天窓とは?特徴、メリット、デメリットを解説!

天窓とは、メリットデメリット
  • 「天窓を検討しています。詳しい情報が知りたいです」
  • 「天窓って、よさそうだな。どんなものですか?」
  • 「明るい家にしたい。天窓は明るそう」

この記事ではこのような疑問にお答えします。

今回の記事では、天窓について、その特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

目次

天窓とは屋根につけられた窓のこと


天窓とは建物の屋根に付けられた窓のことです。
天にある窓ということで、天窓です。

英語では「roof window」ということで「屋根の窓」という意味になります。

天窓には採光だけができる固定式(FIX窓)と採光と換気の両方ができる開閉式のタイプがあります。

家の側面に付いている一般的な窓と比べて、より光を効率的に取り入れることができます。

天窓の製造メーカーはベルックスとリクシルの2社

ちなみに日本における天窓メーカーのシェアは「ベルックス」と「リクシル(LIXIL)」の二社が占めています

ベルックス(VELUX)はデンマークに本社があるグローバルカンパニーで日本では日本ベルックスが展開しています。ベルックスの天窓はフレームが木で作られた木製サッシになります。

【天窓】ベルックス(天窓のトップメーカー)に天窓のメリット、べルックス社の成り立ち、強み・特徴、天窓の使い方について聞いてきました

2020年8月2日

天窓があることで得られるメリット


ここでは天窓を付けることによって得られるメリットを6つご紹介します。

風が通る・換気がしやすい

まず始めに通気性が良くなることが挙げられます。

天窓からも換気できるようにしてあれば、部屋全体に風の通り道ができて換気効率が上がります。また、暖かい空気は上のほうに溜まる性質があるため、暑いなと感じた時には天窓を活用することで籠った空気を外に出すことができます。

光を多く取り入れられる・明るい

次に光を多く取り入れられるというメリットがあります。

方角に関係なく、太陽が出ていれば天窓から光が入ってきてくれるので日中ほとんどを明るく過ごせます。

さらに天窓があればより高い位置で採光できるため、狭小地などで外から明かりを取りにくいという場所でもおすすめです。照明を点ける回数が減れば省エネにもつながります。

開放感がある

3つめは天窓からは空が広く見えて開放感があることです。

窓が少なかったり、隣家と近接している家であっても窮屈さを感じさせません。また、天窓からは流れる雲を見たり、時間による空の色の変化を楽しんだり、夜になれば星空を見上げることもできます。

子どものいる家庭にとっては、子どもの感性を豊かにしてくれるものとして役立つのではないでしょうか。

家具の置き場所の自由度が増す

4つめは家具の置き場所の自由度が増すというところです。

部屋の壁側に窓があったりすると、窓を塞いでしまうところに家具は置けません。

窓の分だけ家具の置き場が限られてしまいます。

ですが天窓ならその心配はないので、比較的自由に家具をレイアウトすることができるのです。

デザイン性が高い

5つめはデザイン性が高いことが挙げられます。

窓から入ってくる光の角度によってお部屋の雰囲気が変わったりするので、自然の光だけでお部屋の変化が楽しめます。

天窓は室内からみても素敵ですが外からみてもお洒落なので、デザイン性の高い住宅に住みたいという方にはおすすめです。

プライバシーが守られる

最後はプライバシーが守られるというところです。

窓を開けたくても防犯面や周りの視線が気になって開けられないという困りごとも、天窓が付いていれば解決できます。

特に住宅密集地では隣家との距離も近く閉塞感も感じやすいので、天窓を付けることでプライバシーと開放感のどちらも得られます。

加えて防犯の観点からみても、屋根は上りにくく目立つため、侵入の可能性が減らせるという利点もあります。

天窓で注意したいデメリット


メリットも多い天窓ですが、天窓を付けることによって生じるデメリットもご紹介します。

雨漏りのリスクが高い

まずは雨漏りの心配があるということです。

屋根は雨の影響を一番受ける場所なので屋根に窓が付いていると雨漏りの心配が出てきてしまいます。

それを防ぐために、天窓の取り付けを依頼するときは信用できる業者を選び、定期的にメンテナンスするようにしましょう。

雨音がうるさいことがある

雨に関連してもうひとつ、雨の降っている日には雨音がうるさいというのもデメリットです。

天窓には直接雨が当たってしまうため、部屋に雨音が大きく響いてしまいます。
寝室のように静かな環境にしたい部屋には注意が必要です。

部屋が暑くなる

次に太陽光が直接差し込むことによって部屋が暑くなるというデメリットがあります。

光を多く取り入れている分仕方のないことなのですが、暑さが気になる場合は遮光用のブラインドなどを利用して上手に調節するのが良いでしょう。さらに天窓の素材自体を断熱性の高いものにすれば暑さも緩和されます。

太陽光発電パネルの設置面積が減る

また、太陽光発電を屋根に設置する場合、太陽光発電パネルの設置面積が減ってしまうことも考えられます。

天窓が付いている部分にソーラーパネルを乗せることはできません。

ソーラーパネルは太陽光がよく当たる南側に置くことが多いので、どうしても設置したいときはパネルを置かない北側に天窓を付けるなど検討が必要です。

メンテナンスが難しい

その他に、メンテナンスが難しいという点が挙げられます。

窓ガラスに付いた汚れや埃などを掃除したいと思っても、窓が高い位置にあるため自分で掃除するのは非常に大変です。

建物の内側であれば高所用のモップで掃除することも可能ですが、外側の掃除は危険なので業者に依頼するしかありません。また、その分費用もかかってしまいます。

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