- 「注文住宅とは、どんなものかな?」
- 「マイホームがほしいけど、注文住宅がよさそう。詳しく知りたい」
- 「注文住宅のメリットやデメリットについて知っておきたい」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
注文住宅と聞くとどんなイメージをお持ちですか?
「自分の思ったとおりに建てられる」「建築費が高い」と、いろいろありますよね。
そこで今回は「注文住宅とはどんなもの?全体像やメリット・デメリット」についてご紹介します。
注文住宅とは
注文住宅とは文字の通り、「注文」して建てる「住宅」のことです。
「分譲住宅」「建売住宅」は建築・不動産業者が「すでに建てた住宅(予定の住宅も含む)」を分譲・販売するもので、注文して建てるものではありません。
具体的には建主(施主)が建築業者と打ち合わせして、プラン(間取り)や設備、仕様、使う素材など、様々な観点から「注文」して設計されたものを建築する「住宅」が「注文住宅」になります。
通常、土地をすでに持っている場合はその土地に、土地を持たない場合は土地探し、土地の購入から注文住宅の家づくりがスタートします。
自由に「注文」できるから注文住宅
前述の通り、注文住宅は建主(施主)の注文を受けて、工務店などの建築会社が建築する住宅になります。
家のカタチや建築資材、間取りや内装仕上げに至るまで、予算次第ですが、おおむね建主(施主)の夢や要望が叶うため、とても自由度のある家になります。
たとえば、キッチンも人気のシステムキッチンメーカーが13くらいありますが、そのなかでどのシステムキッチンメーカーを選ぶか、さらに、そのキッチンメーカーのどのグレードのどの商品を選ぶか、という選択の自由です。
さらにもっと言えば、キッチンにしても、オーダーキッチンという、キッチン本体だけでさらに自由度の高い選択肢もあります。
また、洗面台に関しても「水栓(蛇口)を変えたい」と希望すれば、それが実現します。
水栓(蛇口)のメジャーなメーカーはやはりTOTO、リクシル(LIXIL)になりますが、オシャレな水栓で有名なものは海外メーカー品になりまして、グローエ(GROHE)、ハンスグローエ(hansgrohe)、デュラビット(DURAVIT)、ドンブラハ(Dornbracht)なども選択できます。単に水栓(蛇口)だけで、です。
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ただ、建物の高さ制限や建ぺい率などの建築基準法に則って建築しなければなりませんので制約はあります。
とはいえ、内装や設備、間取りを自由にできるのはやはり魅力的です。
しかも「自分が一から家を建てた」という充実感が得られます。
建売住宅(分譲住宅)との違い
すでに建ててある住宅を販売されることを建売住宅と呼びます。
建売住宅は、文字通り家を先に建てて売りますので、すでに間取りが決まっており自由度がありません。
また、建売住宅(分譲住宅)は価格の安さがウリの場合が多く、お風呂やキッチンなどの設備、外壁などの建築資材はグレードの高いものは使用しておらず、どちらかというと平均的かそれ以下のグレードのものがよく使用されています。
家のデザインや間取りも世間的なニーズを大まかに取り入れたものとなり、土地の特性など、複数の要素を考慮されたものにはなりません。そこまで設計の手間をかけていられないからです。
メリット
それでは、次に注文住宅のメリットを詳しく見ていきましょう。
自分らしい、理想の家にできる
家に対するこだわりが強ければ強いほど、注文建築で建てたときの喜びは大きくなります。
キッチンの高さや、間取り、玄関の広さなどを自分の希望通りの家にできます。
犬を飼っているなら犬の足洗い場を設置したり、ペット専用のお風呂を作ったりすることもできます。
また、猫を飼っているなら、上下運動の必要な猫のために、天井の梁を歩けるように、階段状の棚を作ることも可能です。
トイレもオシャレなトイレ、タンクレストイレも人気です。
ご主人の趣味の部屋を隠れ家的な部屋にしたり、ホームパーティーが好きご家族ならダイニングルームを広くしたりと、自分たちの生活スタイルに合わせた自由な間取りに設計することができます。
建築現場を自分の目で確認できる
設計士との打ち合わせが終わり、実際に建築現場で自分の家が建っていく過程を間近で確認できるというのは感慨深いものです。
「家の基礎ができ、棟上げのときの感動は、生涯忘れることができない」と言う建主(施主)もいらっしゃいます。
そして、家を建てている大工さんと話ができるのも、建売住宅にはない注文住宅のメリットのひとつといえるでしょう。大工さんも建主(施主)さんと話をすることで親近感がわいて、より良い家を作ろうと考えてくれるようになります。
予算やお金をコントロールできる
家を完成させるには、キッチンやお風呂などの設備と、木材の種類、外壁、内装などを決めていく過程があります。
注文建築はやはり憧れであり夢ですので、どうしても予算が膨らんでしまいがち。
ただ、これらをすべて自分たちで決めていくので、膨らんでしまった予算を見直して削るべきところは削るということができるものも注文建築のメリットのひとつです。
こだわりの部屋だけ一点豪華主義でお金をかけて、それ以外は平均的な設備にするといった予算のコントロールも可能です。
デメリット
自分たちの夢が詰まった注文住宅。
デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
完成して、住み始めるまで時間がかかる
注文住宅は、設計士と何度も打ち合わせを行う必要があります。
そのうえ、土地の地盤調査や手続きなどの工事期間がかかってしまうというデメリットがあります。
また、建築確認申請の手続きにも時間がかかり、確認済証が交付されなければ着工できません。
建売住宅はすでにもう住める状態になっていますので、あとは契約をして住宅ローン審査を通して、引っ越しをすればいいのですが、注文住宅は住み始めるまでに時間がかかってしまうのがデメリットといえるでしょう。
色々と選べるので、複雑で混乱してしまう
注文建築は、建築資材や設備などをすべて決めていかなければなりません。
間取り以外にも、外壁はどうするのか、内装はどうするのかといったことまで決めていかなければならないのです。
キッチンひとつとっても、様々なメーカーと種類があります。
最初はいろいろ見て回れる嬉しさでそれなりに楽しめるのですが、あまりにも種類が多すぎて、次第に混乱してしまうようになります。
また、設計の終盤、各部屋の照明を決めたり、コンセントの位置を決めたりする頃になると、だんだんと疲れてきて、選ぶどころではなくなってしまう人もいます。
あまりにも色々と選択肢が多いと、混乱してしまいデメリットとなってしまうのです。
まとめ
注文住宅とはどのようなものか、メリット・デメリットなどをお伝えしてきました。
思っていたほどデメリットはないな、メリットのほうが多そうだなと思われたでしょうか。
注文住宅を立てる場合は、メリット・デメリットを把握して、予算を把握して建てることが大切です。
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