- 「庭に芝生を植えたいけど、どうやったらいいかわからない・・・」
- 「芝生のお手入れって、どうすればいいの?」
- 「どんな芝生が、いくらくらいでDIYで張れるものかな?」
この記事では、このような疑問にお答えします。
今回、僕が実際にDIYで芝生を植えました。その写真と共に、必要な道具や芝生の種類・価格、そして、芝生の張り方、お手入れ方法までご紹介します。
ちなみに僕は複数の注文住宅を建築すると同時に、そのお宅の庭に芝生を植えてきました。要は外構業者の立ち位置です。


目次
芝生を植えるときに必要な道具
いきなり芝生を植えようと思っても、道具がそろっていないと、ちょっと大変です。ですから、最初は道具をそろえましょう。
すでに手元にある道具はそのままで、ないものがあれば、そろえておくことをおすすめします。
- 移植ゴテ
- 芝生ハサミないしは剪定ハサミなどのカットするもの
- 作業用手袋
- 芝の目土(めつち)
- 芝生本体
移植ゴテ
移植ゴテはハンドスコップですね。小さなシャベルというか、よくある園芸用スコップです。芝生はりでは、芝の目土をまいたり、整地したりと、ちょいちょい使います。
芝生ハサミないしは剪定ハサミなどのカットするもの(園芸用ハサミ)
芝生ハサミないしは剪定ハサミなどのカットするもの(園芸用ハサミ)は必要です。
芝生ハサミか剪定ハサミは芝生を植えるときに、芝生をカットする必要が出てきます。
たとえば、幅をカットする必要があるとか、配管などで曲線にカットとか。そういう芝生カットする場合に必要になります。
ハサミがないと、芝生カットできないので、作業が中断になります。進みませんので、必要です。
作業用手袋
芝はりはやはり手が汚れますし、土いじりになりますから、作業用手袋は必要です。最悪なくてもやれないことはないですが、手が荒れますし、手をケガするリスクがあります。作業用手袋は必要ですね。
芝の目土(めつち)
芝の目土は芝生を張り終わったあとに、入れる土です。
あとで、写真とともに使っているところをご紹介します。目土がないと、一面の緑にはならないのでご注意を。
芝生本体
最後は芝生本体です。
芝生がないと、芝生を張ることはできません。ですので、必要になります。
「じゃあ、どんな芝生がいいの?」という疑問については、次の項目でご説明します。
芝生の種類
ここでは芝生の種類についてご紹介します。
大きく分けて、日本芝と西洋芝に分類できます。
高麗芝(日本芝)
最もポピュラーな芝生。
日本の東北以南くらいまでは栽培可能な暖地型の芝生。乾燥に強く、繁殖力も高いです。
家庭園芸店に置いてある芝生は「高麗芝」か「姫高麗芝」になります。ちなみに今回、植えた芝生はこの「高麗芝」の発展形であるTM9という芝生(高麗芝の一種)です。
野芝(日本芝)
日本全国にある日本芝が野芝。
公園などでよく見られます。観賞用の庭には不向きなことが多いです。
西洋芝
高麗芝や野芝と比較して、緑色が濃く、見栄えする芝生になります。ただ、手入れなどのメンテナンスが多く要求されますので、なかなか生育させるのは大変です。
また、元々西洋の芝生ですから、日本の気候風土とマッチしてないものもあり、生育が難しかったりします。寒地型の芝生は日本の南側では育成が難しかったりします。
今回使用した芝生は「TM9」。お手入れラクラクの芝生(省管理型芝生)
今回使用した芝生は「TM9」という芝生になります。
TM9芝生は日本芝の高麗芝の発展形になります。プレミアム高麗芝です。
TM9芝生はトヨタ自動車株式会社が開発した品種になります。高麗芝に比べて、半分以下の芝刈りで緑が美しい緻密な芝生のお庭を実現できる芝生です。
TM9芝生は年に1-2回の芝刈りで大丈夫だそうです。お手入れラクラクですね。省管理型芝生というネーミングもあります。TM9芝生は公園やゴルフコースにも採用されている芝生なので、美観もバッチリです。
芝生TM9の価格・お値段はいくら?
