- 「タンクレストイレって、詳しくはどんなもの?」
- 「タンクレストイレがいいな。情報がほしいです」
- 「タンクレストイレのメリットは?デメリットは?」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
今回は一般的なタンク付きトイレと比較しながら、タンクレストイレのメリットやデメリットをお伝えします。
また、その魅力や実際の使用感についてもご紹介していきます!

目次
タンクレストイレとは?
タンクレストイレとは、便器の後ろについていた水をためるタンクのないトイレのことをいいます。タンクがありませんので、水は水道直結となります。
以前はタンクありトイレが主流、というより、ほとんどがタンクありトイレでしたが、ここ十年ほど前から、タンクレストイレを採用するご家庭が増えています。
タンクレストイレとタンクありトイレの比較
タンクレストイレとタンクありトイレの一番の違いはタンクの有無なのですが、それだけではないメリットやデメリット、使用感の違いなどがありますので順番に見ていきましょう。
メリット
タンクレストイレにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
見た目の良さ以外にも様々なメリットがあります。
オシャレ。かっこいい
タンクレストイレは便器の後ろにあるモッサリしたタンクがないため、トイレがシンプルでかっこいい空間に生まれ変わります。
タンクありトイレの場合は、デザインにそれほど相違がありませんでしたが、各社がタンクレストイレのデザインに力を入れているため、便器もシンプルでスマートなデザインが多くなっています。記事の後半では各社のトイレを比較していますのでぜひ参考にしてください。
トイレが広くなる・広く見える
タンクありのトイレのサイズと、タンクレストイレのサイズでは、奥行きがおおよそ10センチほどの違いがあります。
たかが10センチと思われるかもしれませんが、トイレという狭い空間が10センチ広くなるだけで、かなりゆとりが生まれます。
また、タンクは立体的な構造をしていますので、タンクレストイレにすることで、トイレ内がスッキリ見えるというメリットもあります。
掃除・お手入れが楽
トイレ掃除をしているとき、タンクのある便器の後ろに手が入らず床の掃除がしにくいと思われた方も多いのではないでしょうか。
おまけにタンクありトイレはタンク周りがデコボコしていますのでホコリがたまりやすく、掃除がしにくくなっていました。
タンクレストイレは、そもそもタンクがありませんのでデコボコした部分や便器の後ろもなく掃除がとても簡単。さらにトイレ自体の形もシンプルですので、楽に掃除ができます。
タンクに水がたまるのを待たなくていい
あえて書きませんが、水を連続で流したいことってけっこうありますよね?
でも、タンクありのトイレは、一回流すと次に流すまでの間にタンクに水が十分たまっていなければ流すことはできません。
タンクレストイレの場合は、水道直圧式ですので連続で水を流せるのです。つまり、タンクに水がたまるのを待たなくて良いということになります。
他にも、タンクに入った水を一気に流すことで詰まりを防いでいたタンクありトイレは、使用する水道水の量も多いのがデメリットでした。
しかし、タンクレストイレは水道直圧式でタンクに水をためておく必要がないため、少ない水で流すことができるのです。各メーカーは節水にも力を入れているため、さらに水が少なくて済むというメリットがあります。
上位機種なので、機能性もいろいろついている
タンクレストイレは、トイレの種類の中では上位機種ですので、標準で様々な機能がついていることが多いです。
たとえば、温水洗浄便座いわゆるウォシュレットが標準でついています。
また、清潔機能として、便器の汚れを落としやすくするといううれしい機能がついていることがほとんどです。
デメリット
かっこよくて広いトイレを実現でき、様々な機能がついているタンクレストイレですが、実はデメリットも存在します。
価格が高い
タンクレストイレは、上位機種ですので価格がどうしても高くなってしまいます。
温水洗浄便座や清潔機能、節水機能など様々な機能がついているため、タンクありトイレより10万以上違ってくるものがほとんどです。
ただ、最近は各メーカーとも機能を絞って買い求めやすい価格のものも販売していますので、他の機種やメーカーと比較しながら検討するといいでしょう。
手洗い器が別に必要
タンクありトイレでは、タンクが手洗いを兼ねていましたが、タンクレストイレにはタンクがないため、手洗いを別途つける必要があります。
これをデメリットと考えるか、逆にトイレの雰囲気がよくなるため気にならないと考えるかは人それぞれですね。
洗浄便座と便器を別に交換できない(一体型)
