目次
ペアガラスの特徴とは
ペアガラスとはその名の通り、ガラスが2重になっているガラスです。
ペアガラスは複層ガラスとも呼ばれ、2枚あるガラスの間には中間層(空気層)があります。
最も普及されているペアガラスは、厚さ3ミリの板ガラスの間に、乾燥した空気が注入されています。このような構造にすれば、住まいが快適になるような様々なメリットを生み出せるのです。
ペアガラスのメリット
それでは、ペアガラスにはどのようなメリットがあるのか、みていきましょう。
断熱性が高い
ベアガラスにして得られる最も大きな利点に、断熱性能が高いというものがあります。
ペアガラスの構造を利用すればエネルギーの消費を抑えることができ、先進国の多くではペアガラスが義務付けられています。
単層と呼ばれる1枚ガラスから、高い断熱効果を持つペアガラスへリフォームしたいと思う人も多いです。ペアガラスへのリフォームは、窓枠全体を取り換える必要はなく、ペアガラスに付いたアタッチメントを装着し簡単に取り付ける方法もあります。アタッチメント付きの複数ガラスを利用すれば、サッシを交換するよりも簡単にペアガラスにリフォームできるでしょう。
光熱費を節約できる
ペアガラスの一番のメリットは前述した断熱性の高さです。
その結果、どうなるかと言いますと、光熱費を節約できます。
ペアガラスにすれば、暖かい空気が外に流れるのを防ぐことができます。家の中で最も熱の出入りが激しい場所が「窓」です。窓の種類によっては、どれだけは部屋を暖めても、窓から熱が出ていってしまいます。
ペアガラスは一枚ガラスよりも断熱効果が1.7倍あり、それにより暖房器具による光熱費を抑えることができるのです。また、断熱が活躍するのは寒い時期だけではありません。
ペアガラスにすれば夏の日射を遮り、気温が高い日の冷房設備の負荷を極力抑えられるでしょう。一枚ガラスをペアガラスにするだけで4割以上ほど削減するとも言われており、大幅な光熱費削減が期待できます。
結露を防止できる
結露とは、空気中の水蒸気が水滴に代わり、窓辺がビチョビチョになってしまう現象です。
結露は家の天敵で、放っておくとカビが生えてしまったり、建物の強度が低下し、木でできた部分が多い家は腐ってしまったりする場合もあります。
断熱効果の高いペアガラスは冷たい外気の影響を受けにくいため、結露の発生を防ぐことができます。2枚のガラスの間には空気の層があるため、室内側の窓ガラスには冷気が伝わりにくくなり、結露が発生しにくいのです。
結露対策をしていない場合、結露が発生するたびに窓を拭かなければいけませんが、ペアガラスにすれば窓ガラスについた水分を拭き取る手間がかかりません。
紫外線を防止
ペアガラスには色々種類があり、ペアガラスよりもさらに性能の高いものに「Low-Eガラス」があります。
Low-Eガラスは室内側のガラスの内側をLow-E金属膜でコーティングされており、それにより窓から入ってくる強い日差しを大幅に和らげることができるのです。
紫外線は人体だけでなく、家具やフローリングなどにも悪影響を及ぼします。室内であっても紫外線は窓ガラスをすり抜けて入ってきますし、紫外線は暑い夏だけでなく、秋や冬にも放射されているので1年中対策することが大切なのです。
ペアガラスのデメリット
では、ペアガラスのデメリットについてみていきます。
窓の開閉がしにくい
ペアガラスのデメリットに、窓の開閉がしにくいというものがあります。
ペアガラスの場合、ガラスを2枚使っているので、当然ガラスが1枚の時よりも重量が重くなってしまうのです。重量がかさむことで、お年寄りや子供は開閉が大変になってしまう場合もあります。
また、ガラスが一枚の時に比べて窓掃除が大変というのも、ペアガラスのデメリットと言えるでしょう。
単板ガラスよりも価格が高い
ペアガラスはガラスが二重なので、2枚分のガラス+空気層などの処理代というコストがかかっています。
そういうわけで、単板ガラスよりも、ペアガラスのほうが断然、価格が高くなります。
これがデメリットになりますが、断熱性が大幅にアップするので、費用に見合うかな、と思います。
とにかく、現代の注文住宅で単板ガラスの窓サッシを使っている家はほぼないので、ペアガラスかトリプルガラスになりますが。
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