トクラスのキッチンの特徴、価格、評判などをご紹介!

トクラスのキッチンの特徴、価格、評判などをご紹介!
  • 「トクラスのキッチンって、どんなものですか?」
  • 「キッチンでトクラスをおすすめされたけど、どういうのかな?」
  • 「トクラスのキッチンについてもっと詳しく知りたい」

この記事ではこのような疑問にお答えします。

今回の記事ではトクラスのキッチンの特徴、価格、評判などをご紹介します。

目次

トクラスとは、どんな会社?

トクラスとは、旧社名がヤマハリビングテック株式会社で、世界最大手の楽器メーカーのヤマハの家具・住宅設備部門です。

1992年にヤマハから、家具・住宅設備部門として分社化・ヤマハ100%子会社として誕生したのがヤマハリビングテック。2010年に株式の85%をヤマハから投資ファンドに譲渡。2013年にヤマハおよびファンドの出資分についてMBOを行い、トクラス株式会社としてスタート。

色々な流れがありますけれども、短く言えば、元々、ヤマハからスタートして、ヤマハリビングテック→トクラスという歴史を持つ会社です。

スタートは実はヨット製造から来ています。

ヤマハがヨットを製造していたことから、保有していたのが「FRP(繊維強化プラスチック)」の加工技術です。その技術を転用して製造をスタートしたのが「FRPバスタブ(浴槽)」です。

浴槽が水回りということで、そこからキッチンへと展開していきます。

グランドピアノの鍵盤製造技術が人造大理石カウンターに

グランドピアノの鍵盤製造技術が人造大理石カウンターに
ヤマハといえば、楽器です。

グランドピアノの鍵盤は元々、象牙を使用していたそうです。

ご存知の通り、象牙はワシントン条約で取引禁止となっており、入手ができません。

そのため、代替品のニーズが出てきました。
そこから誕生したのが「人造大理石(人工大理石)」です。

グランドピアノの鍵盤として、人造大理石(人工大理石)の鍵盤を製造するという技術が確立されました。そして、その技術を転用することで、システムキッチンの天板、つまり、人造大理石(人工大理石)のキッチンカウンターを製造するということになりました。

実際、トクラスが日本で初の人造大理石(人工大理石)カウンターを開発したそうです。当時一般的なキッチン天板(カウンター)はステンレスでした。

人造大理石(人工大理石)を素材から開発・製造

トクラスの人造大理石(人工大理石)の特徴は素材から開発・製造している、という点です。

一般的なキッチンメーカーの場合、人造大理石(人工大理石)は外部企業から調達していることが多いです。具体的に申し上げると、人造大理石(人工大理石)メーカーで最も有名なのは世界的化学企業のデュポン社のコーリアンという人造大理石(人工大理石)です。

トクラスの場合、自社で開発・製造しているので人造大理石(人工大理石)という点で他メーカーとの違いが生まれます。

特徴

トクラスの特徴は大きく2つになります。
ここまでお話ししてきました「人造大理石(人工大理石)」「サイクロンフード」です。

人造大理石(人工大理石)天板のポイント

人造大理石(人工大理石)天板のポイント
トクラスの人造大理石(人工大理石)のポイントは4つあります。

  1. 汚れに強い
  2. キズに強い
  3. 衝撃に強い
  4. 熱に強い

汚れに強い

トクラス独自の人造大理石(人工大理石)は調味料などの汚れが染み込みにくいので、毎日のお手入れは水拭きだけで清潔さを維持できます。

油汚れも中性洗剤でさっと落とすことができます。
汚れに強い素材です。

キズに強い

また、トクラスのキッチンに使われる人造大理石(人工大理石)はキズにも強いです。

そもそも傷つきにくい素材ですが、細かいスリキズであればナイロンたわしで補修可能です。
浅いキズであれば、サンドペーパーでこすることで補修可能です。

かなり傷ついてしまっていても、表面研磨することでリニューアル可能です。

衝撃に強い

実は衝撃にも強いです。

高いところから缶詰を落としてしまっても割れにくい厚みと特性を備えています。
ショールームでは実験も可能です。

重さ198kgの鋼球を1mの高さから落としても割れないことが実証されています。

熱に強い

トクラスのキッチンに使われる人造大理石(人工大理石)は熱にも強いです。
カウンターは350度に空焼きしたフライパンを10分間放置しても、割れたり、変色しにくい特性を備えています。

シンクも人造大理石(人工大理石)ですが、沸騰したお湯を流しても、ステンレスシンクのような熱膨張による音の発生がありません。

シームレス接合

シームレス接合
あと細かいポイントになりますが、人造大理石カウンターとマーブルシンクはシームレス接合されています。

継ぎ目がなく、接合されているという意味です。

カウンターとシンクがくっついているところに隙間や段差もないので、汚れがたまる心配もなく、お手入れも簡単になっています。

サイクロンフードのポイント

サイクロンフード
サイクロンフードはトクラスの自社開発のレンジフードでお手入れが簡単になっているものです。

具体的にはトクラス独自の「フロントキャッチ方式」というものが採用されています。

この「フロントキャッチ方式」は、案内板の曲面形状によって煙を水平渦巻き状態にキープしつつ吸い込むことで、本体に入る手前でフィルターが油汚れを吸着するというものです。

