目次
型ガラスと普通のガラスの違いについて
一般的なガラスといえば、透明ガラスをイメージする人も多いでしょう。
透明ガラスは、表面が平らとなっていて向こう側がよく見えるガラスの事を言います。
その一方で型ガラスとは、表面が不規則にでこぼこしていて、向こう側が見えづらくなっているガラスとなります。
よく、型ガラスをすりガラスと間違える人もいますが、それぞれの効果は明確に異なります。
すりガラスは、型ガラスよりも表面のでこぼこがより細かくなっていて、向こう側にある物は大まかなシルエットしか見えません。
よって一番よく見えるのが普通の透明ガラスであり、あまり見えないのがすりガラスとなります。
型ガラスは中間の位置にあるため、ガラスの向こうが全く見えなくなるというわけではないのです。
型ガラスの特徴
様々なガラスのタイプがありますが、型ガラスには大きな特徴があります。
デザインの一部として内装に取り入れる事ができるという点と、型ガラス自体にも種類があるという事でしょう。
定番のかすみや梨地などがよく使用されています。
その他の特徴としては、表面のでこぼこと遮光性でしょう。
型ガラスの表面にある無数のでこぼこによって、家の中や別の部屋の様子を隠す事ができるため、プライバシーを守ることに繋がります。また、わずかに光を遮る効果があり、透明ガラスよりも柔らかい光を家の中に取り入れることも可能です。
型ガラスの種類は?
型ガラスの種類で最もポピュラーなのは「梨地(なしじ)」と「霞(かすみ)」です。
基本的には凹凸の深さ、強さによって種類が異なります。
霞の型ガラス
最もポピュラーな型ガラスが「霞(かすみ)」になります。
凹凸は大きく、マイルドに向こう側の存在感・形状がわかる感じの不透明感です。
梨地の型ガラス
「梨地(なしじ)」の型ガラスは昭和から室内用のガラスとして使用されてきたもので、ご存じの方も多いかもしれません。
ガラス障子やドア、間仕切りなどで使用されてきました。
凹凸は細かく、厚みは2mm程度と薄めなガラスです。
型ガラスの厚みは?
型ガラスの厚みは種類によって異なりますが、薄型で2mm。厚型で4mm、6mmといったものがあります。
模様によっては凹凸が強いものがありますから、厚みがないと難しいものがあります。
2mm、4mm、6mmといった型ガラスが主流です。
型ガラスを使用する場面とメリット
型ガラスが必要となる場面は様々です。
お隣の家との距離が近すぎて、窓から自分の家の中の様子が見えてしまうといった場合や、道路が近くて通りを歩く人から家の中が覗き見できてしまうといった場合に、型ガラスを設置すると良いです。
光を遮らずに、人の視線からプライバシーを守る事ができるため、うってつけでしょう。それだけではなく浴室などであれば、他の部屋から入浴中の様子が見えないようにするのも、大きなメリットとなります。
また、お客さんが訪ねてくる事が多いという人は、応接間などに型ガラスを設置する事が多いです。
型ガラスは透明ガラスよりも汚れが目立ちにくいため、清潔感を演出する事ができます。それだけではなく、内装のデザインとしても取り入れやすく、部屋を彩るアクセントとしても利用することができます。その他では、板ガラスは透明感のある見た目が特徴的であり、涼やかな印象を受けやすいという点です。
そのため、縁側やテラスに面している部屋の窓に取りつけられるという事も少なくありません。
型ガラスを使用する前に気をつけておくべきデメリットについて
一見して良い事が多いように見える型ガラスですが、当然デメリットも存在しています。
庭の様子を部屋の中から眺めたいという人は、型ガラスを設置する前に、よく考えた方が良いでしょう。
家の庭で小さな子供が遊ぶ事が多いという家庭や、趣味で庭づくりをしているから家の中から外が見えるようにしたいという人は、型ガラスにすると大変かもしれません。
そのような場合で、景色や物をぼかしてしまう型ガラスを使用してしまうと、本末転倒になってしまいます。
掃除に手間をかけたくないという人も注意しなければなりません。表面がでこぼこしている型ガラスは汚れを落としにくくなるため、清掃する時には時間がかかってしまいます。
また、薄暗い部屋を明るくしたいと言う場合でも、型ガラスを使用するのは避けた方が良いでしょう。
透過する光をほんの少し弱める効果があるため、太陽の光をたくさん採り入れたいならば別のガラスを使用した方が良い場合があります。その他で気を付けるべき事は、部屋のデザインをシンプルにしたい場合です。
普通のガラスよりも存在感のある型ガラスを安易に使用すると、部屋の雰囲気を壊してしまう可能性があります。型ガラスを設置するまえに部屋のテーマにあっているかどうか、きちんと考えておきましょう。
型ガラスはカーテンが必要?
「型ガラスはカーテンが必要ですか?」という疑問がある方もいらっしゃるかと思います。
実際のところ、型ガラスを外壁側の窓に使用した場合だと、そこで寝ると想定するのであれば、カーテンは必要です。
ただ、そこで就寝しないということであれば、カーテンをつけなくても、外から見られることもないですし、特にカーテンは不要です。
室内側の間仕切りで型ガラスを使用する場合はカーテンは不要でしょう。
型ガラスにカーテンが必要になるのか、不要になるのかは「型ガラスのある部屋・スペースで寝るのかどうか?」がポイントになります。
上手に型ガラスを取り入れるなら?重要なポイントについて
型ガラスは、透明ガラスやすりガラスとの違いを活かして、目的や部屋の状況に合わせて取り入れると良いでしょう。
型ガラスを使用するかどうかを決める際に重要となるポイントは、プライバシーを気にしなければならない部屋があるか、部屋の雰囲気を崩さないかどうかです。後は、部屋の明るさをどれくらいに調節したいかという点も大切となるしょう。
細かい事ですが、部屋の間取りなども十分に気にしておく必要があります。
庭に面している部屋なのか、道路から見える部屋なのか、という点に気を付けながら考えていくと、設置した後で後悔してしまうという事がなくなるはずです。
型ガラスで後悔するのはどんな人?
「型ガラスを使って、後悔するのはどんな人?」という疑問がおありかと思います。
具体的には下記のような方が型ガラスで後悔する人かなと思います。
- 外を見たいのに、窓が型ガラスを使った人
- 光をたくさん入れたいのに、型ガラスを使った人
- シンプルなデザインでまとめようと思ったけど、目立つところに型ガラスを使った人
そういうケースですと、型ガラスを使って後悔されるかな、と思います。
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