このおすすめTM9芝生は30cm×37.1cmが芝生シートのサイズになります。
このTM9芝生シートが9枚入りで1平米(1平方メートル)分になります。
今回はインターネットで買いましたので、芝生TM9が1平米分で税込1,188円でした。
大体、1平方メートルで1,200円くらいですね。
ただ、実際にはかさばる荷物になりますから、送料が高いです。送料だけで2,260円くらいかかりましたので、4平米分買いまして6,792円でした。
芝生と言えば、ホームセンターや園芸店などで、もっと安く売っていますので、芝生本体としては少しお高いかもしれません。
ただ、一度張ってしまうと、なかなか張り替えることはないもの。
そうすると、夏などの芝生のお手入れ、具体的には芝刈りになりますが、芝刈りを毎週しないといけないこともあります。
ただ、ここでちょっとお高くても、TM9芝生を買っておくことで、のちのちのお手入れ手間・管理手間を減らすことができますから、トータルではかなりお買い得、と思っています。
実際に芝生張った方法・芝生のはり方【DIY】
今回は注文住宅を建築させていただいたお宅の駐車場スペースにTM9芝生をはります。
DIYでもプロでも基本は同じなのですが、芝生のはり方は以下の流れになります。
- 整地(地面をならします)
- 芝生を張ります
- 芝の目土を入れます
- 水やりします
- 芝生の養生期間をおきます
整地(地面をならします)
最初にすることは「整地」です。
地面をならすことです。
そもそも、芝生を植えるところが平坦でなかったり、雑草があったら問題です。平坦でないと、水はけが悪くなったりします。雑草があると、雑草が生えてきやすくなります。
ちなみに、下地の土には培養土などの養分のある土を敷いておくと、生育がよくなります。
芝生を張ります
次に芝生を張ります。
全面張りという芝生の張り方で、目地の部分があまりないように、密に張っていきます。継ぎ目が互い違いになるようにします。レンガ模様みたいなかたちになります。
このときに、パイプがあったりすると、園芸用ハサミなどで芝生をカットします。曲線のときもありますし、幅が狭いときは幅方向をカットします。
芝の目土を入れます
芝生を並べたあとは、乾燥防止と根の発達を促すために「芝の目土(めつち)」をかけます。
葉先が見えるくらいの高さまで目土を入れます。また、芝生シートと芝生シートの継ぎ目のところにスキマができるのですが(目地部分)、そこにも芝の目土を入れます。
目土を入れたあとは芝と土が密着するように、踏みしめて圧力をかけます。
水やりします
目土を入れたあとは、芝の目土が流れてしまわない程度にたっぷりと水やりします。
芝生が根を張るまでは乾燥に注意して、十分に水を与えます。
芝生の養生期間をおきます
芝生を植えたあとは、養生期間になります。
養生期間のポイントは「芝生に踏み入れないこと」と「毎日散水すること」です。
芝生に踏み入れないこと
芝生が根を張るまでに頻繁に踏み入れると、芝生が傷んでしまいます。
また、芝生に踏み入れると、せっかく張った芝生が動いてしまう可能性があります。
ですので、1-2カ月以上の芝生の養生期間は置いておいたほうがいいです。
毎日散水すること
芝生の根が定着するまで、乾燥に注意です。
芝生を張ってからは毎日散水してください。
芝生のお手入れ方法
芝生のお手入れ方法としては「芝刈り」「水やり」「肥料」「除草」の4つです。
芝刈り
「芝生が伸びてきたら、芝刈りする」ということがキレイな芝生を維持するコツです。
芝刈りしないと、芝生が伸びすぎて見た目が悪くなります。
きちんと手入れして芝刈りすると、芝生は横に延びようとします。すると、密度が高まるんですね。
芝刈りをするときは、面積が小さい場合は「手作業で芝刈りハサミ」でカットしていく方法があります。