タンクレストイレは温水洗浄便座と一体型となっているため、温水洗浄便座が壊れたからといって、それだけを交換することができないというデメリットがあります。
温水洗浄便座が壊れてしまった場合は、メーカーに修理を依頼するしか方法がありません。
また、修理では対応できない場合は、原則的には取り換え・交換となりますので、かなりの出費になります・涙
タンクレストイレの価格
メリットとデメリットを比べてみても、やっぱり欲しくなってしまうのがタンクレストイレ。便利で掃除がしやすいというのはかなりポイントが高いのではないでしょうか。
前述の通り、タンクレストイレは上位機種のため価格は20万以上するものが多いのですが、機能を絞れば20万円を切る機種も販売されています。
タンクありトイレとの価格差があまりないのであれば、タンクレストイレを検討する余地は十分ありますね。
メーカー別比較
では、ここからは各メーカーごとのタンクレストイレを比較してみましょう。
TOTOのタンクレストイレ「ネオレスト」
TOTOといえば、今から100年以上も前から衛生陶器を造り続けている老舗メーカーです。
ネオレストは、デザイン性に優れスッキリとした形でトイレをスマートな空間に作りあげてくれます。
ネオレストは便器内に汚れがたまらないように工夫されてます。
機能を抑えた買い求めやすいタイプも販売されています。
ネオレストにはRHやDHなどのが形状があり、今はNXという繭みたいなラウンドのものがあります。すごく高いのですが、それが一番フラグシップになってしまいました。
YouTube動画に挙げているタンクレストイレはNXの次に位置していて、かつては最上位機種だったグレードのAH2Wというタンクレストイレです。
TOTO ネオレストAH1
リクシルのタンクレストイレ「サティス」
トイレの二大巨頭はTOTOとリクシル(LIXIL)。
リクシルのタンクレストイレは「サティス」です。
今回ご紹介している他の2種のものより、少し価格が抑えられていますので買い求めやすくなっています。
また、トイレといえば清潔感を演出するためにホワイトが多いのですが、リクシルのサティスは、ブラックやブラウンといった色で世間をあっと驚かせました。
リクシル サティスS
パナソニックのタンクレストイレ「アラウーノ」
大手電機メーカーのパナソニックからは、アラウーノシリーズを展開しています。2007年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、そのデザイン性はお墨付き。
パナソニックの便器は陶器ではなく有機ガラス系新素材が使われており、撥水効果が高くてトイレを使用中でも汚れを抑えてくれるうれしい機能がついています。
パナソニック アラウーノ
実際の使用感:TOTOのトイレはタンクありも、タンクレス「ネオレストAH2W」も使ってきました
僕(編集長)の実家もモデルハウスもTOTOなのですが、TOTOは安定感ありますね。
実家のトイレはTOTOのタンクありの組み合わせ便器だったのですが、25年-30年くらいはそのままウォシュレットは使えていました。
30年くらい経ってウォシュレット機能部が壊れてしまいまして、そこだけ新品に取り替えています。ただ、便器の部分は現役です。それなりに汚れてはいますが、、、笑
長持ち。ただ、きれいさやメンテナンス性などは時代とともに進化
モデルハウスのトイレはTOTOのタンクレストイレであるネオレストAH2Wというかなり最上位に近いグレードのトイレを入れています。
実家の30年以上のTOTOトイレと比較して考えますと、いくつかの気づきがあります。
純粋にTOTOのトイレは長持ちである、ということ。
20-30年も耐久性があるので、なかなか長持ちです。
もう一つは「きれいさ、メンテナンス性などは時代とともに進化している」ということです。
実家の歴史あるTOTOトイレとモデルハウスのネオレストAH2Wと比較しますと、汚れのつきやすさが違います。やはり古いトイレは汚れやすいです。
一方で新しいトイレは汚れがつきづらいです。また、きれいに掃除するときも、簡単に汚れが落ちます。古いトイレは汚れ落ちも悪いです。
古いトイレは耐久性が証明されていますが、掃除や汚れ落ちといったメンテナンス性は劣りますね。それは当然な話ですけれども。
他にも、セフィオンテクトなどの清潔性の加工、特徴が付加価値として加わってきていますので、新しいトイレの方が性能がいいのは当然ですね。
とにかく、古いTOTOのトイレから見ても、TOTOの耐久性の高さは証明されていますし、また、時代が経って新しいトイレは清潔さ、清掃性、メンテナンス性など色々と機能が加えられて性能アップしていますので、素晴らしいですね。
さすがシェアナンバーワン。
ハズレのない選択肢です。
ただ、最上位に近いグレードのネオレストAH2Wも、機能部は電化製品ですから、耐久性は電化製品と同じくらいになってしまうのでご注意を。