- 「玄関タイルはどんなものがいいですか?」
- 「玄関のタイルに悩む。詳しく知りたい」
- 「失敗しない玄関タイルの選び方を知りたい」
この記事ではこのような疑問にお答えします。
今回は「失敗しない玄関タイルの選び方」についてご紹介します。

目次
玄関タイルはどんな色がいい?
玄関は家の顔であり家の品格を表わす場所です。
訪問客にとって、ドアを開けて最初に目に飛び込んでくる玄関はあとあとまで印象に残ります。毎日通る家族にとっては、玄関の様子は日々の気分に関わってくるでしょう。
その大切な玄関の雰囲気を大きく左右するのが、玄関の床に敷くタイルの色です。
玄関タイルを選ぶときは、玄関ドアの内側の空間だけで考えず、ドアの外側、つまり、玄関ポーチとの連続性を大切にする必要があります。
玄関ドアを開けたときに、ポーチに使われたタイルとかけ離れた色のタイルが使われていると、空間を区切って狭く見えてしまうからです。
そのため、玄関を中心としたエクステリアをトータルにデザインしたいものです。
外壁や玄関ドアとの調和を考えて色を選びましょう。同時に、玄関から見える室内の床材や壁材との調和もおろそかにしてはいけません。
さらに、家全体のテイストに合った色のタイルにしましょう。
家が南欧調の明るい雰囲気ならば、薄いベージュなどのライトな色にすると統一感が出ます。重厚な和風の造りならば、昔の三和土の土間をイメージした暗めのタイルが似合います。
明るい色?黒い色?玄関タイルの色のメリット・デメリット
玄関タイルの色について詳しく見ていきます。
淡いベージュ、オフホワイト、ピンクなどの明るい色のタイル
淡いベージュやオフホワイト、ピンク系などの明るい色のタイルは、玄関を華やかに見せてくれます。
特に光が差し込んだときは玄関全体がぱっと輝き、気分も晴れやかになります。家族やお客さんが玄関を通るときに明るい気持ちになるという点は大きなメリットです。
デメリットは、雨の日に泥で汚れやすいことです。表面の凹んだ部分に黒っぽい汚れが入るとどうしても汚れて見えてしまいます。
濃いグレー、茶色などの暗めの色のタイル
濃いグレー、茶色など暗めの色のタイルを使うと重厚感が出ます。
豪華で高級感が漂う玄関になる点がメリットです。
ただし、家のドアを開けたときに黒っぽい色だけが広がっていると、気分が下がり気味になるという人もいます。暗めの色のタイルを使うならば、玄関の壁材は暗過ぎない方がよいでしょう。
また、グレーや茶色のタイルは全体的に汚れが目立ちにくいこともメリットです。黒のタイルは黒い汚れは目立たないものの、白い土ホコリが目立ってしまいます。
目地の色
タイルとタイルの間をつないでいる部分が「目地」です。
この目地の色は白とグレーの2つのタイプがあります。
明るい色のタイルの場合、白い目地にすることが多く、暗い色のタイルの場合はグレーの目地にすることが多いのです。白い目地は清潔感がありますが、汚れが目立つのが欠点です。
塗料やオイルなどをこぼすと染みになる心配もあります。タイルの色については色見本で慎重に検討する人も、目地に関してはあまり気を配らないことが多いようです。
「目地はこの色にしたい」という希望があるときは、建設会社に注文しておきましょう。
玄関タイルの大きさは?
一般的に、玄関タイルは正方形のタイルが使われます。
10cm角、15cm角、20cm角などの大きさのタイルがあり、大きいものでは30cm角のタイルも使われています。
サイズの小さいタイルを玄関に敷くメリットは、雨で濡れたときにも滑りにくくなることです。ただし、あまり小さすぎるとゴチャゴチャして見えたり、目地にゴミがたまりやすくなったりします。
サイズの大きなタイルは価格は高いのですが、玄関を豪華に見せてくれます。ただし、狭い玄関であれば、30cmのタイルでは上手く割り切れないこともあります。
玄関の床に30cmのタイルを敷き詰めると端の方で半端なスペースができてしまい、タイルを割って使うことになるのです。
もちろん、職人さんはタイルを割りながら美しく使う技術を持っていますから、それほど深刻な問題ではありません。しかし、スッキリとしたイメージの玄関にしたいときは、玄関ポーチと玄関の幅・長さからちょうどよいタイルの大きさを計算して決めましょう。
タイルを組み合わせて柄を作る方法も
同じ大きさの正方形のタイルを敷き詰める手法がよく使われていますが、それ以外にも、色や大きさの異なるタイルを組み合わせて模様を作るやり方もあります。
たとえば、明るめのタイルと暗めのタイルを互い違いに並べて市松模様を作る方法。こうすると、モダンな雰囲気になります。大きな正方形・小さな正方形・長方形のタイルを組み合わせて幾何学模様を作ることも可能です。
最初から数枚のタイルが美しい模様を作り出すように組み合わせて売られているジョイント式のタイルもあります。個性的な玄関にしたい人は、タイルで柄を作ることを検討してもよいでしょう。
表面にも気を配って
玄関タイルとして販売されているものは、雨で濡れても滑りにくいよう表面に凹凸の加工が施されています。
浴室の壁のようなツルツルのタイルを玄関の床に使うと滑って危険ですから、ザラザラした表面になっているのです。製品によって凹凸の程度はちがってきますので、色やサイズ、価格などとともに、表面の滑りにくさについても確認して選びたいものです。
特に、小さいお子さんがいる家庭では気をつけましょう。施工したあとでは取り替えるのは困難ですから、タイルを選ぶ段階で安全性に配慮しておくことが必要です。