住宅は一生の買い物です。
人生で一番高い買い物です。
ですから、失敗したくはありません。住宅の失敗において、最大の原因は「住宅会社選び」にあるといっても過言ではありません。
よい住宅会社であれば、きちんとヒアリングして、きちんと仕事をして、いい家を建てます。万一、何かあっても、きちんと責任をもって対処してくれます。安心できます。
一方で、悪い住宅会社だと、話も聞かない、仕事も手抜き、よくない家を建てて、何かあったら、逃げます。一生続く、後悔です。
では、どうすれば、いい住宅会社を選ぶことができるのでしょうか?
目次
いい住宅会社の選び方3つのポイント
いい住宅会社の選び方はまとめると、大きく3つになります。
1.「当たり前のことを当たり前にしている」会社
2.相性のいい人(営業マン)のいる会社
3.一生の覚悟のある人(営業マン)のいる会社
1.「当たり前のことを当たり前にしている」会社
世の中にはお客様に支持される会社と支持されない会社があります。お客様に支持されれば、繁盛します。支持されなければ、そもそも論として必要とされていないわけで、倒産してしまいます。
では、お客様に支持される会社の共通点は何でしょうか?
それは「当たり前のことを当たり前にしている」会社だということです。
「当たり前のことを当たり前にしている」会社かどうか「当たり前のこと」と言われてもピンときません。
代表的な例としては「清潔さ」です。飲食店で汚い店は二度と行きたくないです。だから、清潔さが大切です。お店を清潔にしておくこと、それが当たり前のことです。
しかし、長年仕事をしていると、どうしても怠慢さ、惰性、「まあ、いいだろう」となって、手抜きしてしまいます。清潔であるのが当たり前のはずが、その当たり前が徹底できなくなります。それは恐ろしいことです。
ほかには「挨拶」があります。人として、礼儀として、「挨拶」は大切です。しかし、ついつい手を抜いてしまいがちです。当たり前にはできていません。
そういった当たり前のことを当たり前にしている会社かどうか。それがいい住宅会社かどうかを判断するひとつの指標です。
2.相性のいい人(営業マン)のいる会社
次に判断指標となるのが、その会社の人(多くは営業マン)が相性がいいかどうかです。
世の中には様々な人がいます。趣味や好みも千差万別です。そのなかで、自分と合う人と一緒にいるのが心地よいですし、仕事もうまくいきやすいです。
「住まい」も同じです。住宅デザイン、内装デザイン、インテリア。すべて自分の合う合わないが存在します。住まいは一生の買い物です。自分に合った趣味、好みで共感できる住宅会社を選ぶべきです。そこで、自分に合った住宅を建てるべきです。
わざわざ合わない会社で建てる必要はありません。感性が合う会社、人。生活スタイルの合う会社、人。2時間話をしていても、あっという間に感じられる会社、人。そういう会社や人と一緒に住宅をつくりあげるべきなのです。
「気まずいなー」と感じる会社、人。「2時間何を話したらいいんだろうか」と感じる会社、人。ついつい、沈黙が長くなってしまう会社、人。そういう会社や人と一緒につくることは、さけるべきです。それはお互いにとって、損失です。
共感できる人と一緒につくりあげていくべきです。
たとえば、学校のクラスに40人くらいいて、全員と仲がいいかというと、そうではないです。接点のない人が10人近くいて、そこそこ話する人が20人くらいいて、仲がいい人が10人前後いるくらいなイメージでしょうか。大体、2:6:2くらいに分かれますから、接点ない8人、そこそこ話する24人、仲のいい8人くらいでしょうか。
とにかく、大切なのは「気の合う人、合わない人がいる」ということです。どうして気が合わないかというと、生理的な問題や感性の問題、なんとなく・・・という場合が多いです。雰囲気やオーラというか、直感的なところが多いです。
ただ、気の合う人の理由は大きくあります。それは「共感できる」「近親性が高い」というポイントです。同じことに共感できて、近しいわけです。つまり、「似ている」ということです。
