吹き抜けのあるリビングのメリット・デメリットは?

吹き抜けのあるリビングのメリット・デメリットは?
  • 「吹き抜けって、実際どう?」
  • 「吹き抜けのあるリビングのメリット・デメリットって?」

この記事では、このような疑問にお答えします。

目次

吹き抜けのあるリビングとは?

「吹き抜けリビング」とは、家の一階から数階にわたって天井がなく、上下がつながっているリビングのこと。上層と下層の階を連続した空間にすることで広がりや採光、空気循環などの効果があります。

もちろん、吹き抜けのあるリビング・ダイニング(LDK)も人気

リビング・ダイニングは家の中で最も使用時間が長く、来客の多い空間です。

家族での団欒、友人とのパーティ、一人でリラックス・・・そんな大切な空間を広々と、華やかに、明るくすることはお家への満足度や来客の家への評価にも直結しやすいです。

また、吹き抜けを利用することで圧迫感が減少し、面積以上の広がりを感じさせてくれます。

吹き抜けリビングとリビング階段で広がり感のある空間に

吹き抜けリビングとリビング階段で家全体の一体感が増し、家のどこにいても家族を感じられる空間になります。

さらに、リビング階段+吹き抜けのさりげないメリットとして、荷物の運搬が挙げられます。洗濯機やテレビ、棚などの大きな物を運ぶとき、壁を気にせずにすいすい運ぶことができるのも住んでみると実は大変便利です。

吹き抜けリビングのメリット

吹き抜けリビングには様々なメリットがあります。

メリットをまとめますと、下記になります。
 

開放感のあるリビング・広々リビングになる

吹き抜けリビングの一番のメリットは開放感です。開放感が抜群に感じられます。

特に床に寝転んだときにふと上を見上げるととてもすがすがしい、大きな気持ちになり、ゆったりと過ごせます。人間は不思議と広々とした空間で生活するとイライラすることが減り、穏やかな気持ちで生活できるそうです。仕事や育児のストレスの軽減につながるといいですよね。

また、間取りにもよりますが、異なる階にいる家族とコミュニケーションをとるようになることも素敵な効果です。

「とれる」ではなく、自然と「とってしまう」感じです。一つの大きな部屋に家族全員がいるかのような感覚がもてるのでお互いを身近に感じられます。

お子さんが思春期に入り、言葉での会話が減ってきたときも空気や気配といったものがお互いの気持ちや行動を伝え合わせてくれることで、別室にいながらも一緒に暮らしているという気持ちをより強く感じられるでしょう。

日当たりのよい、明るいリビングになる

次のメリットは「日当たりのよい、明るいリビングになる」です。

通常1階の窓からの採光だけですが、吹き抜けの上のほうに大きな窓があると2階からの採光も期待でき、電気代の節約にもなります。さらに天窓などがついているとより効果的です。

また、電気の明かりと違い、太陽の光というものは気分も明るくさせてくれます。人工物が多い世の中で自然を感じながら生活するという意味でも健康な生活につながるのではないでしょうか。

吹き抜けリビングのデメリット

ここまで、吹き抜けリビングのメリットをお話してきました。次はデメリットです。

純粋に2階の床面積が減る

第一のデメリットは「純粋に2階の床面積が減る」ということです。

吹き抜け部分に床をつくれば、2階の床面積になっていたものを空間として使うわけです。減ります。

ウォークインクローゼットや押し入れ等収納にも使えた空間が吹き抜けとして、消えてしまうわけです。大きなデメリットになります。

吹き抜けリビングの照明計画が難しい(暗い感じになってしまう)

吹き抜けリビングは照明計画をしっかり考えなければなりません。

晴れの日は太陽の光に頼れますが、雨天や夜間は電気の光に頼らざるを得ません。その場合、吹き抜けリビングは空間が大きいので、その大きな空間に十分な照明の量を考えないと、暗い感じになってしまうのです。

あまりに多すぎると、野暮ったい感じですし、少なすぎると暗い感じになります。難しいです。

吹き抜けリビングだと、エアコンの効きが悪くなる(暖房効果が低い)

吹き抜けリビングのデメリットとして暖房効率の悪さが挙げられます。

温かい空気は上にのぼることになるので、吹き抜けで逃げてしまい、下の階がなかなか温まりにくいからです。光熱費が余分にかかることも大いに考えられます。

改善方法としては、ホットカーペットなどを使用すると効果的です。また、空気を循環させる目的でシーリングファンやサーキュレーターを利用することもおすすめです。

音が響く

「家族が身近に感じられる」がメリットですが、その反面で「音が響く」ということがあります。

現在の住宅は密閉性(気密性)が高く、昔に比べると音が響きやすいです。加えて、吹き抜けがあると1階の音が2階によく届き、響きます。

夜に食洗器や洗濯機を使用している家庭は少し気になることがあるかもしれません。また、小さいお子さんが2階で寝ている場合、テレビの音なども気を遣わなければいけない場合があります。

プライバシーの面からもデメリットが挙げられます。

思春期を迎えたお子さんがいらっしゃる場合、親としては子どもを身近に感じられて安心する反面、子どもは隔離された空間を欲する子が多くいます。隠れてコソコソしたい時期です。

「コソコソなんかさせたくない」と思われるかもしれませんが、仕方ないのですが、コソコソしたい気持ちを害することになってしまいます。

掃除が大変

吹き抜けにより天井までの距離が伸びることによりメンテナンスが大変になります。

窓、シーリングファン、照明などの掃除や交換が手軽にできなくなります。

まとめ

吹き抜けリビングについて、その解説とメリット、デメリットについてお話してきました。

開放感のある空間を実現できる反面、いくつかのデメリットが存在します。

すべてのメリット・デメリットを把握した上で確かな判断をされてください。

吹き抜けのあるリビングのメリット・デメリットは?