【はじめての注文住宅 家づくり4つのステップ】家がほしいと思ったら。まず何から進めればいいでしょうか?

「家ほしいな。でもどうしたらいいのかな?」
「マイホーム買おうかな。何からはじめたらいいかな?」
「注文住宅で家を建てたくなった。何から手をつければ?」

家がほしい、注文住宅で家づくりしたい。
そう思っても、いざ何から進めたらいいのかわかりません。

今回は「はじめての注文住宅の家づくりをする人が『家がほしいと思ったら、何から進めたらいいのか』」という疑問にお答えしていきます

その答えとして、「はじめての注文住宅の家づくり4つのステップ」というかたちでお話します。

目次

ステップ1.色々な家を見て趣味の合う家を見つける

最初のステップは「色々な家を見て趣味の合う家を見つける」です。

ここで重要なのは注文住宅というのは、とても趣味性の高い買い物であるということです。

注文住宅と自動車の買い方は同じ?

同じようなことは自動車にも言えます。

たとえば、スポーツカーを買う人がいます。2人しか乗れませんが、スピードも出ますし、オシャレです。

一方で、ワンボックスカーを買う人がいます。家族が5人なので、全員が乗れて友達も乗ることができ便利です。

それだけではないです。

ワンボックスカーにも、トヨタ、日産、ホンダのワンボックスカーがあります。それ以外にも、デザインが違う輸入車があります。

メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、ルノー、クライスラーなどなど。

基本的には同じワンボックスカーでも、デザインや性能で選ぶブランド、車種は変わります

これは注文住宅も同じです。

注文住宅も趣味性が高いので、そのデザインや性能、そして価格でどれを選ぶかが変わります

最初に影響するのはやはり「見た目」。デザインです。

ですから、「色々な家を見て趣味の合う家を見つける」ことで、自分がどんなデザイン、見た目の家がいいのか。自分自身の好みのテイストを見つけることが大事です。

具体的に趣味の合う家を見つける方法

それで具体的に趣味の合う家を見つける方法をまとめます。

  • 外を出歩いてみる
  • インスタグラムを見てみる
  • 雑誌見てみる
  • 雑誌やインスタグラムで知ったキーワードで検索してみる

外を出歩いてみる

普通に外に建っている家を見てみます。
すると、自分が「よさそう」と思う家、「うーん」と思う家に分かれます。
「よさそう」と思う家を写真に撮ります

自宅の近くを散策するのもひとつです。
たまたま行った先で散策してみるのもひとつです。

他には大規模分譲地のような新しい家がどんどんたくさん建っているエリアがあれば、わかりやすいです。
新築一戸建てがたくさん同時期に建って、新しい注文住宅ばかりなので、それぞれテイストが違う家が建ち並んでいます。

インスタグラムを見てみる

インスタグラム(instagram)を見てみます。
お手持ちのスマホでインスタグラムアプリから、家づくりに関係するハッシュタグで検索してみます。

好きなテイストの家があれば、保存します。
基本は好きなテイスト、趣味の合う家の写真をファイリングすることです。

雑誌見てみる

他には雑誌を見てみます。

近くの書店に行って、住宅雑誌を見てみます。
地域差があるので、できれば都心部の大型書店に行ってください。

住宅・家づくりのコーナーがあります。

そこには注文住宅系の雑誌、家づくりの雑誌、家のデザインの雑誌、住宅建築雑誌など、注文住宅・家づくりの雑誌がたくさん並んでいます。

そのなかから、あなたがピンと来る雑誌を手に取ります。
テイストやデザイン、センスみたいなもので共感すると思います。

雑誌やインスタグラムで知ったキーワードで検索してみる

ここまで、インスタグラムを見たり、雑誌を読み込んだりしています。
そのあとに、雑誌やインスタグラムで知ったキーワードでインターネット検索してみます。

たとえば、「Yチェア」が自分の好みだな、と思ったら、「Yチェア 注文住宅」とか。「自然素材 注文住宅」とか。それに加えて「地域名」を入れてみるとか。そういうかたちで、情報収集していきます。

ステップ2.趣味の合う、好きなテイストの家を明確にする

ステップ2は「趣味の合う、好きなテイストの家を明確にする」です。

ステップ1で、色々な家を見て情報収集しました。

その次にすることはその情報収集したなかから、「あなたはどのような趣味、テイストが好きなのかを明確にする」ことです。

具体的にはそれぞれのデザインテイストには名前があったりします。

たとえば、

  • 自然素材
  • ナチュラル
  • 和モダン
  • イタリアンモダン
  • 純和風
  • カントリー調
  • ヨーロピアン
  • インダストリアル
  • 特にない

