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スイッチの種類によって機能が違う
家に使われているスイッチは照明や換気扇などの様々な住宅設備のオンとオフを切り替えるのに使われています。
家のスイッチの種類にはたくさんあり、それぞれに違う機能性があるのでより良いものを選ぶことで快適な生活が送れるようになります。照明を例に取ってどのような機能がどんな場面で役に立つのかを考えてみると、スイッチの選び方の具体的なイメージが湧くでしょう。
まず、基本スイッチは照明とスイッチが一対一で対応していて、オンにすれば点灯し、オフにすると消灯するという形になっています。
これに対して三路スイッチは複数のスイッチと照明が対応関係を持っているのが特徴です。二箇所から操作をしたいときに有用で、階段の照明を上と下から操作したいといったケースで使えます。
一方、スイッチには小さなランプが入っているものもあります。
照明がオフのときにランプが付くのがほたるスイッチで、暗闇の中でスイッチがどこにあるかわからずに困ってしまうような場所で役に立つでしょう。逆に照明がオンになっていると点灯するのがパイロットスイッチです。
照明ではあまり使われませんが、換気扇のオンにして消し忘れてしまわないようにするためにパイロットスイッチにするというケースがよくあります。
オンオフの切り替えについてタイマーや自動制御を組み込んでいるスイッチもあります。
遅れスイッチは代表例で、スイッチをオフにしてからも一定時間はオンのままになる仕組みになっています。玄関の照明を消して外に出るまではついていて欲しいといったケースで有効活用可能です。
類似したシーンで使えるものにセンサー付きスイッチがあります。光や熱などのセンサーを設けてあり、人が近づくとオンになって離れていくとオフになるのが特徴です。
玄関や廊下の照明の消し忘れを防止するのに役に立つでしょう。また、明るさをセンサーとしている自動点滅スイッチもあります。庭や玄関の外に電灯を付けるときによく用いられていて、周囲が暗くなるとオンになり、明るくなるとオフになる仕組みのスイッチです。
この他にもLED照明が広まってきた影響で調節機能付きのスイッチも普及してきました。
照明の場合には調光のためのダイヤルやスライドバーが付いていて、オンオフの切り替えだけでなく明るさの調節もできるようになっています。このような追加的な機能のあるスイッチは徐々に種類が増えてきているので、一緒に操作したいものがあるときには該当するものがないかを確認してみましょう。
スイッチ選びにはデザインも肝心
家のスイッチを選ぶときにはデザインも考えてみるのが大切です。
スイッチのデザインは住宅業者が指定する場合もありますが、希望すれば好みのものに変更できます。Panasonicが手がけているデザインのものが主流で、フルカラーシリーズが最もよく用いられてきました。
横長の長方形の形をしていて、オンの方に黒い縦長の楕円形が彫り込まれているものです。オンにするときには目印がある方に傾け、オフにするときには反対側に傾けます。
フルカラーシリーズが登場する以前はオフィスビルなどで見受けられるタンブラースイッチやトグルスイッチが一般家庭でもよく使われていました。
タンブラースイッチもトグルスイッチもつまみを上下や左右に動かすことでオンオフを切り替えることが可能です。見た目がメタリックで機械的な雰囲気を伴いやすいのが特徴で、家庭ではトイレなどの一部の場所で使われる程度になっています。
近年のデザインではコスモシリーズがよく用いられています。
押すだけでオンオフを切り替えられるようになっているのが基本で、フルカラーシリーズと同じようにボタンの傾きで切り替えられるものもあります。
さらにアドバンスシリーズも出ていて、小型化、薄型化された他、種類に応じて様々な機能が付与されているのが特徴です。
タップやスワイプ、長押しなどの多岐にわたる操作に対応しているものがあり、機能性は高まっているものの、デザインはシンプルでどの家にも馴染みやすくなっています。”