ダイライトとは?特徴やメリット・デメリットを解説

  • 「工務店さんから『ダイライトを使ってます!』と聞いたんですが、ダイライトって何かな?」
  • 「ダイライトという言葉を聞いたのですが、どういう意味でしょうか?」
  • 「ダイライトが地震に強そうな話ですけど、どういうことなのですか?」

この記事ではこのような疑問にお答えします。

目次

ダイライトとはそもそも何か?

ダイライトとは耐力面材(外壁耐力下地材)と呼ばれる耐震ボードで、大建工業株式会社の製品です。

別名を火山性ガラス質複層板といい、鉱物繊維であるロックウールと火山性ガラス質堆積物質からできています

ロックウールは、鉄鉱スラグ(鉱石母岩の鉱物成分などを含む物質)からできており、火山性ガラス質堆積物質は、シラスと呼ばれる細粒の軽石や火山灰が主成分です。

ダイライトを使用した商品は、外壁耐力下地材のダイライトMS、耐力クロス下地材のダイライトMU、ダイライト耐震かべのかべ大将、ダイライト軒天井材のダイライト軒天45・ダイライト軒天30があります。

ダイライトの特徴とメリット

ダイライトには、次のような要望に応えることができる特徴とメリットがあります。

災害対策をしっかりとしたい

ダイライトは、高強度であり、耐震性があり、地震や台風などの災害に強いというメリットがあります。

木造住宅は、垂直方向の力には柱の支えで耐えることができますが、横揺れである水平方向の力には弱いといわれています。

このため、地震の横揺れや台風の強烈な横風を受けた場合は、建物が倒壊したり破損したりする危険があります。

軸組工法の筋かいと比較すると、ダイライトは全体に力が分散される耐力面材であるため、水平方向の力に強く、壊れにくいという特徴があります。

また、ダイライトは、燃えにくく準不燃材料として認定されています。

よって、耐火性に優れているため、火災にも強いです。延焼の心配がなく、他から火が燃え移る類焼も防ぎます。

経年劣化をできるだけ少なくしたい

ダイライトは、透湿性に優れており、湿気をすばやく放出するため結露しにくくなっています。

ダイライトの透湿性は、構造用合板の約3-4倍です。この透湿性があるため、腐食も非常に少なくなっています。

よって、耐久性が高く、湿気からくる経年劣化の心配が少なくて済みます。

また、腐食が少ないことと材質が無機物質である鉱物繊維のロックウールと火山性ガラス質堆積物質であるため、木製の耐震ボードのようにシロアリが好む腐食した木材の発生がありません。この結果、シロアリ被害の心配がなくなります。

環境や住む人の健康面に配慮してほしい

ダイライトはゼロアスベスト、低ホルムアルデヒドなど環境や住む人の健康に配慮した製品となっています。

また、その他、加工性・施工性に優れ、木製のボード並みに軽量であるという特徴があります。

軸組工法の筋かいと比較すると、断熱材も入れやすく断熱性を保持しやすくなっています。

ダイライトのデメリットと注意点

デメリットは、やはり木製の耐震ボードと比較すると価格は高くなります。しかし、ダイライトを標準仕様としている住宅の場合はさほど気にする必要はありません。

また、ダイライトは施工方法に細かい決まりがあり、それが守られていないと効果を十分に発揮することができません。

ですので、施工会社は実績などを見て、慎重に選ぶようにするのがおすすめです。

災害に強く、長持ちする家を建てたい人におすすめのダイライト

日本は、たびたび台風や地震の被害に見舞われる国です。

地震の際に心配なのが建物の倒壊と火災です。

台風の場合は、風による建物の倒壊や破損が心配です。

ダイライトは、これらの災害から家や住む人を守ってくれる特徴を備えています。

また、日本は湿度が高い気候でもあるため、湿度への対策ができている家が長持ちする家といえるでしょう。ダイライトは、透湿性と耐腐食性に優れているため、長持ちする家を作る助けになります。

また、優れた耐腐食性と無機物質からなる耐震ボードであるため、シロアリ被害の心配がないことも大きなメリットです。

木製の耐震ボードよりも価格は高く、施工もルールを守って行わなければなりませんが、このように多くのメリットがありますので、注文住宅では多くの家で採用されています。

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