押出法ポリスチレンフォーム(XPS)とは?特徴やメリット・デメリットを解説!

押し出し法ポリスチレンフォームの実物(カネライトフォーム)

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)とは

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)とは、ポリスチレンを加熱溶融し、発泡剤、難燃剤を添加して、原板を押出成形することで製造され、これをカット・加工して製品になるという発泡プラスチック系断熱材です。

代表的な商品にはアメリカの化学メーカー・ダウ(ダウ化工)の「スタイロフォーム」、株式会社カネカの「カネライトフォーム」があります。他に株式会社JSP、積水化成品工業の押出法ポリスチレンフォーム(XPS)製品があり、日本国内ではこの4社で市場を占めています。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)と押出法ポリスチレンフォーム(XPS)の違い

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)と似たような断熱材にビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)があります。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)と押出法ポリスチレンフォーム(XPS)の違いは「製造方法の違い」です。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)も押出法ポリスチレンフォーム(XPS)も基本となる原料は同じで「スチロール樹脂」です。

  • 押出法ポリスチレンフォーム(XPS):ポリスチレンと発泡剤、難燃剤を押出機内で溶融混合させて押出成形
  • ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS):3-5mm程度のビーズ状のスチロール樹脂を金型内で融着させて成形

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)の種類


押出法ポリスチレンフォーム(XPS)の種類は、熱伝導率が低い順番で言うと3種・2種・1種です。

熱伝導率とは、熱がどれくらい伝わったかを数値化したものです。7つの区分に分類されており数値が低いほど、断熱性が高いという事になります。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)のなかでは、もっとも熱伝導率が低い3種のものが、断熱性が高いということです。

断熱材は、厚みがあるほど熱が伝わりにくくなるため、断熱性は高いです。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)のメリット


ここでは押出法ポリスチレンフォーム(XPS)のメリットについてご紹介します。

断熱性能が高い

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)はプラスチック系断熱材ですから、熱伝導率が低いです。つまり、断熱性能が高いです。

断熱性能が高いと結果としては、保温・保冷性能が高まりますから、エアコンの消費も抑えられ、夏涼しく、冬あたたかい家になります。快適です。

水・湿気に強い

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)はプラスチック系断熱材になりますから、他の断熱材(特にグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材)に比べて、水や湿気に強いです。繊維系の断熱材は、水分を含んでしまうと劣化や性能の低下につながる恐れがあります。

一方で、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)は水分を含まず、湿気も吸わないです。

軽い

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)でも同じメリットがありますが、「軽い」というメリットです。

軽いと、施工もラクです。
運搬しやすいですし、工事もラクになります。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)のデメリット

では、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)のデメリットについてみていきます。

コストが高い

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)はグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材と比べると高価です。そのため、建築コストが上がります。

熱に弱い

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)はたしかに難燃剤を添加しているので、燃えにくい素材になっています。

ただ、まったく燃えない断熱材というわけではなく、火災等が起きてしまうと熱で収縮してしまうので、断熱性能がなくなる場合もあります。

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