江之浦測候所が純粋にスゴい。杉本博司の集大成【神奈川県小田原市】

江之浦測候所
  • 「江之浦測候所に興味があります。詳しく知りたい」
  • 「江之浦測候所のアクセスや見どころを知りたいです」
  • 「杉本博司さんが好きです。作品をじっくり見たいです」

この記事ではこのような疑問にお答えします。

今回の記事では江之浦測候所について詳しくご紹介します。

江之浦測候所とは?


江之浦測候所とは「小田原文化財団 江之浦測候所(読み方は「えのうらそっこうじょ」)」のことで、写真家で現代芸術作家の杉本博司氏が若い頃から集めていたコレクションを展示する場です。

小田原市江之浦地区は急峻な箱根外輪山を背にして相模湾に望み、類稀なる景観を保持している貴重な自然遺産である。この自然を借景として各建築は庭園と呼応するように配置される。

この江之浦測候所は「人類とアートの起源に立ち返る」をコンセプトに、国内外への文化芸術の発信地となることを目指して、ギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟などから構成されています。

杉本博司氏とは?

杉本博司氏とは日本の写真家で現代美術作家。
東京、ニューヨークを拠点に活動。

写真家として活動しつつも、日本の古美術品や民芸品を売るギャラリー「MINGEI」をソーホーに開業し、古美術品の取引を開始。その後も、日本の古美術品の収集を続けています。

2009年に高松宮殿下記念世界文化賞、2010年に紫綬褒章、2013年にはフランス芸術文化勲章オフィシェを受章。2017年、文化功労者。

江之浦測候所へのアクセス


今回、私(編集長・竹内)はレンタカーを借りて自動車で行きました。
カーナビ使って、1-2時間の運転でした。

電車の場合は、神奈川県小田原市の東海道線根府川駅が最寄り駅です。
JR根府川駅から、江之浦測候所まではシャトルバスが運行しています。

見学は完全予約制で日時指定されているので、シャトルバスとの連携がとれます。

住所:神奈川県小田原市江之浦362番地1

地図

詳しい地図はこちら。

駐車場も完備


江之浦測候所は予約制なので、予約時点で自動車で行くことが決まっているのであれば、駐車場を予約することもできます。

私も、チケットの予約時点で駐車場利用の申し込みをしていました。

来訪される方の多くはシャトルバスや観光バス利用だったりするので、意外に駐車場も満車という感じではないです。

江之浦測候所のすごいところ


江之浦測候所は大きな庭みたいな設計をされています。
実際、造園計画の基本としては「石」を中心に据えています。

石の水平性を布石の基本原理として、使用される石材は古材を基本とされています。
数十年に渡り収集された古墳時代から近世までの考古遺物および古材が使用されています。

まあ、とにかく、江之浦測候所はスゴいです。
写真からもそれが伝わると思うのですが、詳しく見ていきます。

建築がスゴイ


江之浦測候所の建築物も、杉本博司氏が監修されています。
後述しますが、ギャラリー棟やトンネルがすごいです。

待合棟


待合棟の建築も美しい。

建物は4面ガラスで覆われており、薄く見えるディテールが印象的です。

内部の中央に置かれた大きなテーブルは樹齢1000年を超える屋久杉を使用。

テーブルの脚の一つに、高野山の末寺、大観寺の石製の水鉢を使っています。

アートがスゴイ

この江之浦測候所には貴重な古材と現代的なアートピースが混在した感じになっています。

京都五条大橋礎石


また、京都五条大橋礎石。
この礎石は1590年、方広寺大仏殿の造営に当たって、豊臣秀吉の命によって五条大橋が石柱の橋に改修された時の礎石。その後、村野藤吾設計で1941年に京都東山に竣工した「比燕荘」の玄関庭石として据えられていたもの。

数理模型0010


その一方で、現代的なアートピースもあります。
この数理模型0010は、数学上の双曲線関数を目に見えるように模型化したもの。この数式では双曲線が無原点で交わるそうで、実際には先端部は5ミリになっているそうです。

敷地もスゴイ


この公益財団法人小田原文化財団・江之浦測候所は約9,500平方メートルの敷地があります。

元々はみかん畑があったというこの広大な土地で、古代から現代までを通した芸術を表現しています。

広大な敷地なので、スケール感がありますね。

嵐のパンフレットにも使われたそうです

この「江之浦測候所」、実は人気アイドルグループである「嵐」の20周年ツアーのパンフレットのロケ地に使われたそうです。

嵐ファンの方にも人気なスポットなのかもしれません。。。

気になったスポット

その他に、気になったスポットをまとめています。

夏至光遥拝100メートルギャラリー


この江之浦測候所のメインディッシュの一つが「夏至光遥拝100メートルギャラリー」。
海抜100m地点に、100mのギャラリーを建築。
100mの構造壁は大谷石の自然剥離肌。


対面のガラス窓は柱の支えなしにガラス板が37枚自立しているそうです。

夏至の朝、海から昇る太陽光はこの空間を数分間に渡って駆け抜けることになるそうです。

冬至光遥拝隧道


夏至光遥拝100メートルギャラリーの対比で存在するのが、「冬至光遥拝隧道」。
冬至は一年で最も日照の短い日。
この特別な一日は巡り来る死と再生の節目として世界各地の古代文明で祀られてきたそうです。

この冬至光遥拝隧道は冬至の朝、相模湾から昇る太陽光が70mの隧道(トンネル)を貫き、
対面して置かれた巨石を照らし出すことになります。

江之浦測候所に行くときは予約が必要


江之浦測候所に行くときは予約が必要です。
当日券もあるようですが、事前に予約していったほうが無難です。

ランチやカフェするところは周辺にはなさそう

自動車で行ったのですが、近くにランチやカフェするところは周辺にはなさそうでした。

江之浦測候所内には自動販売機がありますが、食事するものが売っていたり、カフェスペースがあるわけではないです。

江之浦測候所の基本情報


江之浦測候所の基本情報は以下の通りです。

  • 小田原文化財団 江之浦測候所
  • 所在地: 神奈川県小田原市江之浦362番地1
  • 入館方法: 完全予約制
  • 開館日: 木曜日〜月曜日 週5日
  • 休館日: 火曜日、水曜日、年末年始および臨時休館日
  • 入館料: 一律3,000円(税別)
  • 交通案内: 最寄駅JR東海道本線 根府川(ねぶかわ)駅または真鶴駅。根府川駅より無料送迎バス。真鶴駅よりタクシー。所要時間 約10分。料金1,800~2,000円
  • 公式ページ:小田原文化財団 江之浦測候所

江之浦測候所の設計は新素材研究所


江之浦測候所の設計は杉本博司氏率いる、新素材研究所。

  • 建築主:公益財団法人小田原文化財団
  • 構想:杉本博司
  • 基本設計・デザイン監修:株式会社新素材研究所
  • 実施設計・監理:株式会社榊田倫之建築設計事務所
  • 施工:鹿島建設株式会社
  • 特別支援:ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)

杉本博司氏による江之浦測候所インタビュー動画

杉本博司氏による江之浦測候所インタビュー動画がありますので、掲載しておきます。

また、Casa BRUTUSによる江之浦測候所の動画もありましたので、掲載しておきます。

江之浦測候所