注文住宅の相場・費用はいくらくらい?建築費の違いは?

  • 「注文住宅の家づくりって、一体いくらぐらいかかるの?」
  • 「注文住宅の相場・費用っていくらぐらい?」
  • 「家づくりにかかる費用を知りたい」

この記事ではこのような疑問にお答えします。

目次

一般的な注文住宅の相場・費用について

注文住宅の家づくりの相場・費用についてお話する上で、前提条件としてお話しておかないといけないことは「住宅建築費だけでは家は建たない」ということです。それらについての詳しい話は次の項目でお話します。

ここではざっくりとした一般的な注文住宅の相場・費用についてお伝えします。

注文住宅の建築費の相場感は「どの住宅会社に依頼するか?」で大きく異なります。
家族4人程度の平均的な家での相場感は下記のようなものです。

  • 大手ハウスメーカー・こだわり注文住宅会社:3000-5000万円
  • 安めのハウスメーカー・地場大手:2000-3000万円
  • 地場の中小住宅会社:2000万円前後
  • ローコスト主体の住宅会社:1000万円台

また、注文住宅の相場は日本全国で大きく異なります。

それは「人件費」が大きく異なるからです。最低時給とか、平均年収ですね。これは東京などの関東圏と地方で産業も大きくないような地域だと、後者のほうが建築費は安くなります。人件費が安いですから。

具体的に言えば「東京・横浜>大阪>福岡>鹿児島」みたいなイメージです。都会は人件費が高い分、建築コストも高くなります。建築コストの大きな部分が人件費(労務費)だからです。

加えて、オプションを加えていくと、もちろん費用はアップしていきます。

また、面積の広い住宅を建てる事でも費用が上がっていきます。

注文住宅業界の坪単価の相場感

家族4人程度の平均的な家での坪単価の相場感は下記のようなものです。

  • 大手ハウスメーカー・こだわり注文住宅会社:70-100万円/坪
  • 安めのハウスメーカー・地場大手:50-70万円/坪
  • 地場の中小住宅会社:40-50万円/坪
  • ローコスト主体の住宅会社:40万円以下/坪
坪単価も範囲が明確ではないので「どこまで含まれていて、どこが入っていないのか」によって金額は大きく左右されます。ただ、わかりやすい指標・目安になりますから、ここではそのようなかたちで提示します。

広い家ほど、建築費は高くなる

建築費はわかりやすく表現すれば「坪単価×広さ」になります。

坪単価も範囲が明確ではないのですが、わかりやすいので使用すると「坪単価」は1坪・3.3平方メートルあたりの単価、という意味ですから「坪単価×広さ」という計算が建築費になります。

そういうわけで、坪単価が高い家ほど、建築費は高くなりますし、また、広い家ほど、建築費は高くなります。

注文住宅にかかる費用のまとめ

ここでは注文住宅にかかる費用をまとめて解説していきます。

注文住宅の家づくりをする上で、単に建築費を支払うと家が建つということにはなりません。

実際には建物工事費、建物諸費用、土地取得費用、土地諸費用、その他費用、住宅ローン諸費用といったところが全体の資金として必要になってきます。

建物工事費

まず、建物工事費用があります。

  • 本体工事費
  • 標準外工事費
  • 屋外付帯工事費
  • 消費税

土地がある場合の家づくりと土地がない場合の家づくりで総費用は異なります。

具体的には下記のような項目の費用がかかります。

土地からの場合の土地関連費用

土地からの場合の土地関連費用は下記のようなものがあります。

  • 土地購入価格
  • 土地売買仲介手数料
  • 契約印紙代
  • 登記関係費用
  • 固定資産税
  • 既存建物解体費

固定資産税

固定資産税は土地や家屋などの所有者が支払う税金です。

この固定資産税は土地の所有権移転以降、発生することになります。それを不動産売買のときに清算することになりますので、所有権移転時に固定資産税の日割り計算で応分して支払うのが通例です。

既存建物解体費

取得した土地に既存の建物があった場合、新築の注文住宅を建築するためには既存建物を解体する必要があります。

その既存建物の解体コストが「既存建物解体費」になります。

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2020年8月2日

建物諸費用

  • 確認申請手数料
  • 表示登記
  • 保存登記
  • 契約印紙代
  • 水道加入金

確認申請手数料

建築確認申請とは、住宅などを建てる際に必要な手続きのひとつで、これから建てようとする住宅が法律に定める基準を満たしているかどうかの確認をするための申請手続きです。