この「似ている」というのは共通点が多いということでもあります。自分に近ければ、気が合いやすいです。類は友を呼ぶという言葉通りだと思います。
では、「似ている」部分はどのような部分があるでしょうか。それは幅広いです。よくあることは、出身地が同じ場合です。性格面ではないですが、出身地が同じだと話が盛り上がります。共通の話ができるからです。
ほかには共通の知人がいることです。共通の知人がいることは、それだけ自分に近いです。共通の話ができます。このようなことから、出身地、出身校、経歴や興味、趣味、仕事など、共通点が多いと話が合いやすいです。感性が似ているからです。
そのほかに性格があります。明るい性格、暗い性格というよりも、もっと感性の部分、たとえば、派手好きか、地味か。イタリアとかが好きか、別にこだわりがないか。そういう違いが、相性をうみます。
共通点が少ない、相性の合わない、話の合わない住宅会社、住宅営業マンは、どこまでいっても変わりません。変わらず、相性が合わないですし、話も合いません。ですから、そういう住宅会社、住宅営業マンは避けるべきです。
共通点が多い、相性の合う、話の合う住宅会社や住宅営業マンが必ずいます。
そういう人とつきあうべきです。
それには、一番大事なのが「数をこなすこと」です。
初めて行ってみた住宅会社で、そのまま決めてしまうのはリスキーです。
話が合っているほうか、そうでないかがわかりません。
いくつも、複数の会社、営業マンと接して、話してみて、話が合うほうを選ぶのです。
そうすれば、後悔ない選択ができます。
3.一生の覚悟のある人(営業マン)のいる会社
先日、お会いさせていただいた方と話をしているときのこと。
私が住宅業界にいることで、話は自然に住宅のことに・・・。
その方がおっしゃられたことに「やはり」という気持ち、衝撃、そして、憤りを強く感じました。その方はこうおっしゃっていました。
家を買うにも大金が必要です。一生ものですから、その営業マンとも一生付き合うと思って、買ったんです。
最初は満足でした。しかし、5年もすると、その信頼していた営業マンが転勤することになってガックリです。。。こっちは一生付き合うと思っていたから、本当にがっかりです。後の引継ぎがあるわけではなかったので、それっきり。そんなもんですかね」
私は同じ住宅業界にいる者として、「やはり」という気持ち、衝撃、そして、憤りを強く感じました。
大手ハウスメーカーと呼ばれる会社は規模が大変大きく、コマーシャル・広告もたくさんしてますので、ブランド力、信用力が高いです。全国展開もしています。
ただ、だからこそ、営業マンは転勤します。
一部の会社をのぞいて、転勤します。
デキる営業マンは出世して、本社や出世コースのために転勤します。
デキない営業マンも別のエリアに転勤させられます。
そもそも、住宅の営業マンは職業的に離職率の非常に高い職種です。会社を辞めることも日常茶飯事です。ですから、お話をお聞きして「やはり」と感じます。
ただ、それは「こちら側の都合」なのです。あくまで、業者側の都合です。お客様の立場に立ってではありません。ですから、強い憤りを感じます。
本来であれば、その地域に一生根付いて、そこで建てていただいた方をメンテナンスなり、リフォームなりとケアし続けることこそが大事なはずです。お客様は一生の買い物をされます。一生の付き合いだと思って家を建てていただくわけです。それをこちら側の都合で「転勤しました。後の付き合いは特にありません」では、いかがなものでしょうか。
住宅業界に携わる者は等しく覚悟を持つべきです。
自分は地域に密着し、根付き、そこで建てていただいた住宅のケアし続けるという覚悟を。
なぜならば、お建てになったお客様は、その住宅にずっと住み続けるわけです。土地を所有して、住宅を所有して、その住まいに住み続ける覚悟をもって建てられたわけです。一生の付き合いをしようと思って、建てられるのです。お客様がそのような覚悟であれば、住宅業界に携わる者も同じく覚悟を持たねばなりません。
ですから、いい住宅会社には一生の覚悟がある人(営業マン)がいます。何かあったら、きちんと責任を取る覚悟のある、一生のフォローをし続ける覚悟のある人がいます。