硬質ウレタンフォームとは?特徴やメリット・デメリットを解説!

目次

硬質ウレタンフォームの特徴とは?

硬質ウレタンフォームとは、ポリイソシアネートとポリオールを原料とし、そこに触媒となるアミン化合物等を混ぜ、発泡剤である水やフルオロカーボン等を加え、最後に整泡剤と混ぜて生成されるプラスチック発泡系の断熱材です。

硬質ウレタンフォームは、見た目は小さな泡が集まっているかのようですが、その小さな泡は一つ一つが独立した気泡となっており、中に封じ込められているガスは熱伝導率がとても小さいという性質を持っています。その結果、断熱材として広く使われるようになっているのです。

一般的に使用されている硬質ウレタンフォームには、ボード状と現場発泡の2種類が存在しており、現場発泡は接着剤を使用しなくても金属やコンクリートに直接吹き付けるだけで強く接着し、優れた断熱効果が得られるという特徴を持っています。

硬質ウレタンフォームのメリットとは?

ここでは硬質ウレタンフォームのメリットについて解説します。

断熱性能が高い

硬質ウレタンフォームのメリットの一つ目は、これまで述べてきたように、断熱性能がとても高いことです。

一般的に住宅に広く使用されているグラスウールと比べても高い断熱性能(熱伝導率が低い)があり、薄くてもその性能をしっかりと発揮してくれるというのが硬質ウレタンフォームのメリットの一つとなっているのです。

気密性をとりやすい

硬質ウレタンフォームのメリットの二つ目としては、気密性能が高いということが挙げられます。

硬質ウレタンフォームは専門の業者が現場で発泡しながら施工を行うことになりますが、気密性が高いために細かいところまでしっかりと施工することが可能となっています。

住宅にはコンセント部分などグラスウールで施工するのが難しい箇所がいくつもありますが、硬質ウレタンフォームであれば隙間なく施工が可能であるため、気密性と断熱性が高まり長期間その効果が持続するようになっているのです。

水・湿気に強い

硬質ウレタンフォームはプラスチック系断熱材なので、水・湿気に強いです。

この特性は同じプラスチック系断熱材のビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)、フェノールフォームでも同様です。

硬質ウレタンフォームのデメリットとは?

硬質ウレタンフォームは長期的に見れば優れた断熱材となっていますが、デメリットもいくつか存在します。

価格が高い。建築コストが高い

注文住宅で一般的に使用される断熱材としてはグラスウール、ロックウールになりますが、硬質ウレタンフォームはこれらの断熱材と比較して価格が高いです。

そうなることで、住宅の建築コストが高くなります。

熱に弱い

これもプラスチック系断熱材全般に言えることですが、「熱に弱い」です。

難燃性がないと断熱材としては不適格になりますから、たしかに燃えにくい素材にはなっています。ただ、プラスチックそのものが熱に弱い素材ですから、全体的に熱に弱いです。

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