そとん壁(外壁材)って、本当のところどうなの?【色、汚れ、メンテナンス、評判は?】

  • 「そとん壁って、どんな外壁材ですか?」
  • 「住宅建築の本で、そとん壁という素材を知ったのですが、どういう素材?」
  • 「外壁で塗り壁でメンテナンスが少なくてすむそうですね。そとん壁って。詳しく知りたいです」

この記事ではこのような疑問にお答えします。

ここでは、でんホームがよく使う外壁材である「そとん壁」についてお話していきたいと思います

「そとん壁」って何?長寿命な外壁材


そとん壁は「シラス」でできている素材です。

シラスは「シラス台地」のシラスで、マグマが岩石となる前に粉末になった物質です。鹿児島・宮崎の南九州が産地です。

正式名称は「スーパー白洲そとん壁W」(高千穂シラス)です。

でんホームの上位グレードの標準仕様の外壁が「そとん壁」です。

そとん壁の特長・ポイント

  • 100%自然素材なのに完全防水。シラスの特性を活かした二層構造で雨水の浸入をシャットアウト!!
  • 厳しい自然環境にも劣化しない高耐久性。退色・劣化がおきにくいから、建物の維持管理が軽減できます。
  • 本物ならではの際立つ質感。他の素材では決して真似のできない生命力溢れるデザイン性。
  • 下塗り材でしっかり防水しながら上塗り材がたっぷり保水。
  • スーパー白洲そとん壁Wは外壁に打ち水をすれば、建物内外の温度上昇を抑制。

サイディングなど、外壁材のなかでの「そとん壁」の位置づけ

日本の木造住宅のなかで、圧倒的なシェアを持つのが「窯業系サイディング」です。

サイディングのサンプル

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2020年8月2日

ざっくりシェアは80%といったところです。サイディングはセメント成形して焼き固めたものに塗装をしたものになります。

また、ほかにはガルバリウム鋼板の外壁があります。これも数パーセントですがシェアがあります。

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2020年8月2日

残りのごくわずかな割合で、杉板のような木質系外壁材や「そとん壁」のような左官仕上げによるセメント系外壁材になります。

ですから、かなりマイナーな外壁材の位置づけになります。

「そとん壁」の色はどんな感じ?

そとん壁の色で、でんホームとして実績があるものは「白(W-121)」だけです。モデルハウスも白で、ご採用も白ばかりなので、必然的に安心感で白になります。

メーカーの高千穂シラスが用意しているカラーバリエーションは全9色。茶色っぽいものから、よりグレーがかった色、黄色っぽい色などなどあります。

「そとん壁」は汚れる?メンテナンスは?

そとん壁は見た目の美しさのみならず、機能性も優れています

厳しい環境でも劣化しない高耐久性を持ち、かつ、退色や劣化がありません
ですから、塗り替えや張り替えなどのメンテナンスは不要です。

サイディングの場合、メンテナンスは必要

一般的には外壁材として「サイディング」が使われます。サイディングは模様を印刷していますので、退色や劣化は否めません。

ですので、大体10年程度で塗り替えが必要になります。

見た目は悪くても、、、と思われる方でも、サイディング同士の継ぎ目をコーキングというプラスチックで充填します。

そのコーキングがやはり10年程度で劣化してしまって、すべて撤去して打ち替えしないといけないです。そういうわけで、サイディングはメンテナンスをきちんとするような外壁材と言えます。

それで、サイディングの外壁塗装は実行するのに、外周部に足場を立てたりする必要があるので結構なコストがかかります。

30坪ちょっとの住宅で100万円はするでしょうか。

10年に一度なので、30年間で3回、300万円はかかる計算です。

たしかに初期費用としましては、そとん壁のほうが高いのですが、トータル30年間でランニングコストまで計算すると、そとん壁のほうが安いのではないか、とも思えます。

「そとん壁」は汚れるか?

そとん壁は基本的にはそこまで汚れません
そとん壁のシラスは無機質なので、劣化やカビの繁殖を抑制します。

樹脂とは違って、基本的にカビが繁殖することはなく、また静電気等による汚れの吸着現象も発生しません。もちろん、外から飛来する有機質がつくとカビがはえます。

でんホームの最初のモデルハウスは築8年経ちますが、当初の美しさのまま維持しています。

そとん壁が汚れる要因としましては、やはりキッチンの排気部分からの排煙等での汚れ。これはどの外壁でも同じですが、食べ物を焼いたり、油で揚げたりしますと、どうしても汚れる空気が出ます。

他には排気ガスや粉塵をもらって、そこに汚れが付着するパターンです。

もうひとつが、常時湿気を持った状態だとコケが生えます

これらの対処法としましては、高圧洗浄になります。他にも色々と対処法はありますが・・・

それで、汚れが付着したら、すぐに対処して、きれいにするのが吉です。汚れがずっと付着していると、汚れが紫外線で焼き付いてしまうそうなのです。

ですので、すぐに対処していない汚れが焼き付いて強い汚れになるリスクはあります。

「そとん壁」のメンテナンスはどうか?

そとん壁自体はそれなりに厳しい環境でも劣化しない高耐久性を持っています。また、退色や劣化がありません。

そのため、塗り替えや張替といったメンテナンスは不要です。ただ、そとん壁に付着した汚れを洗浄したり、何かの付着を取り除くといったメンテナンスは必要なように思います。

そとん壁以外にも、でんホームでは木部が外に出ていたり、木製サッシをつかったりしています。

そういう部分のメンテナンスは必要ですので、その流れでメンテナンスされると、より美しい状態を維持できるのではないかと思います。

そとん壁の評判は?

そとん壁の評判についてなのですが、でんホームでの評判は上々です。

初期投資が高いという点はもちろんございますので、完璧というわけにはいきません。

ただ、見た目の美しさや耐久性、メンテナンス、汚れ等を加味しますと、なかなか素晴らしい外壁材ではないかと思います。

しかし、デメリットもあります。

ひび割れリスクがある

そとん壁は左官塗り壁のカテゴリになります。

セメントみたいなものを塗っているわけです。

そういうわけで、地震などによってヒビ割れするリスクはあります。

ただ、実際にはヒビ割れ(クラック)を防ぐような下処理をしますので、リスクは低いです。

実際、熊本を震源地とした震災の際、福岡県の南のほうであります久留米市の弊社施工物件では、相当な地震の揺れがあったにもかかわらず、クラックは発生していませんでした。

ポロポロと粉が落ちる

そとん壁の「かき落とし」仕上げというものを標準にしています。それでシラスが無機質ですから、表面がポロポロと落ちるのです。

あくまで表面だけですので、モノとして問題があるわけではないのですが、デメリットではあります。

回避できないですので、ご理解いただける方だけになってしまうのは仕方ないように思います。

そとん壁のまとめ

以上のようなことが、そとん壁の詳細になります。

でんホームとしましては、何軒もそとん壁の家を建築してきております。

そのような経験からも、なかなか素晴らしい外壁材なのではないか、と思うのです。

たしかに初期コストはかかりますので、それが難題になります。それ以外の点では概して素晴らしいのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

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でんホーム株式会社 取締役・編集長。設計に口出し、現場を管理し、記事にも口出しする何でも屋さん。油山幼稚園→堤小→長尾中→福岡中央高→九州大学経済学部卒。2人の娘を持つ。【趣味】読書