これによってレンジフード内部のお手入れをしなくても、捕集能力の低下がありません。

日常的には、小型フィルターのお手入れとレンジフード本体の拭き掃除だけでキレイが維持できます。

商品ラインナップ

ここではトクラスのキッチンの商品ラインナップについてお話ししていきます。具体的には「ベリー(Berry)」と「Bb」という二種類のキッチン商品ラインナップになります。

ベリー(Berry)

ベリー(Berry)
トクラスのキッチンで主力商品なのが「ベリー(Berry)」です。

「ベリー(Berry)」は主力商品ということもあり、基本的に様々なバリエーション、選択肢の中から希望に合ったものを組み合わせることができます。

パネルの色選びが大きな特徴

パネルの色選びが大きな特徴
「ベリー(Berry)」の大きな特徴の一つがパネルの色選びです。

全114色の中から選ぶことができます。
どれも職人の手作業による塗装で、ピアノ製造の技術が応用されています。

様々なことを選ぶことができます

キッチンの天板の形状、キッチンのレイアウト(I型とか、アイランド型、L型とか)、扉材の色・カラー、取手の種類、キッチンパネル、シンクの形状、加熱機器、水栓金具、食器洗い乾燥機といったものをそれぞれの選択肢の中から選んでいくことができます。

参考記事:どんなキッチンレイアウトが使いやすいの?

Bb

トクラスのキッチンでお手頃価格な設定の商品が「Bb」です。

「Bb」は上位商品の「ベリー(Berry)」と劇的に異なるというわけではなく、選択肢の幅が狭いということが価格差の要因になります。

同じ人造大理石(人工大理石)ですが、カラーバリエーションに制限があったりします。
また、パネル(扉)材の色・カラーも選択肢に制限があります。
質としては一定を保つイメージですが、制限を加えることで比較的お手頃な価格設定にするという方針だそうです。

収納、パネルの色・カラーなどのオプション

収納、パネルの色・カラーなどのオプション
ここでは収納、パネルの色・カラーなどのオプションについてお話ししていきます。

人気の色は?

トクラスのキッチンで人気の色となると「木目系」のものや「深紅(赤)」といった色が人気だそうです。

「木目系」は飽きのこないオーソドックスな色・カラーです。

「深紅(赤)」はヤマハらしい、職人の手作業による塗装で、印象的なカラーなので人気色だそうです。

収納について

トクラスのキッチンの場合、ウォールキャビネットという名称で、吊り戸棚を多くの種類の中から選ぶことができます。

また、背面収納に関しても、周辺収納という名称で、トールタイプの壁全面の収納だけでなく、カウンタータイプの腰高までの収納も用意されています。

価格・値段

トクラスのキッチン
トクラスのキッチンの価格・値段は一般的なシステムキッチンメーカーと同じくらいの価格帯のイメージです。

トクラスとしての特徴としては、価格帯の安い商品ラインでも、天板カウンターは人造大理石(人工大理石)。

カラーバリエーションに制限はありますが、使っているものは同じ人造大理石(人工大理石)の天板です。

基本的に全体として質を一定に保とうという努力・姿勢をお持ちです。

価格帯の安い商品ラインはあくまでも、バリエーションに制限を加えたり、シンプルな機能にすることで、お手頃価格に設定しようという試みになっているそうです。

ですので、全体的に金額的な面ではそこまで差はないですが、特徴的なトクラス独自の人造大理石(人工大理石)の天板に魅力を感じられている方はハズレない選択かな、と思います。

評判・口コミ

壁付けのトクラスキッチン
トクラスのキッチンへの評判・口コミとしてはやはりトクラス独自の人造大理石(人工大理石)の天板についての評判が高いです。

「キッチンに汚れがついても、自分で汚れを落とすことができるので便利」

「人造大理石カウンターがお掃除ラク。年数が経っても、汚れをなかったことにできるのがうれしい」

そういったユーザーの声が上がっているそうです。

まとめ

トクラスの最大の特徴は「人造大理石(人工大理石)の天板」です。
自社開発で、特徴的なものです。

実際にショールームに行くと、缶詰を落としてみる実験ができますので、体感されて確認されて見てください。

実際に実物を見て、触ってみて、直感で感じ取ってみるのがオススメです。

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2020年9月25日
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ABOUTこの記事をかいた人

でんホーム株式会社 取締役・編集長。設計に口出し、現場を管理し、記事にも口出しする何でも屋さん。油山幼稚園→堤小→長尾中→福岡中央高→九州大学経済学部卒。2人の娘を持つ。【趣味】読書