平面図とは?役割や実例で解説!

目次

平面図とは?

平面図とは建物の間取りを二次元の形で表現した図のことです。

屋根を取りはずして上から見た形で表現されているのが大きな特徴です。

この形で表現することで建物のどの位置にどの部屋があるのか、どういった設備があるのか、そして動線がどうなっているのかを確認することができます。

注文住宅など家を新築する場合には最終的にどんな建物になるのかは完成してみないとわからないという不安点があります。実際に暮らしてみたらいろいろと不便な面が出てくるかもしれない、そんな不安を解消するためにあらかじめ作成されるのが平面図なのです。

平面図の役割は?

この平面図のおもな役割は「どこに何があるか」をひと目で判断することができることです。

部屋や水まわりの位置を確認できます

部屋の配置、収納や階段、トイレ、バスなどの位置をチェックすることで頭の中でどのような環境で暮らすことになるのかをイメージすることができます

図は平面図ですが、それを見ながら頭の中で立体的に家の作りを組み立てていくことができるわけです。

事前に希望した間取りや部屋の配置が実際の生活空間で機能するかどうか、何か不都合な面が出てこないかどうかなどを確認するうえでも大きな役割を担っています。

動線も確認できます

動線を確認できるのも平面図の重要な役割です。

実例で例えれば部屋からトイレに移動するまでの距離やどんな形で移動するのかを簡単に確認できますし、部屋とトイレ、部屋とキッチン、バスとトイレなどの動線が交差してしまう地点があると朝の慌しい時間帯などに不便な思いをすることもあるので動線の確認は欠かせないです。

とくに注文住宅の場合は家族ひとりひとりに要望を取り入れながら計画を立てることが多いため、全員の要望を取り入れてみたら全体として不便な部分が多い動線になってしまった、といったケースもよく見られます。

ですから問題がないかどうか最終的に確認する意味でも平面図は役立つのです。

周辺との関係も確認できます

建物内だけでなく周辺との関係をチェックできるのもポイントです。

道路に面している部分に窓があるとプライバシーの問題が発生しないかどうか、寝室と人通りの多い道路に面した位置に配置すると快適な環境が損なわれてしまわないか、隣の家の窓と自分の家の窓が向き合う形になってしまわないかどうか。

こうした問題も平面図なら簡単にチェックすることができます。

せっかく自由度が高い環境で家作りができる注文住宅なのですから、こうした周辺環境との兼ね合いにもこだわりたいところです。

間取り図と同じもの?

同じ意味で使われることが多い言葉に「間取り図」があります。

その名前の通り間取りを図面にして描きおこしたもので平面図と同じく上からの視点で二次元の形で表現されているのが大きな特徴です。

実際に平面図と間取り図は同じものとして扱われることが多いのですが、正確には違います。

間取り図のおもな目的は間取りを表現すること、ゾーニングを示すことです。

そのため寸法や面積は必ずしも厳密に表現されたわけではなく、あくまで「こんな感じの間取りになる」のを確認するためのものなのです。

それに対して平面図は縮尺を定めたうえで正確に描かれており、ひとつひとつの部屋やトイレ、キッチンなどの面積を比較しつつ全体の整合性を確認することができます。

部屋から部屋までの距離を正確に把握できる点は動線をチェックする上で大きな意味を持つでしょう。ですからまず最初に間取り図を作成したうえでより正確な平面図をCADを使って作成するケースがよく見られます。

表示記号を確認しよう

平面図ではわかりやすさも重視されるため、さまざまな表示記号が使用されています。

この点は地図とも似ており、詳しく知れば知るほど平面図からいろいろな情報を読み取り、頭の中で具体的なイメージを想像しやすくなります。

たとえば扉ひとつとっても「両開き扉」「片開き扉」など複数の種類があります。

こうした表示記号はどの平面図でも共通しているのでネットなどで調べておくと実際に平面図を見せてもらったときに全体像を把握しやすくなるので便利です。