人が購入して利用していました。
古くなって買い替えるときや引っ越しなどで処分しなければならなくなったときなどには、廃棄せずに中古品として業者に買い取ってもらっていることがよくあります。
人気の食洗機という影響もあって買取対応をしていた業者も多く、現在でも取り扱っているリサイクルショップがしばしばあります。また、オークションなどでも出品されていることがあるため、入手することは可能です。
しかし、中古品を手に入れたときにはすぐに故障してしまうのではないかというのが気になるでしょう。メーカーによる修理をしてもらえるかどうかは重要なポイントですが、ホシザキでは家庭用食洗機のアフターサービスについても継続することを発表しています。
ただ、補修用性能部品の製造は2005年12月に打ち切られてしまい、最低保有期間も9年と定められていたので、もう部品交換などには対応してもらえないでしょう。故障してしまったときには簡単な調整で対応できない限りはもう使えなくなってしまうと考えるのが妥当です。その点も加味して中古品を探すかどうかを考えてみましょう。