【塗り壁】珪藻土とわら聚楽を塗ってみて。感想と塗り壁のコツ4つ

怒涛の長時間労働によって、なんとか塗り壁施工終わりました。

【左官・塗り壁】建主様とつくる家。一緒に珪藻土、塗り壁を施工する。

2018.04.30

今回塗り壁施工しましたのは「珪藻土」と「わら聚楽」の2種類です。

それぞれの塗り壁左官材料について少しコメントを。

「珪藻土」とは?塗ってみた感想

珪藻土(けいそうど)は藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物だそうです。藻の化石ですね。珪藻土そのものは自然素材で、これを使うと吸放湿性能に優れた内装仕上げになります。湿気を吸ったり吐いたりしてくれるわけですね。

珪藻土を使ってみた感想

珪藻土を使ってみた感想としましては、クリーミーで、スムーズになるので比較的扱いやすいです。その反面、押さえていきづらいので、ムラが出やすいです。クリーミーゆえの仕上げの難しさが大きいです。

「わら聚楽」とは?塗ってみた感想

「わら聚楽」はフジワラ化学という左官材料メーカーの商品です。わら聚楽は天然のわらすさを特殊加工したものと砂などを配合した仕上げ塗り材です。

ちなみに「聚楽」とは聚楽壁のことを意味していまして、聚楽壁とは京都西陣の聚楽第跡地付近から産出される良質な本聚楽土を使う伝統的な仕上げ用の土壁のことを意味しています。京都を代表する土壁で京壁とも呼ばれています。本来の意味で言えば、聚楽第の土を使った壁ですけれども、一般的に使われている「京壁=聚楽壁」の「聚楽」を使っておりまして、聚楽調の土壁という感じでございます。

さて、日本の住宅文化における伝統建築で”塗り壁”というのは本来「土」を塗ってつくる壁のことでした。それは住宅をその地で作るのに最もコストパフォーマンスがよいのが、その地で採れるものを使うということだったからです。物流が整備されていない時代ですから。そのため、各地で採れるもの、すなわち山の木材やわら、そして、土といったものです。

そういう日本の住宅文化の背景に沿って、今回、わら聚楽が施工されております。

「わら聚楽」を塗ってみた感想

「わら聚楽」を塗ってみた感想としましては、骨材の砂のザラ感は珪藻土と比較するともっさり感があるので、塗るのに力が必要。重みあり。比較的に押さえていきやすいので、ムラっぽくなりづらいです。ただ、施工スピードは遅い。

今回、怒涛の長時間労働で塗り壁をフィニッシュしましたが、色々と反省すべき点が多かったですね。少しまとめてみたいと思います。備忘録としても。

塗り壁のコツ4つ

1.パテ処理の端部が仕上がりに大きな影響

石膏ボード下地のジョイント部分にパテをします。このパテが意外にやっかいでして、パテが余計なところに付くと、汚いわけです。キワのところに付いていると、意外に目立ちます。汚い。パテ処理の端部が仕上がりに大きく影響しますね。

2.天井を塗り壁するのはしんどすぎる(高額な理由がわかる)

今回、2階の大半の天井を塗り壁しました。珪藻土で塗りました。これはしんどい。天井を塗り壁するとなりますと、下塗り材が要りまして、下塗りと上塗りになります。塗る回数が増えます。大変です。

加えて天井です。首が痛いです。ずっと上向きです。頭痛がします。天井を塗り壁するのはしんどすぎます。今度は遠慮しておきます。天井の塗り壁施工って、高額なんですよね。理由ははっきりわかります。痛い目みて、気づきますね。

3.下塗り・上塗りの2度塗り施工の左官材はやはり時間がかかる(高額な理由がわかる)

前述の通りなのですが、今回の天井塗りと「わら聚楽」は下塗り・上塗りの2度塗りです。1度塗りでも、2回塗ったりしますから、1度塗るだけでも、それなりに大変なんですね。それが2度塗りですから、なおさら大変です。何が大変かと申しますと、時間がかかるわけです。1日にどのくらいの面積を施工できたかで、人件費コストがかかってきますから、当然、1日に少ない面積しか塗れない仕様ですと、高額な仕様になります。

前述したような気がしますが、天井の塗りだと高額です。当然、「わら聚楽」も高額なわけでして、それは当然、僕がしんどかったということでも伝わってくるような気がしないでもないですが、どう表現しても高価な仕上げなわけです。

ビニールクロスなんて目じゃないくらい高価なわけでして、最高級品の仕上げなわけで、大変だの、高価だのとお伝えしましたけれども、それに比例しているのが仕上がりというか質感でして、これはやはり素晴らしい。自分で塗っておきながら、なかなか素晴らしい仕上げなのではないか、という実感がわきます。それくらい、なかなかよいものです。わら聚楽は。ぜひ、実物をご覧いただきたいですね。

4.戸建住宅の塗り壁で最大の関門は「階段」

最後の塗り壁のコツは「階段はやめておくこと」と申し上げたい。美しい塗り壁をするのはなかなかに難しいですが、それに輪をかけて難しいのが階段です。

理由は2つで、吹き抜けがあることと、階段のギザギザ部分が難易度高いからです。これは狭いので、塗りづらいんですね。個人的には階段はできれば避けたほうがいいのではないか、と思うのです。熟練した左官職人様にお願いしたほうがよろしいのではないでしょうか。

そういうことを色々と思ってしまったのです。
今回のある種、DIYで塗り壁してみました経験からお話させていただきました。
参考になりましたら、幸いです。

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