軒とは?役割と特徴などを解説!

軒とは何?何のためにあるの?

軒とは、お家の壁面や窓ガラス、ドアなどよりも外側に突き出している屋根部分を言います。

軒は屋根の一部ですので、軒について考える際には屋根について考えると分かりやすいかもしれません。

では、家に屋根があるのはなぜでしょうか。

家は、雨や風、他には日射や人の目線などの、外的な刺激から人を守るものと考えることができます。屋根はその中でも、特に上部からの外的刺激から守ってくれるものと言えます。

イメージしやすいものであれば、屋根は雨が降った時の傘の役割も果たしていると言えます。屋根が傘だとしたら、軒は傘の大きさだと言えます。小さい傘だと横からの雨は防ぐことができません。

軒がなくても家は建つ?

最近では軒ゼロ住宅と呼ばれる軒の出が全くない四角い家を見かけることも増えてきました。

建築資材が節約できるためコストカットにつながるのですが、軒の役割と重要性を考えると、長い目で見て費用を抑えることができない可能性があります。

軒が果たすべき外的刺激から家を守るという役割が果たせていないからです。

軒の役割3つ

軒の大きな役割として3つ挙げることができます。

1つ目は雨風からの保護、2つ目は雨水のコントロール、3つ目は日射のコントロールです。

雨風から家を守る傘の役割

雨風の中で立っている姿を想像してみてください。

全身をレインコートで包めば、人は雨風にさらされることはありません。しかし、レインコートはずぶぬれになりますし、どこか1か所でも穴が開いていたらそこから雨や風はどんどん入り込んできます。

しかし、レインコートを着たうえに傘をさしていればどうでしょうか。傘に近い部分は全く濡れませんし、濡れてもレインコートが難なく防いでくれることでしょう。

軒の役割は、まさしく雨風、特に雨に直接家がさらされることを防いでくれるのです。

雨水のコントロール

屋根は雨水から家を守ってくれます。

傘をさしているようなものだと考えたときに、傘についた雨はどうなるでしょうか。

当然、傘を伝った雨水は落ちてきます。小さい傘の場合、すぐ自分の足元に雨水が落ちてきて、上着は濡れなかったけどズボンや靴はずぶぬれになってしまったということも考えられます。

軒は傘の長さと同じような役割を果たします。雨水を自分よりより遠くで流してしまうことができるようになるのです。

日射をコントロールする日傘の役割

軒が果たす役割にはもう一つ、「日傘」としての役割があります。

雨の日もあれば晴れの日もあります。

夏の強い日差しに当てられるとき欲しくなるのは日傘ではありませんか。冬の寒い日には陽の光が恋しくなることはありませんか。家においてその役割を果たすのが軒なのです。

太陽の高度は夏と冬とでは倍以上の差があります。そのため、軒がある程度出ている家であれば、夏は日射を部屋に入れず、冬は陽の光が部屋まで入るようにコントロールすることができるのです。

軒の効果:外壁の保護

軒は雨風からも太陽光からも家を守ってくれる役割を果たします。

その結果、軒がしっかりとある家は外壁が長持ちしやすいという特徴があります。

外壁に用いられる材料の中には、雨水の浸透に弱かったり、長時間紫外線に当たると劣化したり、温度変化に弱かったりする材料が使用されることがあります。

軒が、外的刺激から家を守る役割を発揮してくれた結果、外壁が保護され長持ちになりメンテナンス費用が浮いた結果、総費用が抑えられるという可能性も十分にあるのです。

軒の効果:冷暖房効率の向上

軒には日射をコントロールできるという特徴がありました。

その結果、軒がしっかり役割を果たしている家であれば、夏には温度上昇の原因になる日射を部屋まで届かせず、冬には冷えた部屋に陽の温かさを届けてくれることができるのです。

結果として、室内の冷暖房効率を良くすることにつながります。軒の特徴のお陰で、外的な刺激を家から遠くで食い止めることができるため、家自体は安定的な環境を生み出しやすくなるのです。