外壁下地『モイス(MOISS)』「地震に強い家」「耐震性」に重要な部分!【耐力面材・三菱商事建材】について、取材してきました!

家づくりを進めていきますと、

「地震に強い家」「耐震性」

というフレーズをよく聞きます。

では、実際のところ、住宅建築のどの部分が「地震に強い家」「耐震性」に影響を与えるのでしょうか?

それは『構造』です。

一般的には構造が強ければ、地震に強く、耐震性の高い家であるとされます。

それでは、強い構造というのはどのようなものでしょうか?

構造についての深い話は別の記事をご覧いただくとしまして、ざっくりお伝えしますと、壁という面で剛性をとる「耐力面材」が有効です。

「耐力面材」についてはいくつかのメーカーが商品を出しているのですが、今回は私ども、でんホームが標準仕様として採用している「耐力面材」である『モイス(MOISS)』について詳しくお伝えしていきたいと思います。

今回は『モイス』を取り扱っていらっしゃいます三菱商事建材の木材建材本部 住宅建材部長 羽田野和治様、同部 戸高愛里様、そして、『モイス』の開発に携わられた 元モイス事業部 正田有二郎様に『モイス』についてお話を聞いてきました。

『モイス』の開発ストーリー

耐力面材・モイス

-『モイス』が開発されたきっかけ、誕生ストーリーについてお聞かせいただけますでしょうか?

正田有二郎様(以下:正田様):『モイス』の開発自体は1999年頃からスタートしています。
そのころの住宅業界でのテーマは「シックハウス症候群」でした。

「シックハウス症候群」
新築の住居などで起こる、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる体調不良の呼び名。室内空気の汚染源の一つとしては、家屋など建物の建設や家具製造の際に利用される接着剤や塗料などに含まれるホルムアルデヒド(Formaldehyde)等の有機溶剤、木材を昆虫やシロアリといった生物からの食害から守る防腐剤(Preservative)等から発生する揮発性有機化合物 (Volatile Organic Compounds, VOC) があるとされている。

住宅の高性能化、高気密化が進むにつれて、接着剤に含まれるホルムアルデヒドや湿気の問題で結露になったりと、色々と不具合も出てきた時期です。

そのような時代背景があったなかで「接着剤なしの内装材をつくろう」という流れになりまして、開発へとつながります。

-なるほど。『モイス』はそもそもは内装用の建材として開発されたんですね。

正田様:そうです。

ケイカル板にバーミキュライトを混合して製造してみますと、割れずにしなる板ができました。

これは同時に湿度を調節する機能も有していて、かつ天然素材でリサイクル可能という優れた特徴を持った建材でした。

-できあがった製品が優れた機能を持った建材だったわけですね。では、そこからどうやって構造、耐力面材へと変わっていったのでしょうか?

正田様:元々、『モイス』は内装材として販売されました。

それが住宅建設の現場で使われるようになります。

実際に使われるようになると、とある工務店の社長さんに「これは構造にも使えるんじゃないか?」と言われました。

調べてみると、特徴としては構造に用いるのに適している特徴だったわけです。

そうなって、実際に実験・試験しまして、公的認定をとって、正式に構造に用いることのできる耐力面材として販売されるに至ります

-なるほど。ありがとうございます。ちなみに、現在も『モイス』は内装材と耐力面材の双方ともに販売されていらっしゃいますが、どちらのほうがシェアが高いのでしょうか?

羽田野和治様(以下:羽田野様):圧倒的に耐力面材ですね。

-なるほど。たしかに私ども、でんホームでも、耐力面材として『モイス』を標準採用しています。

『モイス』の特徴・強みとは?

-では、『モイス』の特徴や強みについて伺っていきたいのですが、いかがでしょうか?

羽田野様:はい。
同じ話になりますが、まず、『モイス』は内装材と耐力面材の2種類がございます。

内装材(モイスNT)は内装の壁面に使用することで、天然素材ならではのさまざまな特長を発揮し、お部屋の中の空気をより心地よく、より安心に保つことができます。

耐力面材(モイスTM)は壁の下地材になります。
地震や火災、シロアリに備えて、大切な住まいと暮らしを壁の中から守ります。

-『モイス』の一番の特長はやはり「調湿機能」でしょうか?

羽田野様:そうです。

『モイス』には大きく9つの特徴がありまして、その一番目は「調湿機能」になります。

特徴1:優れた吸放湿性能

羽田野様:モイスは多孔質材料です。

室内の湿度が高くなると、湿気を吸収しまして、低くなると湿気を放出します
湿度を調整してくれるわけです。

この「調湿機能」が一番の特徴です。

特徴2:カビへの抵抗性

羽田野様:最初の「調湿機能」のおかげで、カビやダニの繁殖を抑えるだけではなく、主成分が無機材料ですので、アルカリ性でして、カビを寄せ付けない性質があります。

特徴3:VOC(ホルムアルデヒド)吸着性

羽田野様:そもそもが「シックハウス症候群」を背景に開発された経緯がありますから、シックハウスの原因となるVOC(ホルムアルデヒド)等の有害物質を吸着・低減することで、暮らす人の健康を守ることができます

