配置図とは?役割や実例で解説!

配置図とは敷地を真上から見下ろした図面

配置図とは、敷地や建物などの配置・形状を描いた設計図面です。

真上から敷地を見下ろした際の視点で描かれており、住宅を設計する段階で作成されます。

敷地配置図とも呼ばれ、一般的には1/100の縮尺が用いられます。

実際の建物の大きさ通りに図面を作成してしまうと、1枚の用紙には収まりません。そこで、A3やA4の用紙に収まるように、実物より長さを縮めて配置図を描くのです。

例えば、実際の長さが5m(5000mm)ならば、縮尺1/100の図面上では50mm(5000mm/100)になります。

配置図には実物の寸法が記入されているため、自分で計算することはほぼないでしょう。寸法が記入されていない部分の実寸を知りたい場合は、図面上の長さを測って計算することで簡単に導き出せます。

配置図からわかること

配置図の主な役割は、敷地内の大まかな位置関係を示すことです。

配置図には、敷地や建物だけでなく、駐車場や道路、方位なども描かれています。

住宅を建てる際は、建物内の間取りも大切ですが、建物自体の配置や庭・駐車場などのスペースも考慮しなければなりません。さらには、道路境界線や隣地境界線といった隣近所との関係にも配慮することが重要です。

配置図を見ることで、隣地境界線から建物まではどのくらい離れているのか、駐車場と道路の位置関係はどうなっているのかなど、敷地全体の配置を確認できます。

日当たりや動線、プライバシーの有無なども、配置図から読み取れます。他にも、敷地と道路の高低差や、敷地内の高低差も記載されています。

駐車場でチェックすべき項目

自家用車を所有している家庭では、駐車場が欠かせません。

通勤や送り迎え、買い物などで日常的に車を利用する機会が多いのであれば、ストレスなく駐車できるスペースを確保したいものです。

車の出し入れがしやすいか、ゆとりをもって乗り降りできる広さがあるか、配置図を見てチェックしましょう。また、自転車やバイクを所有しているのであれば、それらを置くスペースも必要になります。

小さなお子さんがいる家庭では、ベビーカーや三輪車を収納できるスペースがあると重宝します。駐車場に収納スペースを設置する例は比較的多くみられ、より快適に活用するためにも、実生活での利用シーンを具体的に想像して配置場所を決めましょう。

給湯器や室外機のスペースも必要

注文住宅においては、オール電化を採用する家庭も珍しくありません。

オール電化とは、お湯を沸かしたり調理をしたり、すべてを電力で賄うシステムのことです。

一般的には、電気料金が割安になる夜間の時間帯にお湯を沸かし、それをためておいて日中に使用します。そのため、電気給湯器には大きなタンクが付属されており、エコキュートの場合は室外機も必要になります。

電気給湯器と室外機の両方を合わせると、たたみ1畳分ほどのスペースを確保しなければなりません。他にも、エアコンの室外機を設置するスペースが必要です

。給湯器や室外機は意外と見落としがちなので、配管の場所も考慮しながら配置場所を確保するようにしましょう。

方角にも注意

配置図には、方位も必ず記載されています。

建物の向きや形状、隣近所の家の配置によって、室内の日当たりは大きく左右されがちです。せっかく新築の家を建てたのに、家族団らんの場であるリビングルームの日当たりが悪ければ、昼間でもどんよりと薄暗い家になってしまいます。

日当たりはまた、室内の温度にも関係します。自然光がたっぷりと差し込む部屋は、明るいだけでなく室温も上昇するのです。採光性に優れ、冬でも比較的暖かい室内を保つことができれば、暖房費の節約にも繋がるでしょう。

とはいえ、日当たりの良さだけを重視して、リビングを作ればよいというわけではありません。

大きな窓のある南向きのリビングを設計したものの、実は向いの家から丸見え状態で、仕方なくカーテンを常に閉めているという失敗例もあるようです。

土地が限られた日本では、隣の家との距離が近いため、周囲の状況にも注意が必要です。方位に加え、隣地境界線からの距離も配置図で確認しましょう。