自宅を建築するときに、いろいろと調べていくと、それに付随する行事、イベントがあることに気づくかと思います。
たとえば、地鎮祭。上棟式。
今回はそのひとつ「餅まき」についてお話していこうと思います。
餅まき(もちまき)は餅投げ(もちなげ)とも呼ばれます。
具体的には上棟を祝って、集まった近隣の方々に餅をまく行事のことです。
最近では、注文住宅を建築される方のなかでも、餅まきをされないという方も増えていらっしゃってます。
大手ハウスメーカーでは、そもそも上棟式や餅まきは全棟実施しない、というところもあるそうです。
もちろん、餅まきをするしないは建築主の自由ですので、それぞれにお任せいたします。
今回は「餅まき」とは何か?内容や費用などについてお話していきたいと思います。
目次
餅まきの由来はどういうもの?
「そもそも、餅まきはなぜ始まった?由来はどういうもの?」
餅まきの由来は上棟式(建前)などで災いを払うために行われた神事である散餅の儀(もしくは散餅銭の儀)が発展的に広まったものだそうです。
上棟と密接不可分の関係だそうで、災いを払うための儀式がそもそものスタートみたいです。
昔から、住宅建築は大きなイベントであって、一大事だったので、何かあってはいけないということで災いを払う儀式が必要だったかと思います。
それが現代でも脈々と受け継がれているわけですね。
餅まきの餅やお菓子はどうするの?お菓子でいいの?
「餅まきの餅やお菓子はどうするの?お菓子でいいの?」
近年では、そもそも論として餅まき自体が減ってきているという話は先ほどさせていただきました。
それに伴って「必ずしも投げるのは餅じゃなくてもよくない?」という流れになってきておりまして、最近ではお菓子をまくことが増えてきています。
ご年配の方で、餅ではなくてお菓子をまくことに異議を唱える方がいらっしゃるかどうかはわかりませんが、僕個人としては文化や歴史の文脈からして、問題ないのではないかと考えます。
そもそも「餅まき」という儀式が広まったのは平安時代や鎌倉時代。
その当時はお菓子の存在自体が一般的ではなかったです。
加えて「餅」という存在があったにせよ、高級品であったのではないか、と思います。
平安・鎌倉時代ですから、基本的に何もないわけです。
そのようななかで一般庶民が玄米やひえ・あわを食べていた時代に「餅」ですから、高級品でしょう。
砂糖なんかはないわけですから、そもそも当時の選択肢はほとんどなかったはずです。
それが現代に時代が移ってきて、選択肢が増えているなかで「餅」の代替品としてのお菓子は問題ないかと思います。
富の分配や災いを避ける儀式としての役割では、たしかに「餅」が主力であるべきだとは思いますので「餅なし」はよくないかもしれませんが、お菓子を多くまくのはよろしいのではないでしょうか。
餅まきの餅はどうする?
餅まきの餅ですが、調達方法はいくつかあります。
一番のおすすめは「地元の小さなお菓子屋・和菓子屋・お餅屋さんに依頼すること」です。
単純に安いんですよね。
やっぱり。
家族経営で小さくやっていたりしますので、広告宣伝にお金をかけてませんし、ネットをやっている人も少ないので探し出すのは難しいのですが、見つけることができたらラッキーですね。
ちなみに、でんホームは福岡市ですから、福岡市でのコストパフォーマンスが高いお餅屋さんは知ってます。
僕たちが主体となって行う「餅まき」はそのお餅屋・お菓子屋さんに注文したりしてます。
ただ、なかなかそういう地元の小さなお菓子屋・お餅屋さんを探すのは難しいと思います。
よくわからないなー、という場合はインターネットです。
インターネットで、餅まき用のお餅をネット販売しているところがあるみたいですので、そちらでご注文されるとよろしいのではないかと思います。
餅まきの費用はいくらぐらいかかる?かけるべき?
餅まきの費用についてですが、餅まき単体であれば、3万円-5万円。
気合いを入れたかたちで8万円-10万円といったところでしょうか。
コスト的な感覚で申し上げますと、現代では餅が金額的に高いんですよね。
餅は高級品なのだと思うのですけれども、餅が多いと金額も高くなります。
逆に、餅を控えめな規模感にしますと、金額は低くなります。
それで餅に1-2万円を使いまして、残りはお菓子・駄菓子で水かさを増すわけです(笑)。
うまい棒を代表とした駄菓子は本当にかさばりますから、1万円分とかでも、かなりボリューミーになります。
段ボール箱で3-4箱はあっても、1-2万円とかだったりします。
それで餅まき単体の費用としては、それくらいだとしましても、それ以外に上棟式にお金がかかったり、職人さんなどにご祝儀をお渡しになられる場合は、それにプラスになってきます。
ご祝儀は会社によって取り扱いが異なりますので、各会社さんに聞かれることをおすすめします。
ちなみに、でんホームではご祝儀はお客様にお任せしておりますし、ご自由に、希望されればというかたちになっております。ご祝儀を強制することもございませんし、なかったとしても工事自体には影響しません。
あくまで建築主様の希望と考え方次第というわけです。
以上が餅まきの概要と詳細となります。
ご参考になりましたら。
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