バックホー(ヤンマーViO30)/ユンボ。コンクリ解体用ブレーカー付。建設工事の働く重機。評判・口コミは?感想まとめ

普通、建設現場って触れることのない世界で、何が起こってるのか知らないですよね?

建設業界の人なら知名度高くて「あるある」なことでも、普通の一般社会では「なんですか?それ」なことが多いです。

それで建設業界人なら知名度バツグンで、一般社会で誰も知らない言葉の代表格は「ユンボ」だと思うんですよね。

きっと見たことはあるはず。
でも、名前や詳細は知らないはず。

今回はその「バックホー・バックホウ(ユンボ)」のお話。

目次

バックホー(ユンボ)はどんな車か?

それで「ユンボ」って聞いたことないですよね?

聞いたことあったら、建設に関わったことある方か、何か建築したことある方でしょうか。

一般の方が見られたら「ショベルカー」って呼ばれると思うんですが、街中で積載されて走ってますから、見たことある方は多いと思います。

バックホー(バックホウ)とは、油圧ショベルと総称される建設機械のうち、ショベル(バケット)をオペレーター側向きに取り付けた建機・重機のことです。

先っぽの手みたいなところがバケットと呼ばれるところなんですが、そこが内向き・オペレーター側向きというわけです。

引き寄せていくイメージ。
主に掘削作業に使われるので、そういうことです。

英語のbackhoeはback(後部)とhoe(鍬、くわ)が語源

呼び方の代表例は「ユンボ」
他にも、パワーショベル、油圧ショベル、ショベルカーなどとも呼ばれます。

ちなみに「ユンボ」は日本においてはレンタルのニッケンの登録商標。
「ユンボ=バックホー=油圧ショベル」なんです。

元々、このバックホーという重機が「ユンボ」という商品名で販売されてまして、その名前が浸透していって、土木建設業界では「ユンボ」というフレーズでほぼ呼ばれます。

動画で見てみると、バックホー(ユンボ)はこんな感じ。

バックホー・ユンボの呼び方の違いはどこにある?

■バックホー(バックホウ):
建設業界的にはまあまあ使用されます。
そもそもの起源「英語のbackhoeはback(後部)とhoe(鍬、くわ)が語源」に沿っています。
行政用語でもあるそう。

■油圧ショベル:
1990年代に入ってから、社団法人日本建設機械工業会により新たに制定された統一名称。
業界団体としては、この「油圧ショベル」という名称に統一させたい。

■ショベルカー:
和製英語。
働く車って感じですね。
建設業界的にはあまり使いません。

■ユンボ:
日本においてはレンタルのニッケンの登録商標。
最初に売り出された商品名が浸透した結果。
かつての商品名。

■パワーショベル:
コマツ(小松製作所)が商品名として用いた言葉が一般に広く普及したもの。

■ドラグショベル:
「バックホー」と同じ意味。
もっぱら国土交通省など官庁の文書に使われ、日常使用することは少ない。

バックホーの操作には資格が必要

運転免許があっても、バックホーは別途で資格がないと操作できません。

小さいバックホー(機体質量3トン未満)は特別教育修了者の資格が必要。

それ以上(機体質量3トン以上)は車両系建設(整地・運搬・積み込み用及び掘削用)機械技能講習修了者の資格が必要になります。

このバックホー(ユンボ)の価格はいくらか?

知られざる建設重機の世界。

では、このバックホー(ユンボ)はざっくりいくらぐらいなんでしょうか?

今回の写真にあるヤンマーViO30の場合ですと、

・・・・・お値段「4,730,250円(税込)」

・・・うん。

高い。。。

まあ、業務用の機械は軒並み高いものですから、それなりと言えば、それなりでしょう。
一般家庭では使わないものですしね。

バックホー(ユンボ)のエクステリア

バックホー自体は機体部と走行部に分けられます。
機体はアーム・ブームとかのメインのところ。
走行部は永久軌道方式(クローラ。キャタピラーは商標)になっています。

今回のバックホーが一般的なバックホーと異なるのは一番先端にあるバケットと呼ばれる部分がなく、別のアタッチメント「ブレーカー」が付いているところです。

バケットは主に土砂の掘削などに使われますが、このアタッチメント「ブレーカー」を付けた機体ですと、コンクリートの解体などに使うことができます

コンクリートを叩き壊すことができるわけです。

バックホー(ユンボ)のインテリア

インテリアと言われましても、オープンエアななかでの操作系しかないですね。

大きく「左レバー」「右レバー」「走行レバー」がメインの操作系です。

実はこの操作系も各メーカーで独自の操作方式を採用していたため、たとえば、左レバーを動かすとどう動くかが変更できてしまうんですよね。

僕はISO規格の操作方式(現在の日本国内の標準方式)で慣れてしまっているので、違う方式だったら切り替えて使います。

バックホーの「左レバー」

左右に倒すと、機体がそれぞれの方向に旋回します。
レバーを離すと(中立状態)旋回が停止します。

それで前に倒すと、アームが伸びて、後ろに倒すと、アームが縮みます。

バックホーの「右レバー」

右レバーは左に倒すと、バケットで土砂をすくったり、掘削したりする動作。
右に倒すと、開く動作というか、土砂を排出する動作。

バックホー(ユンボ)の走った感じは?

基本的に建設作業をするための機械でして、走るモノではないんですが、とりあえず。

クローラー(商品名でいうところのキャタピラー)で動くんですが、そこまでスピードは出ません。
それでものすごいワイルドな動きします

グイングインって凹凸ある路面だと動きます。
走りを楽しむということはできないです

ひたすら働くクルマですね。

爪バケットのバックホーにも乗りました

アタッチメント「ブレーカー」のついた機体についてここまでお話してきました。

ただ、実際に多いバックホーの種類としては、爪バケットのバックホーです。

土木でもよく使われます、土を掘ったり、入れたり。

アタッチメントのところが、爪が出ていて、すくうことのできるようなバケット形状のやつがついている機体です。


▲この爪バケットで


▲土を掘ります

まとめ

バックホー(ユンボ)について、色々とお話してきました。
「はじめて知った」という方もいらっしゃることと思います。

土木建設業界ではポピュラーで、知名度抜群でも、一般的にはまったく知られていません。

操作するのに資格を必要としますから、なかなか実際に乗られる方は少ないように思います。
ただ、「こういうのがあるんだー」みたいな感じで豆知識のひとつにでもなれば、幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

でんホーム株式会社 取締役・編集長。設計に口出し、現場を管理し、記事にも口出しする何でも屋さん。油山幼稚園→堤小→長尾中→福岡中央高→九州大学経済学部卒。2人の娘を持つ。【趣味】読書