特にない場合は「特にない」でかまいません。
この趣味・テイストの明確化は重要です。

たとえば、インダストリアルインテリア系のデザインテイストであれば、以下の記事のようなものです。

インダストリアルインテリアとは?【おしゃれな家をつくる・インテリア】

2020年8月2日

ステップ3.地元で同じテイストの家をつくる工務店・住宅会社を探す

次のステップは「地元で同じテイストの家をつくる工務店・住宅会社を探す」です。

具体的な探し方はただひとつ。
「インターネット」です。

インターネットで工務店・住宅会社探しがベスト

「地元で同じテイストの家をつくる工務店・住宅会社を探す」ということで、工務店・住宅会社・ハウスメーカー探しになります。

探し方は「インターネット」一本です。
それがベストです。

なぜかと言いますと、他の媒体は高コストだからです。

高コストだと、それができる工務店・住宅会社・ハウスメーカーは限られますし、また、その広告費が乗っかっていて、お得ではないからです。

インターネット以外の広告媒体は以下のものがあります。

住宅総合展示場にかかるお金

住宅総合展示場は初期投資に1億円くらい。
年間5000万円くらい運営費がかかります。
もちろん広告費でお客さんから回収しないといけません。

「◯◯の注文住宅」雑誌にかかるお金

「◯◯の注文住宅」雑誌があります。
あれは広告費50-100万円が基本です。
もちろん広告費でお客さんから回収しないといけません。

チラシにかかるお金

チラシも一回30-100万円はかかります。
それもお客さんから回収しないといけません。

ですから、工務店・住宅会社・ハウスメーカーにとって、ベストな出会い方は「紹介」か「インターネット」なんです。

「紹介」といっても、紹介先が同じデザインテイストや予算ではないことが多いです。なかなか難しいです。

あなたが和モダンの家を建てたいのに、ヨーロピアンな家の友人が「この工務店いいよ!建てなよ」と言われても、イヤですよね。

そういうわけで、工務店・住宅会社・ハウスメーカー探しはインターネット一本がベストです。

工務店・住宅会社は過去に建てた家と同じような家しか建てない

前提として知っておいていただきたいのは、地元にたくさんの工務店・住宅会社・ハウスメーカーがあります。
ただ、各会社が得意とすることは、過去に建てた家と同じテイストの家だということです。

たとえば、自然素材の注文住宅を建てている工務店は自然素材の注文住宅を今後建てるのに上手です。ですが、その工務店にヨーロピアンなデザインの家を注文しても、うまくつくれません。失敗します。

それぞれのデザイン、テイストには固有の特徴だったり、コツだったりがあります。それがきちんと理解できていないと、チグハグになったり、施工で失敗します。

反対にヨーロピアンなデザインの家をつくっている工務店・住宅会社に和モダンな家づくりを依頼しても失敗します。

和モダンな家づくりをしている工務店・住宅会社には、和モダンな家づくりをしたい人が依頼するのがベスト。ヨーロピアンな家づくりをしている工務店・住宅会社には、ヨーロピアンな家づくりをしたい人が依頼するのがベスト。

工務店・住宅会社は過去に建てた家と同じような家しか建てないです。

ですから、過去の施工事例は超重要です。

あなたがその会社に依頼するということは、過去の施工事例みたいな家が建つということです。

過去の施工事例にデザインの特徴がない場合は?

調べていくと、その工務店・住宅会社の過去の施工事例にデザインの特徴がない場合があります。

これはどういう意味でしょうか?

それは「今後建つ家も、デザインに特徴がない」ということです。

背景にはその会社にデザインポリシーみたいなものがないということです。

お客さんが好きなものを建てる、というようなやりかたの会社に多いです。
僕は個人的にはそういう会社は勧めません

それは、中途半端な知識で仕事しているからです。

お客さんが「こういうのがいいんだけど」と言われると、それをやります。

でも、本当にお客さんの言い分が正しいのでしょうか?

それをして、不具合になったり、デザインがおかしくなったり、コスト合理性がなかったり、色々と検討すべき要因はあるはずです。それをチグハグということは受け入れているわけです。

例えて言うならば、お客さんに言われたからって「みそ汁にケチャップを入れるようなもの」です。とてもおいしい料理ができるとは思えません。

それは家づくりも同じです。
いい家ができるとは思えません。

ステップ4.候補の工務店・住宅会社を比較検討する

ステップ3で「地元で同じテイストの家をつくる工務店・住宅会社を探す」ことができました。

その次のステップは「候補の工務店・住宅会社を比較検討する」です。

具体的には候補の工務店・住宅会社に資料請求したり、問い合わせすることです。

他には実際に話を聞きに行くことです。

そうすると、それらの候補先の濃い情報が得られます。

たとえば、

どういう仕様で、どんなものを使っているのか?
他にはどんな施工事例があるのか?
そして、いくらの予算で家が建つのか?
坪単価はいくらなのか?
どんな進め方なのか?

そして、どういう人がやっているのか?

実際に会ってみて、話をしてみてわかることは多いです。

候補先を絞ってから、訪ねてみることがベストです。

まとめ

ここでもう一度、4つのステップをまとめてみます。

ステップ1.色々な家を見て趣味の合う家を見つける
ステップ2.趣味の合う、好きなテイストの家を明確にする
ステップ3.地元で同じテイストの家をつくる工務店・住宅会社を探す
ステップ4.候補の工務店・住宅会社を比較検討する

以上の4つのステップに沿って動くことで、効率的かつベストな依頼先との出会いができます。

「家ほしいな。でもどうしたらいいのかな?」
「マイホーム買おうかな。何からはじめたらいいかな?」
「注文住宅で家を建てたくなった。何から手をつければ?」

そう思われている方は、実際にこの4つのステップを進めてみてください。

いい家づくりのためには、情報収集・知識を得ることが必須【いい家づくりの秘訣】

2020年8月2日