特徴4:消臭性能

羽田野様:VOC(ホルムアルデヒド)吸着と近い効果なのですが、アンモニアなどの化学物質を吸着・低減します
トイレ、玄関まわり、ペット、生ゴミなどの暮らしのなかの不快な臭いを低減する効果があります。

特徴5:主成分が天然素材

羽田野様:また、『モイス』は消石灰、バーミキュライト、珪藻土などの天然素材が主成分になっております。

粉砕しますと、肥料になります。
農林水産大臣の肥料登録もしております。
土に還る安全な建材と言えます。

特徴6:不燃材認定取得

羽田野様:住宅の安全性の面から重要なことに「火災」の対策があります。

『モイス』は防耐火性能に優れていまして、建築基準法に基づく法定不燃材の認定を受けています
主に無機材料で構成していますから、煙や有害なガスの発生もなく、安心な建材です。

特徴7:抗ウィルス性能(※モイス内装材にかぎります)

羽田野様:『モイス』に含まれる消石灰が細菌やウイルスを吸着し、増殖を抑えて、空気をきれいに保つことができることがわかっています。
これは北里環境科学センターの試験によっても明らかになっております。

また、抗ウイルス性能や抗細菌性能と吸水性の高さも相まって、バスマットとして『モイス』が販売されています。
バスマット『モイス』はものすごく売れているそうです。
(※モイス内装材にかぎります)

特徴8:高い加工性(※モイス内装材にかぎります)

羽田野様:加えて、高い柔軟性や加工性がありまして、様々なデザインを施すことができます。

大きく曲げることができますから、カーブのかかったデザインなどもつくることが可能です。
※モイスを20~30分水に浸し、少しずつ力を加えながら局面に沿って曲げます。
(※モイス内装材にかぎります)

特徴9:デザイン性能(※モイス内装材にかぎります)

羽田野様:最後の特徴になりますが、独自技術で『モイス』に意匠を施したものがあります。
壁紙感覚で部屋に合ったパターンをお選びいただいて内装とすることが可能です。
(※モイス内装材にかぎります)

-『モイス』は本当に様々な有益な特徴を持った建材になるんですね。これまで標準仕様で施工してきましたが、改めて色々な有益な点があることに気づかされます。

『モイス』の重要な6つのコンセプト

-これまで『モイス』について、特徴や強みをお聞かせいただきました。
一般の住宅購入を考えていらっしゃる方に伝えたいことはございますでしょうか?

戸高愛里様(以下:戸高様):
最近、『モイス』のホームページをリニューアルしました。
それで、いくつかの重要なコンセプトを提示しています。

「日本の四季と、生きていく。」

『モイス』の最大の特徴である湿気を吸放出する機能。
これはジメジメとした夏を爽やかに、カラカラの冬にうるおいをもたらします。
どんな季節も快適に過ごせるという意味です。

「泣いて笑ってぐうぐう眠って。家族が安心な毎日へ。」

これは『モイス』の有害物質を吸着・低減する効果を意味しています。
ホルムアルデヒドなどシックハウスの原因になる有害物質を吸着・低減し、家族の健康を守ります。

「消臭を、もっと自然に。もっとスマートに。」

これは『モイス』の主成分である自然素材の力でニオイを吸着する効果を意味しています。
生活臭が気にならない家になります。

「いまの住まいに、昔の家の心地よさを。」

これは『モイス』の開発コンセプトでもあります。
『モイス』は漆喰や木材などを使った昔ながらの壁材と似ていまして、防カビ、防音、調湿等の効果を持っていることを意味しています。

「『もしも』に強い、住まいにする。」

これは『モイス』の耐震性の高さを意味しています。
地震や台風の時に大事になるのが壁の強さです。
『モイス』は壁面全体で圧力を分散させて、強い耐震性能を発揮します。

「自然のもので、自然を想う。」

これは『モイス』が天然素材でできていることを意味しています。
住む人にとっても、安心安全の建材であり、また、天然素材で土に還る素材です。
環境にも優しい建材です。

-ありがとうございます。
『モイス』について、深く、詳しく理解できたように思います。
お時間ありがとうございました。

取材者:竹内の感想

でんホームの創業当初から、壁の下地材(耐力面材)として標準採用している『モイス』。
その知られざる誕生ストーリーをお聞きできて、大変楽しかったです。

また、『モイス』を標準採用するときに色々と比較検討したのですが、深く詳しく知ってみると、知らなかった効果効能があることに気づかされました。

住宅建設業者としては、やはり「耐震性」の高さ
同じく安心安全につながる火災に対する「不燃性能」
これらがやはり安全安心の家づくりには基本として重要なところです。

それに加えての「調湿機能」
土に還る天然素材

そういう付加価値の部分があることは大変素晴らしいなと感じます。

改めて『モイス』の良さを認識できた取材でした。
ありがとうございました!!

取材協力:三菱商事建材株式会社様
モイス(MOISS)ロゴ
MOISS公式ホームページ
https://moiss.jp/