芝生の面積が広い場合は、芝刈り機を使うことをおすすめします。手押し型の芝刈り機と電動型の芝刈り機があります。
水やり
芝生を張って間もないときは毎日水やりします。
暑い夏の時期などは毎日水やりしてもいいでしょう。
そのときは涼しい時間帯にしてください。
朝か晩です。
一般的には2-3日に1回くらいの頻度です。
芝生は乾燥してくると、葉が萎縮して、針のようになりますから、注意してみてみると、わかります。
肥料
より緑が濃い芝生にしたいのであれば、肥料をまくことがおすすめです。
肥料には固形の粒状肥料と液体肥料(液肥)があります。
固形の粒状肥料をまいていた時期もありましたが、正直、まきかたにムラが出てしまうのです。そのムラは芝の色のムラにもなります。
ですから、完成度をお求めの場合は液肥がおすすめかと思います。
ちなみに芝生の養生期間は肥料をやることは避けてください。
また、肥料をやることを「施肥」と呼びます。
それで、実際に液体肥料を散布するときに希釈しないといけません。水で薄めないといけないです。
正直、面倒くさい。
ということで、自動で希釈して散布できるツールがあります。
僕はこれを使ってました。便利です。
「液体肥料散布用のスプレイヤー」です。
除草
最後は除草です。
美しい芝生のみならず、園芸・ガーデニングでは基本です。
雑草を除草することで、見た目がよくなります。また、芝生の生育に雑草は悪影響をおよぼします。土の栄養を奪い、害虫の要因になったりします。
他にも目土をさらに入れることや、エアレーション(穴あけ)があります。
エアレーションは芝生に穴を開けることで、新鮮な空気を与える意味があります。また、土をやわらかくさせる効果、水の浸透をよくする効果があり、生育促進につながります。
履くタイプのガーデンスパイクを持っていましたけれども、意外に使いづらかったです。履いていたのが、スパイクで土に刺さったままで、抜きづらかったです。スパイクまで脱げてしまったので。
なので、最終的にはエアレーション用のスパイク(履くタイプではないもの)を別で買いました。それはいい感じでした。
まとめ
この記事は「庭の芝生のはり方(植え方)とお手入れ方法 実際に芝生張りました【DIY】」ということについて書きました。
お庭にきれいな芝生をはって、全面緑のきれいな芝生をおつくりください!
今回、芝生を張ったときに使った道具・お手入れ道具一覧
移植ゴテ
小さなスコップ、移植ゴテ。
ガーデニングするなら、必須。
園芸用ハサミ
芝生をカットする目的で使いました。
他にも木の枝を切ったりするのに使います。
作業用手袋
いつでも、どこでも作業用手袋。
ガーデニング・園芸するなら、必須。
でも、よく紛失するんですよね。
芝の目土
芝をきれいに張るためには必要。
特に継ぎ目に入れておかないと、一面の緑にはなりません。
芝生本体「TM9」お手入れラクな芝生
普通の高麗芝や姫高麗芝でもかまわないのですが、お手入れがラクなほうがやっぱり便利。お手入れラクな芝生はTM9。
芝刈り機
お庭の芝生を手入れしないといけないタイミングであれば。
芝生の面積が広いと、芝刈り機でないときついかも。
面積が狭いと、手作業で芝刈りハサミでカットしてOKです。
芝用の液体肥料
きれいな緑の芝生がほしいなら、液体肥料がおすすめ。
液体肥料まきのツールもあるので、併用してください。
じゃないと、大変です。
液体肥料散布用のスプレイヤー
液体肥料を散布するなら、これが要ります。
エアレーション用のローンスパイク
クツに履くタイプのやつは正直、使いづらかったです。
なので、最終的にはこのローンスパイクになりました。
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