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一間(いっけん)とは1.82mの長さの意味
一間(いっけん)とは端的に言えば、1.82mの長さの意味です。
この「一間(いっけん)」という言葉、一般的にはあまり知られていない用語で、不動産業界や建築業界では比較的知られています。
一間は「ひとま」と呼ぶこともあります。
読み方によって正確な意味は異なっていますが、どちらの読み方でも共通しているのが建物の柱と柱との間を意味するということです。
ひとまは六畳一間など部屋の大きさを表すのに使われることが多く、一方で一間(いっけん)の場合には長さの単位として使われるのが一般的です。
一間(いっけん)の長さはおよそ1.82mであり、この単位を使って柱の長さを加工したりすることもあるので注文住宅を検討している場合には知っておきたい専門用語の一つです。
一間(いっけん)は日本で古くから使われてきた尺貫法の単位
一間(いっけん)は現在ではあまり聞き慣れない単位の一つですが、元々は囲碁や将棋においての盤の目の一つを指した言葉だとされています。
実際に現在でも囲碁や将棋の戦法の中にはいっけんという言葉を使用したものがあるほどです。
そんな一間(いっけん)を始めとして日本には古くから使われてきた尺貫法と呼ばれる測量法があり、正式には1952年に施行された測量法によって1958年には取引などに尺貫法を使うのは禁止されています。
一般的に有名な尺貫法の単位としては「坪(つぼ)」があります。一坪とか、坪単価とかに使われる「坪」です。
尺貫法は日本で古くから使われてきた測量法の一つですが、元々は古代中国で生まれた測量法でした。
日本に伝わってきたのは7世紀頃だとされており、日本に伝わってからは独自の進化を続けたことにより中国の尺貫法とは違う尺貫法を日本は生み出すことになったのです。
長さの単位として尺、重さの単位として貫、面積の単位として歩、体積の単位として升を使うのが尺貫法です。
これらの単位は古くから日本で使われては来ましたが、人の体の大きさなどが基準となっていたので場所や年代によって異なっていることが多く統一されるようになったのは度量衡法が定められた1891年になってからです。
尺貫法は西洋で使われていたメートル法と共に明治以降も日本で広く使われていましたが、メートル法に統一するために1958年で法的には禁止されてしまいました。
しかし、現在でも不動産業界を始めとして一部の業界では使用を認められています。
一間(いっけん)は現在でも日本家屋の設計に使われることが多い
一間(いっけん)を始めとして日本では尺貫法による正式な書類の作成は禁止されるようになっていますが、現在でも尺貫法は一部では使用されています。
特に住宅建築の世界では一間(いっけん)は使われることが未だに多い単位となっているため、注文住宅を検討している人にとっては知っておきたい不動産・建築用語の一つとなっています。
公の場では使われることが無くなっている一間(いっけん)という単位ですが、主に日本家屋の設計では未だに広く使われています。
これには様々な理由が考えられますが、一間(いっけん)という単位が日本人に合わせて作られた単位であるということが一つの理由とされています。
日本家屋は日本人が住むことを想定して建てられるため、日本人の体型に合わせてあります。そのため、いっけんという日本人に合わせて作られた単位が役立つことが未だに多くなっているのです。
特に建材のサイズには一間(いっけん)という単位が使われていることが多いため、注文住宅には建材選びも重要なことなので知っているととても便利です。