- 「横内敏人さんって、どんな建築家?」
- 「横内敏人さんって有名らしいけど、詳しく知りたい」
この記事ではそんな疑問にお答えします。
著書(作品集)も出版され、また、日本の建築家・設計士に影響を与えている人気建築家・横内敏人さんについて詳しくご紹介していきます。
目次
横内敏人さんとはどういう建築家か?その経歴
横内敏人さんの経歴は下記のようになります。
- 1954年:山梨県甲府市生まれ
- 1978年:東京芸術大学美術学部建築科卒業
- 1978-1980年:マサチューセッツ工科大学建築学科大学院にて環境心理学を専攻
- 1980年:同校修士課程修了(建築学修士Master of Architecture in Advanced Study)
- 1981-1982年:アーキテクチュアル・リソーシズ・ケンブリッジ(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)勤務
- 1983-1987年:前川國男建築設計事務所にて勤務
- 1987年:前川國男建築設計事務所を退所し、独立。
- 1991年:横内敏人建築設計事務所(一級建築士事務所)設立
- 2013年-:京都造形芸術大学環境デザイン学科特任教授
主な作品に「七つの庭の家」「奥庭の家」「丘の上の家」「三方町縄文博物館」など。
受賞歴に、1992年山梨建築文化賞、2002年日本建築学会北陸建築文化賞、2008年京都府文化賞(功労賞)など。
設計者の系譜としては建築家・前川國男さんの流れを汲んでいます。
「フランク・ロイド・ライト→天野太郎さん→横内敏人さん」
「アントニン・レーモンド→前川國男さん→横内敏人さん」
という流れになります。
このような自然素材系の和モダンな木造住宅の設計で有名なのが吉村順三さんの系譜で、吉村順三さん、益子義弘さん、堀部安嗣さん、奥村昭雄さん、丸谷博男さん、伊礼智さん、中村好文さんといった名前が連なります。
そのルーツも「アントニン・レーモンド→吉村順三さん」になりますから、アントニン・レーモンドがルーツとして重要な建築家と言えます。
建築思想について
横内さんの設計・建築思想については「日本的なもの」「家と庭の一体」「開口部」がキーポイントです。
横内さんの設計する住宅によく用いられている素材としては「鉄平石の床」や「葦の天井(ヨシベニヤ)」があります。
日本の伝統的な素材である鉄平石を床に貼り、天井は数寄屋に用いられる素材である葦を貼る。
そんな日本的なものを重要視しながら、また、家と庭との一体を大切にされています。
そして、庭とのつながりをつくる開口部(窓)です。
横内敏人さん設計の住宅事例・作品
個人住宅の事例が多いので、写真は横内さんの公式サイトをご確認ください。
「若王子の家」や「奥庭の家」「帝塚山のセミコートハウス」が有名です。
評判はどう?
横内敏人さんの評判については少し聞いたことがあるレベルですが、設計事例に豪邸が多くインパクトが強いのですが、すべてが豪邸というわけではないそうです。
比較的安価なローコスト的な住宅を設計することもあるそうです。
横内さんの本はどんなもの?
横内さんは本を多数出版しています。
リストとしては、下記になります。
読書感想文も書いてます。
>>【和の伝統が感じられる設計】『WA-HOUSE 横内敏人の住宅』【人気住宅建築家の作品集】
横内敏人建築設計事務所の公式サイト
横内敏人建築設計事務所の公式サイトは下記になります。
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