この建築確認申請に伴う費用が「確認申請手数料」です。

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2020年8月2日

その他費用

  • 造成工事費
  • 地盤改良費
  • 照明
  • カーテン
  • エアコン
  • 地鎮祭費用
  • 上棟式費用
  • 外構費用
  • 引っ越し費用
  • 家具・生活用品費用

造成工事費

土地はそのまま建築できる土地もあれば、そうでない土地もあります。

建築基準法上で、そのまま建築できない土地の場合、造成工事が必要になるケースがあります

土地をすきとったり、高低差を解消するために擁壁工事したり、造成することになります。

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地盤改良費

地盤調査とは建物を立てる際に、その土地がどのくらいの重さに耐えられるかなどを調べることを指します。

その結果、地盤が軟弱で改良する必要がある場合にされる工事が「地盤改良工事」です。その地盤改良の費用が「地盤改良費」です。

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地鎮祭費用

地鎮祭(じちんさい)とは、住宅建築の新築工事を始める前に、その土地の神様(氏神)を鎮め、挨拶し、土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式です。

これには神社から神主さんに来ていただいて、儀式を行います。そのため、神主さんに玉串料というかたちで謝礼を支払うこととなります。

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上棟式費用

上棟は構造体が建ち上がったタイミングのことを指します。

それを祝って行う儀式が上棟式となります。それにかかる費用が「上棟式費用」となります。

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住宅ローン関係費用

  • 火災保険
  • 住宅ローン保証料
  • 団体信用生命保険
  • 事務手数料
  • 建物つなぎ金利
  • 土地つなぎ金利
  • 金銭消費貸借契約書印紙代
  • 抵当権設定登記費用

注文住宅の費用は相場が存在します

これまでお伝えしたとおり、注文住宅の費用には相場感が存在します。前述のようなかたちで、1棟ベースの金額があります。

  • 大手ハウスメーカー・こだわり注文住宅会社:3000-5000万円
  • 安めのハウスメーカー・地場大手:2000-3000万円
  • 地場の中小住宅会社:2000万円前後
  • ローコスト主体の住宅会社:1000万円台

坪単価では下記のようなものです。

  • 大手ハウスメーカー・こだわり注文住宅会社:70-100万円/坪
  • 安めのハウスメーカー・地場大手:50-70万円/坪
  • 地場の中小住宅会社:40-50万円/坪
  • ローコスト主体の住宅会社:40万円以下/坪

これらからもおわかりの通り、注文住宅の建築費・費用はピンキリです。

注文住宅の建築費・費用をざっくり知るための質問

注文住宅の建築費・費用をざっくり知るための質問があります。それは下記のようなものです。

  1. どのゾーンの住宅会社に依頼するのか?
  2. どのくらいオプション・こだわりを入れるのか?
  3. どのくらいの広さの家にするのか?

どのゾーンの住宅会社に依頼するのか?

上記のなかで、どのゾーンの住宅会社に依頼するのかで金額は大きく変化します

大手ハウスメーカー、こだわり注文住宅会社、地場の中小住宅会社、ローコスト主体の住宅会社・・・

選ぶことのできる注文住宅会社は多いです。そのなかで、どこを選ぶかで注文住宅の建築費は変わります。

どのくらいオプション・こだわりを入れるのか?

住宅会社を選んだあとは、どのくらいのオプション・こだわりを入れるかで建築費は大きく変わります

標準仕様から変更せずに、シンプルにおさめることで、建築費はそのゾーンのなかでは収まります。

その一方で、たとえば、地場中小の住宅会社(坪40-50万円)に依頼したとしても、オプション・こだわりをいっぱい、満載すると、坪単価も60万円、70万円、80万円とおおきくなっていきます。

どのくらいの広さの家にするのか?

広さは注文住宅の建築費にとって、非常に大きな要因になります。

30坪の広さの家と60坪の広さの家とでは、単純比較で2倍ですね。建築費も2倍とまではいきませんが、それなりに大きくなります。

原則論としては、広さに比例して注文住宅の建築費は大きくなります。広い家は高い家になります。

ABOUTこの記事をかいた人

でんホーム株式会社 取締役・編集長。設計に口出し、現場を管理し、記事にも口出しする何でも屋さん。油山幼稚園→堤小→長尾中→福岡中央高→九州大学経済学部卒。2人の娘を持つ。【趣味】読書