- 「冷蔵庫の位置で、キッチンの使いやすさが変わる?」
- 「キッチンの使い勝手は冷蔵庫の位置で変わりそう」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
目次
冷蔵庫はまず、シンクやコンロとの距離を考えて
冷蔵庫の配置の基本は、調理をしやすい場所にあるかどうかです。
調理をする時には、まずは冷蔵庫から材料を取り出して、野菜や果物などはシンクで洗います。洗った材料はまな板で切り、コンロで加熱するのが一連の流れです。
つまり、冷蔵庫から見たコンロ・シンクとの距離が離れすぎていると調理がしにくくなります。
逆に、近すぎてもキッチンスペースが狭くなり、調理の際に窮屈で動きづらいということになるのです。
また、右利きの人はこの一連の動作を右回りにできるように、左利きの人はその反対回りと考えて冷蔵庫を置く位置を決めます。冷蔵庫の近くに食器棚もあると、さらに調理の作業がスムーズになります。
調理する人だけではなく他に冷蔵庫を使う人のことも考えて
キッチンスペースというと、どうしても調理をする人のことだけを考えてしまいがちです。しかし、冷蔵庫は住んでいる人全員が、中のものを取りにきて開け閉めをします。
特に食事前になると、料理にかけるマヨネーズなどの、冷蔵庫に入れてある調味料を取りに来る人が多いです。調理をしている人は、盛り付けて配膳をする時間と重なってしまうため、お互いが邪魔になってしまいます。
このような状況を考えると、誰もが開け閉めしやすいように、冷蔵庫はキッチンの出入り口付近に置くと、ぶつかり合う心配がなくなります。キッチンの中が混雑しないようにするためには、調理をする人の段取りだけではなく、使う人全員のことを配慮した冷蔵庫の置き方が大切です。
冷蔵庫のドア、開く方向はどっち?
冷蔵庫の配置を考えるときに、つい見落としてしまうことは、冷蔵庫のドアの開け方です。
冷蔵庫には、観音開きのドアや左右どちらにも開くものもありますが、よく使われているのが右か左のどちらか一方に開くドアです。前もって、どちらの方に開くのかを確認してから、冷蔵庫の配置を決めなければなりません。
引っ越しの際に、使い慣れた冷蔵庫をそのまま持ってくる場合は先にドアの開く方向に合わせてキッチンのレイアウトを決めるのが良いでしょう。
新たに冷蔵庫を購入する場合は、先に新居のキッチンの間取りをよく見て、シンクやコンロの位置を考慮してから冷蔵庫を選ぶのがおすすめです。冷蔵庫を配置するスペースによっては、ドアが90度くらいまでしか開かなくなってしまい、物が取り出せなくなります。
冷蔵庫を目立たないようにしたい場合
冷蔵庫をリビングやダイニングからは見られたくないので、なるべく目立たないようにしたいという場合は、キッチンの一番奥に配置すると大丈夫です。
奥は死角になるため、キッチンの外側から見ても視界に入りにくくなります。あまり冷蔵庫の開け閉めをする人がいない家庭などには、冷蔵庫を奥にするレイアウトがおすすめです。
しかし、先ほどのように冷蔵庫を開け閉めする人が多くて、なおかつ目立たないように冷蔵庫の配置がしたい場合には、キッチンの出入り口付近に冷蔵庫を置き、ドアの向きをキッチン側に向けます。
つまり、リビングやダイニングからは冷蔵庫の中が見えないようにするということです。
冷蔵庫と食器棚、どちらを優先させるのが良いか
調理の流れでは、シンクやコンロとの距離を考えて冷蔵庫の配置を決めますが、もう一つの注意点は食器棚の位置をどうするかです。食事が終わると食器を洗い、片付ける時にどの位置に食器棚があると便利かを考えますが、冷蔵庫と食器棚の配置はどちらを優先させるのが良いでしょう。
最近では、収納が備え付けられたキッチンが多く、食器棚を置かない家庭も増えてきています。また、食器洗浄器で洗い、そのまま食器を伏せておく場合もあるため、食器棚を中心にキッチンのレイアウトを考えるケースは少ないようです。まずは、調理に必要な冷蔵庫の配置を決めてから、収納スペースを考えるのが使いやすいキッチンのポイントです。
冷蔵庫はキッチンと横一列よりも対面かL字に置く
キッチンを全体的に見てみると、冷蔵庫はキッチンと横一列に置くよりも、L字になるように置いたり対面式に置いたりする方が使いやすいです。
調理している時には、横の動きだけではスムーズに動きにくくなります。L字や対面式にしてあると冷蔵庫の中が見えやすく、調理をしながら物が取り出しやすくなるため、ペースがスムーズになるのです。
また、対面式だとキッチンからほどよくスペースができて、調理する以外の人も物を取り出しやすくなります。
▽キッチンの知識・完全マップ。キッチンに詳しくなれます!
▽人気のシステムキッチンメーカーをまとめています!一気見できます! ▽オーダーキッチンの特徴や選び方がこの記事で丸わかり!